たけし、タモリ、白鵬も…「1日1食」で熟睡&疲れナシ
そういえば、1日3食を何も考えずに食べていますが、本当に体にいい食べ方って何食なんだろう?とかなり根本的な問題に気づきました。
以前から、1日1食健康法みたいなのは知っていましたが、医師が提唱するものって大概、「冷えが万病の元」みたいな「何か1つの事をやったら良くなる!」みたいな、いかにも西洋医学らしいバランス感が欠けた単純な発想のものが多かったので、その時は「あ〜またこんなの言ってるわ」みたいにしか思っていませんでした。
今回は1日1食が良いか悪いかではなく、ベストは1日何食なのか?を考えてみたいと思います。
歴史を紐解くと江戸時代は、まだ1日2食だったらしいです。
つまり日本では歴史のほとんどは、どうも1日2食のようですね。
ただし、労働の激しい大工や農民は「中食」といっていわゆる昼食を食べていたようです。
一般的には1日2食だったようですね。
それが、1688年辺りから、だんだんと1日3食、食べるのが一般化してきたみたいです。
提灯などの灯りが発達し、夜の行動時間が増えたためとも言われています。
行動時間が長くなれば、それだけエネルギーが必要になるからですね。
明治以降からは、政府の栄養学的な方面からの推奨もあったようです。
うがった見方をしてみると、食品業界が、もっと食べ物を買ってもらいたいという思惑もあったとか、なかったとか。
そういう事も考えられる証拠に欧米なども歴史のほとんどは1日2食が普通だったようですが、エジソンが自身が開発したトースターと電気の供給を普及させるために宣伝し、1日3食になった影響が強かったとも言われています。
いつの時代も結局、健康を理由にどこかの企業が儲かるための手段として健康に良い話が捏造されるのかもしれません。
と思えば、日本の農村などでは、昔から4食が普通のならわしである。というところもあったりします。
西洋医学的理論では、1日1食が良いのは猿の実験で、サーチェイン遺伝子というものが発見されて、それは空腹になった時に遺伝子を治して老化を防いでくれるというものが根拠になっているようです。
そもそも、西洋医学は莫大な研究費をかけて、「できあがった治療薬が、その場しのぎのもの」で、慢性病には全く通用しないのを普段の相談から目の当たりにしているので、「●●のメカニズムによって1日1食が良い」という理論には全く共感できません。どうせ、その時だけの理論?
そもそも、これも西洋医学の大きな特徴ですが、「ねずみ」やら「猿」で何か良いことが、わかったから「人間もねずみや猿と同じように考える」というに、無理がありますよね。
根本的な部分が、どうにも科学的でない感じがして納得いきません。
薬の開発の時もプラセボ実験で、かならず、薬を飲んだ人と、薬を飲んでいるつもりで飲んでいない人の2者の効果の差を見ます。
同じ人間同士でもこうやって、すごく厳密に臨床して効果を検証するのに、なんかこういう話題になると、「猿」でうまくいったから、人間もオールOK!みたいな、ちょー非科学的な感じになるのでしょう。
てなわけで、じゃあ、漢方→東洋医学ではどうなのか?ですね。
調べてみました。
東洋医学の根本理論になっている「素問」という古代の文献では、腹中論編というところで、ある一節がありました。
「胸腹部がいっぱいに詰まり、朝食を取ると夕食が食べられない病があるが、何病であるか?」と問うている一節です。
ちなみにその状態を何で治すかというと、鳥の白い糞で治すらしいです。げぇ〜
それはおいといて、原文を当たったわけではないので、実は意味が違うかもしれませんが、朝食、夕食という言葉、朝食の言葉の前に「胸腹部がいっぱい詰まり〜」という言葉があるということは、普段は朝食、夕食と食べているけど「胸腹部がいっぱいに詰まっているにも関わらず朝食を食べて病気になった場合は、どうすればいいのか?」と問いかけていると考えられます。
ここから推測できるのは、病気でない時は朝食と夕食の1日2食であるということ。
ここから、どうも2食辺りが妥当のようですね。
食べすぎは確かによくありません。
漢方的な病気の考え方は実に単純で食べたものが消化されなかったり、栄養不足になる。それが今度は、うまく身体中に巡らない。そして、身体で、いらなくなったもの(小便、大便など)をうまく外に出せない。という、集約すれば、食べて、身体で使って、いらないもの捨てる!といった、3つの経路の何かがおかしくなって病になっていると考えますので、食べ過ぎるということは、このサイクルが狂いやすくなるということです。
しかし、一方で近年、日本人も身長が高くなり、身体もがっちりしてきました。
これは食べ物の質もあると思いますが、よく食べていることも関係していると思います。
そんなこんなを全部、ひっくるめて考えると、1日何食食べるのがよいのでしょう?
僕は、1日2食を基本として、その人の活動量で回数を決めれば、いいのではないかと思います。
座りっぱなしの仕事の人で、仕事もルーティーンワークなら、エネルギーを必要としません。
同じ、座りっぱなしの状態でも、毎回、新しい知恵を絞らないといけないのであれば、エネルギーを必要とします。
また、肉体労働系の方は、やはりエネルギーを消耗しますね。
健康の観点から見れば「食べる」というのは「エネルギー」をとることなので、エネルギーを消耗していれば、それだけ必要になるし、エネルギーに対して消耗していなければ、それほど必要でないわけです。
ちなみに僕は、漢方相談で座りっぱなしですが、毎日、新しい治療方法を考えたり(マニュアルでやってないので)、仕事が終わってからは、バーベルを上げて筋トレしてます。
なので、エネルギーの消耗は激しいと思いますが、一度、朝食抜きの1日2食を試してみようと思います。
もともと、すごく痩せやすく、体力が落ちやすいので、今のままで痩せて体力がなくなれば、僕にとって1日2食は良くない。ということですね。1食は、試す気にもなりません。
サーフィンやスケートが多分できなくなる・・・
ちなみに空腹に対しては、もともと、食の質にはうるさいですが、量には全くこだわりがありません。
急に1日1食にしても平気ですので、あくまで必要エネルギーの有無として見てみようと思います。
ちなみに食べ過ぎの害はいくらでもありますが、先進国で食事を控えても栄養失調になる確率は低いし、栄養不足は、その時に補充しても間に合うので、どちらかというと、成長期以外の人は、食べ過ぎよりも食べない傾向のほうが健康です。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉