2014年10月30日

漢方薬が効いてくる期間の謎

漢方薬ってどれくらいで効いてくるの?

なぜか、世間一般的には「漢方薬は半年位かけてジワジワと効いてくる」みたいなデマが流れています。

なぜ、漢方薬の効いてくる期間の答えが、こんな風になっているのか不思議です。

というのも、漢方相談をするにあたって、いろいろな漢方の本を読みあさっていますが(古文レベルの古典も含めて)そんな事は、どの書物にも一言も書いていない・・・。

この前なんて、病院で「冷え症を漢方薬で治すには1年位みないといけない」と言われたと言っておられる患者さんがいました。

ひどいデマですね。

「漢方薬」だと1年かかるんじゃなくて「僕が治療したら」1年かかってしまうと正確に言ってほしいものです。

お医者さんの立場で言っちゃったら、「漢方自体」が治療に時間がかかると誤解されちゃうじゃないですか。

「あなた自身の腕」が残念なだけですよ。

そもそも、その人の体質に対してではなく、「冷え症という病態」に対して1年かかるとかいう言い方自体がが漢方をわかっていない証拠ですよ。

案の定、東洋医学的な問診を一切とらずにポッと漢方薬を渡されたと言っておられました。

これは僕の推測ですが、効果が出るのに半年もかかるというのは、病院辺りが漢方薬を正しく効かせる使い方ができないから「化学の薬は効果が早い!だから自然の薬である漢方薬は遅い!」みたいな単純な発想で広まったのかもしれません。

本当のところは、わかりませんが・・・

それで、結局、漢方薬の効果って早いのか?遅いのか?

結論としては「どっちでもない」という、とんち問答のような答えになってしまいます。

漢方薬は体質に合わせて選びます。

その選んだ漢方薬の役割は、痛みを止める。鼻水を止める。などの症状を直接、抑える効果ではなく、身体全体の調整を行い、その結果、症状がなくなるといった流れです。

とは言っても、いつでもそのパターンではありません。

そもそも「昨日から突然、頭痛がある」「今日の朝から喉がイガイガして風邪っぽい」など、普段、全身症状で見れば対して何もないけど、「昨日、今日、2、3の症状が出てきた!」って場合は、西洋医学みたいな感じ対応します。

もちろん、漢方なので、西洋医学のように1つの症状に対して1つの効果(病院の薬1種類は効果が1種類)ではないです。

いくつかの症状を組み合わせて、体質を判断し、特に目立っている主な症状に漢方薬を合わせます。

それでも、その時は、いつもの漢方治療のように全身の症状くまなく聞いて、体質を分析して、それに見合った漢方薬を選ぶというパターンは踏みません。

急性の場合はそうやって西洋医学のように対応します。

昨日、今日の症状ですから、漢方薬でもこの時の治療期間は3日程。

早ければ1日です。

うちの息子なんて吐き気、頭痛、腹痛なんかはヘタしたら1服で終了。

風邪でも1日半以上飲んだことがないです。

家族も風邪や急性の症状なら、漢方薬を飲むのも3日位。

自分で言うのもなんですが、病院の薬よりも治るの早いんじゃないかと思います。

だったら、漢方薬って治るのが早いかっていうとそうではない。

「3年以上前からだんだん症状が増えていって」とか、病気の期間が長くなってくると、やはりそこは治療に時間がかかります

といっても「病気が完全に治る」ではなく「なんか良くなってきた」とか「なんかいい感じがわかる」とかなら、長年の慢性病の治療で漢方薬を飲み始めても、早ければ「次の日〜長くて2ヶ月後」にはわかります。

平均すると2週間後あたりから変化がわかる感じでしょうか。

逆に2ヶ月以上経っても「な〜んにもわからない」場合は、体質と漢方薬が合ってません

半年も待つのは無駄です。

合っていない漢方薬は、その後10年飲んだって、効果ありません。

何せ漢方薬は200種類以上あります。

効いてない状態になったら、さっさと処方した先生に体質を再検討してもらって、「より合ったものに変えてくれ」とお願いしたほうがいいです。

その時に「漢方は時間がかかるものだ」なんて言われたら「なぜ、変えないで続けたほうがいいのか」を聞いたほうがいいです。

何かとごまかそうとするはずなので。

そこで「東洋医学的」に説明できなかったら、そこは即、やめたほうがいいですよ。

多分、東洋医学の理論をわかっていないので。

そういうことで漢方薬の効果が、わかる期間って早いわけでも遅いわけでもないのです。

そして、実はここからが本題ですが(前置きながっ)

本来なら漢方薬の効果がわかるまで時間がかかりそうな慢性病でも、飲み始めて3日とかで変化することがあります。

急激に気になってた症状が良くなります。

でも、こういう時って同時に悪くなるところも出てくる可能性が高いです。

なぜなら、漢方薬は西洋医学のお薬のように症状を遮断したり抑制したりするものではないからです。

身体の中の要素は互いの絶妙なバランスで成り立っています。

だから、どこかを強く引っ張れば、どこかの要素が引っ込みます。

強く引っ張った方は良くなった症状

引っ込んだ方は症状が良くなったときに悪く出てきた症状

急性の場合は、悪くなった部分が良くなるだけで済むのですが、慢性病になると、身体のあらゆる要素のバランスが崩れているので、どこかを強く引っ張ったって元の形には戻りません。

う〜ん、自分で書いてて、これはわけわからない説明かもしれませんね。

とにかく漢方治療って、慢性病の場合は、全体的に少しずつ整えていかないといけないのです。

だから、どこかがすごく良くなって、どこかが悪くなった場合、良くなった部分があった漢方薬だから名残惜しいですが、一から再検討し、その漢方薬自体を廃止して、考えなおさないといけない場合もあるのですね。

漢方薬の治療期間は早いし、遅いです。

ここが漢方の奥が深いところですね。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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