病院が治療で使っている薬は、製造する際に、初めはマウスなどの実験動物を使って、効果などの有効性やら副作用などの毒性を調べます。
病院の薬は基本的に自然のものではなく、人工化合物で、あくまで机上の理論から始まりますので、最初は本当に人間の身体にいいのかどうかわからないわけです。
ひょっとしたら、とんでもない毒薬の可能性もあります。
だからこそ、慎重にマウス(ネズミ)などで試験をするわけですね。
人間に使う治療薬なのになんでネズミ?と思われるかもしれません。
だって、ネズミと人間は似ても似つかないですものね。
でも、最初から人間で、まだよくわからない薬というか化学化合物の薬で試験しちゃうと、人間自身がバン!バン!死んじゃうかもしれないのです。
そんなことしようと思ったら、どっかの孤島で極秘でやるしかありません。
いや、孤島でもやっちゃダメですけどね。
最初はマウス(ネズミ)でいろいろ実験します。
が、最終的には人間の病気や症状の治療のために行いますよね。
となると、「人間特有の症状や病気に対しての実験を行う」ということになります。
そこで、いつも素朴に不思議に思うのが「自閉症の人の薬になるかもしれない効果や成分を”ネズミ”の実験で発見した!」とか「うつの人に著効を示す成分を”ネズミ”の実験で発見した!」というもの。
自閉症、腸と脳のつながり明らかに
ネズミと人間は、明らかに身体の構造が違うのに「人間」に使う薬を調べるために体の構造が違う「ネズミ」を使って調べているだけでも「なんだそれ?」とすごく違和感を感じていたのですが、身体の構造どころか、精神やコミュニケーションの問題が関わってくる自閉症やうつもネズミで実験している。
自然治療を信念としている漢方家の僕は、これには驚きました!
だって、ネズミって喋らないですよね。
社会構成だって、人間と全然違うはずです。
それで、どうやって、自閉症やうつに効果があったと判断するのか???
例えば、うつなんて、誰かの「言葉」や「言い方」に傷ついたことがきっかけだった。なんてこともあるわけです。
僕なりに、考えてみてわかったのは、さては、これは西洋医学の実験をする人の中には「ネズミと話せる人間が存在する」それしか考えられません。
現に上記の自閉症の記事の文中で、
記事から引用
”自閉症は、コミュニケーション及び社会相互交渉の障害、反復的な行動という3つの基本的特徴を有する一連の疾患を指す。 ”
記事引用ここまで。
と自分たちでと定義しています。
はっきりと「コミュニケーション及び社会相互交渉の障害」と書かれています。
これらの状態は、本人(ネズミさん)といろいろコミュニケーションをとらないとわからないことです。
だから、ネズミと直接、話さないと、実験がうまくいったかどうかなんて判断できないのですよ。
仮にネズミと話さないで判断できると言い張るのあれば、それは「人間が勝手に思い込んでいるだけ」じゃないでしょうか。
病院の薬でも最近は、サプリメントでもエビデンスのデータとして使われるマウス系の実験って「こんなファンタジーなデータだったんだ!」と驚きました。
「ネズミと喋れる」なんて、ディズニーの世界です!
直接、話す以外でネズミの精神的、社会的なものをどうやって理解するのか?
誰か知っている人がいたら教えてください。
ちなみに漢方は言い方がちょっとアレですが、2千年に渡る人体実験によって成り立っています。
漢方薬には「血液をサラサラする」とか「女性ホルモンを活性化する」などの西洋医学的効果などはなく、あなた独自の症状の原因を調整することが、その効果です。
具体的には「あなたの独自の原因=漢方薬の効果」となるので「かゆみを抑える効果があるから、アトピーの人には●●という漢方薬が合っています」ではなく「消化器が弱って、体表面にある熱があるから、かゆみが発生しているので、それを調整して、結果的にかゆみを止めるように、もっていく」というのが漢方薬です。
自分にあった漢方薬を選ぶためには、自分の現在の体質や原因がわからないといけない。
しかし、漢方薬の効果は、どうやって解明したのでしょうか?
それは2千年に及ぶ人体実験でわかってきているのです。
人体実験って言い方をすると怖いですが、その時は実験ではなく、患者さんと先生の治療の試行錯誤ですね。
「この漢方薬を飲んだら、すごく良くなった」
「あの漢方薬を飲んだら、よりひどくなった」
そうやって先代の漢方家達が、いろいろな状態の人に漢方薬を飲んでもらい、その結果を聞いて書き留めて、体質の診断の方法論や薬剤の方法論が積み重なって、いろいろな漢方薬の書物になっています。
ちなみに病院で使っている本は、西洋医学的な「頭痛なら五苓散」とか「蕁麻疹なら葛根湯」とか素人丸出しの漢方の書物とはよべなマニュアルです。
それこそ、さっきの西洋医学的な考えからの臨床データ(ひとりひとりの体質なんか無視して認知症に抑肝散が効くみたいな)を参考にしています。
さっきのマウスの実験と言い、医者は本当に、ズレたことが好きですね。
僕ら専門家はそれらの古典などを含めた漢方理論を学んで、より正確に体質を分析し、それに合った漢方薬を選べるよう勉強しているわけです。
いわば、さっきの「病院の薬のマウスの臨床試験」ではなく、「何千年と人間の実際の治療で臨床」をしてきたわけですね。
ちなみに人間は精神的な病気のことでも、話し合えます。
漢方が経験医学と呼ばれるゆえんです。
なんにしても、「ほら、君もこのマウスとしゃべってごらん、話してると、ちょっとウツっぽい傾向があるの分かるよね?」って場面を見てみたい。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
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2014年12月19日
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