2015年02月17日

抗ヒスタミンなどの対症療法の治せる範囲

久々に師匠の勉強会に参加しました。

僕は西洋医学と東洋医学の師匠が別々に2人いるのですが、今回は西洋医学の師匠の勉強会。

西洋医学の師匠という呼び方をしていますが、西洋医学だけにとどまらず、キレっ!キレっ!の頭の賢い使い方を僕に教えてくれた先生です。

先生曰く、

「生理学やら薬理学などの西洋医学の「知識」はネットでも本でも、今は誰でも勝手に勉強できるから、それは適当に勝手にやってくれ、大事なのは西洋医学の論理的思考法や身体の捉え方や原理原則だよ」とのことです。

実は僕は薬剤師が大好きな漢方メーカーやサプリメーカーの勉強会が大っ嫌いなんですが、師匠の勉強会だけは別です。

その他の勉強会がなぜ、嫌いかというと単純に時間の無駄だから。

漢方相談や健康相談を主体としているお店を対象にした勉強会のほとんどは「どうやって説明すれば売れるか」的なものが多く、まじめに勉強している会もありますが、それはそれで「自分で本読めばいいやん!」ってものを無駄にやってる感じで全く時間の無駄なのです。

まーそれはおいといて、一応、1年に1回は師匠とは会うようにしています。

会った時は、自分の相談の中で疑問に思った西洋医学のことなどを僕が相談します。

最近は患者さんから聞かれた西洋医学的な難しいことや現場の先生じゃないとわからないことは、即、師匠に電話して教えてもらっているので、まとめて聞くってことはないので、今回、質問したのは患者さんの事と関係のないお話し。

去年は、師匠に「西洋医学のお薬は対症療法の薬なのに、それを長期間、続けたら慢性病が治るとする理論的かつ科学的根拠はあるのか?」と質問したところ、「対症療法の薬を続けたら慢性病が治るという科学的且つ理論的な根拠はない!」と断言されました。

対症療法の薬を続けたら慢性病が治ることに疑問を持ったのは、「日本の医療の現場では薬を出し続けているので、なぜ、対症療法の薬を長期間、処方し続けるのか?が不明だから」と説明すると「それこそ、その治療行為が意味不明!」だと言われました。

師匠は日本人ではないので、日本で対症療法の病院の薬だけをダラダラと長期間、処方している意味がわからないと言っておられました。

西洋医学の治療薬である薬は薬理的に細かく紐解いていけば、身体の中の酵素やホルモン、内臓機能等を化学成分の力で無理やり遮断したり、抑えたりするわけです。

症状などを外部の化学成分で無理やり抑え込むのですね。

それを全体的にファンタジーで捉えたら「治療」となります。

師匠が言っておられるのは「薬理的に考えて対症療法の薬を飲み続けて慢性病が治るわけないやん!」というわけです。

その根拠がありません。

なぜなら慢性病の原因は1つの問題だけで引き起こされていないからです。

例えば、花粉症によく使う抗ヒスタミン剤(アレロック、ザイザル、ザジテンなど)は鼻水や涙の原因になるヒスタミンを抑えるものですが、薬理的には、鼻水や涙の原因になるヒスタミンが持っている肥満細胞の反応を抑えてしまいます。

鼻水や涙の原因になる細胞の働きを抑えてしまうので、症状は出ないわけです。

でも、ここでちょっと考えてみましょう。

「なぜ、肥満細胞は鼻水や涙を出させようとしたのか?」

身体が気分的に嫌がらせをした?そんなわけありません。

身体に無駄な働きはないのです。

体内にたくさん入ってきた邪魔者である花粉を取り除くために鼻水や涙で追い出そうとした結果、肥満細胞が反応したのです。

鼻水や涙は実はよい働きだったのですね。

ただ、それが強すぎるだけ

なので花粉症の原因は、鼻水や涙が出ることが真の原因ではなく「反応が強すぎること」真の原因なのです。

それに対して西洋医学がとる治療?が花粉を追い出そうとちょっとがんばっている肥満細胞を「弱らせること」

これは反応が強すぎた後に起こった「結果」にしか対応できていません。

解決策が表面的で付け焼刃的なのです。

ようするに誤魔化しているだけ。

抗ヒスタミン剤が悪いという話ではありません。

鼻水やくしゃみなどの炎症反応は身体に元から備わっている反応の一部なのです。

抗ヒスタミン剤は構造的に「その場をしのぐ薬理しか持っていない」ということです。

花粉に対して反応が強すぎる原因はもっと深い部分にあるのです。

しかも1つではなく、複数のいろいろな要因が絡み合ってる。

師匠が病院の薬で慢性病が治る根拠が不明というのがここですね。

鼻水や涙が出て、眠れなかったり、まともな生活ができなければ、病院の薬でしのぐのは悪いことではありません。

しかし、対症療法の薬を飲み続けても元より慢性病を治す道理がないということですね。

最近は、その言い訳に漢方薬を使っている病院が多くなりました。

病院はそもそも東洋医学的な体質をみることができないので西洋医学の理屈だけで、漢方薬を使おうとするものだから、「マニュアルを見て処方するだけ」という意味不明な漢方薬の使い方がされていますが。

これを踏まえて、今度は「逆にそうは言っても、病院の薬を1週間ほど飲んだだけで、ずっと治っている人もいる。あれはなぜか?」と問いました。

漢方家の僕と外科医の先生が逆転したような質問です。

そうしたら師匠は、2つのタイプにわかれると。

1つは、症状がごく初期で、それほどひどくない。だから、病院の薬は無理やりな作用かもしれないが、その刺激ときっかけで後は身体の恒常性と自然治癒力(結局、自然治癒力なのね)が治してくれた。というタイプ。

もうひとつは、治ったように見えるが、一時期、治ったように見えるだけ。

症状が治っている期間が長いから一見、治ったように見えるが、長期間、観察すると、結局、同じ症状が発現している。

つまり「その場しのぎ」の「その場」が、ちょっと長いだけ。

やはり、慢性病は、基本は体質や生活との掛け合わせで作られているから、真の原因をなんとかしない限り、終わらないとのことです。

僕が常々、病院の薬は急性にしか使えない。ただ急性では威力を発揮する。という考えが化学的、理論的にも合っているようですね。

日本人の医者に聞いても、こんな冷静には答えてくれなかったと思います。

●鼻炎や花粉症など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

●お問い合わせなどは、こちらから送信してください。

【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

FaceBook

Twitter


posted by 華陀 at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。