2014年11月18日

冷えの原因=抹消の血の巡りが悪いではない

今年はなんか、急激に寒くなりましたね。

僕はサーフィンが趣味なので、楽しい半分、辛い半分の時期でもあります。

さて、この時期になると冷えを解消する食べ物とか、冷えを克服するライフハック系の記事などが、ちらほらと目立ちます。

冷えを解消するための食べ物や料理、克服の方法は、記事ごとにそれぞれの事が書かれているのですが、どの記事にも共通していることがあります。

それは「冷えの原因」です。

どの記事も冷えの原因が「末端の血の巡りが悪いから冷える」という感じ。

更に「血の巡りが悪くなると代謝も落ちて熱がつくれなくなるから」といった感じ。

対策はどの記事でも、それぞれですが、原因はどの記事も同じです。

なので、一般的にも「冷え=末端の血の巡りが悪い」が常識化しているようです。

漢方で冷えを考える場合、漢方は東洋医学なので、末端の血流うんぬんは関係ありません。

もし、漢方相談しているのに「あなたの冷えの原因は末端の血流がどうたらこうたら」と説明しだしたら「あっこの人、漢方の医学理論の事、知らないな」って思ってもらって差し支えないです。

「末端の血流が悪い」は、西洋医学的に考える「冷えの原因」であって、漢方が考える「冷えの原因」ではありません。

ちなみに西洋医学では「冷え=血流悪い」みたいに考えるので、血流を良くする薬だとか、血流を邪魔しているコレステロールや血糖を下げるみたいな治療になりますが、血流を良くする薬なんて、薬理的なカラクリをみれば「血の中の出血を防ぐ血小板などを少なくして血流を良くしよう!」みたいな「それ、なんか違うだろ!」みたいな治療です。

コレステロールや血糖を下げるのも、血に混ざっているものを下げるだけで、甘い物や油もの食べて、即効に冷えてくるわけではないので、「その治療だったら、いつ治るんだよ!」って思います。

西洋医学やサプリメントだと「冷えの原因=血流悪い」になりますが、漢方では違います。

漢方が考える冷えの原因は1つではありません。

だって、漢方って人それぞれの体質に合わせて治療しますから。

当然、「冷え」だって人それぞれ!

1つの原因ではないのです。

漢方では、冷えの原因は何パターンもあります。

一般的になじみ深い「血流が悪いから冷える」という原因も漢方にはあります。

漢方では「お血証」と言います。

でも、こっからが漢方らしいのですが「お血」というのは「血がドロドロ、だから血流悪い」といったものではありません。

「お血証」もおおまかに2種類に別れます。
※〜証の「証」とは体質の構成要素を現すものです。

陽のお血と陰のお血です。

陽のお血とは「肝熱+お血証」というもの。

肝臓の機能がうまくいっていなくてお血になるタイプ。

このタイプは、足はすごく冷えますが、手はそれほどだったり、全身の寒さを感じる感覚は、周りの人とそれほど変わらなかったりします。

陰のお血とは「血虚+お血証」というもの。

血虚とは、血が不足している状態。

これも貧血と同じではありません。

血虚の事はまたの機会に詳しく説明するとして、血が足りていないこととお血が関わります。

漢方では血はエネルギーそのものとしても捉えるので、血が不足すると巡っていく力も衰えます。

これが寒証につながっていきます。

お血だけでも、どんどん記事が長くなってしまいそうです。

とにかく漢方では冷えの原因は「お血証」だけではないので、次にいきますね。

次の冷えの原因は虚証です。

体力や抵抗力が全体的に落ちている状態です。

漢方では肉体と精神を分離して考えないので、気疲れなどもここに含まれます。

とにかく身体全体が疲れているので、熱を作り出す力が弱く、外からの冷えを受けやすいです。

次の冷えの原因は水毒水証

身体に余分な水がたまっている状態です。

衣服でイメージしてもらえばわかりますが、濡れている服を着ているとすごく冷えますよね。

体内であの状態。

いらない余分な水がたまっているので身体が冷えます。

次の冷えの原因は気証

漢方では気は血を巡らせることと関わっています。

いわゆる漢方での推動作用というものです。

原因はまだまだあります。裏の寒証というものです。

わかりやすく言うと腸が冷えている状態ですね。

そして、脾虚証

脾とは漢方で消化器の事です。

さっきの裏の寒証の腸と胃も含まれます。

食べたものからエネルギーがとれずに熱を思うように作り出すことができません。

脾虚証は血虚証や虚証などとも結びつきます。

後、腎の虚証です。
老人など腎の臓が衰えた状態。腎は火と水を司る臓器なので、腎が衰えると体温の調整が難しくなります。

よく漢方の事を書いてあるサイトで「冷えの原因→お血証パターン」などがあります。

今回も冷えの体質をパターン的に紹介しましたが、これは教科書上の理論で、実際は「お血証+水毒証+気虚証」など、それぞれのパターンが複雑に絡みあっていることが多いですよ。

なので、「冷えている=当帰四逆加呉茱萸生姜湯」なんて、漢方では、こんな単純なマニュアル脳では考えません。

一般の方は、なかなか難しいかもしれませんが、冷え対策は自分の体質に合った対策が良いと思います。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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