2015年03月31日

花粉症や鼻炎の薬から考える漢方の考え方

花粉症薬、危険で医師も飲まない?脳出血、不整脈、内臓機能抑制、感染症の恐れ

こんな記事がありました。

「病院の薬は結構、危ないよ!」的に煽る記事ですね。

ネットが普及するようになって、こういった考え方って、一般の方の間でも、ますます強くなっているような気がします。

こんな時、よく誤解されるのが「先生は漢方の自然治療だから同じように考えてますよね?」というような期待。

確かに実際、漢方相談やサプリメントを強く推している店って、病院の薬は化学物だから毒物。

漢方薬は自然のものだから良い薬みたいな考えの人って多いです。

実際、「人工物・化学品 対 自然物」という見方をすれば、おっしゃっていることは、もっともなのですが、人間の身体の治療って、それだけで見るんじゃないと思うのですよ。

僕はちょっと考えが違います。

化学物は毒で悪者。自然物は自然にあるものだから良い者。

というどっちが良いか?悪いか?という2つに1つみたいな見方ではなく、どちらも使い方次第じゃないかと考えてます。

特に花粉症の薬は。

病院の薬にもいいところがあります。

それは、自然体としての身体には作用が強すぎるけど、逆に強い作用だからこそ短時間で身体の働きを変えることができることです。

更に体質を選びません。

漢方だとその方の体質によって合う、あわない、という条件が厳しいですが、病院の薬は人間だったら効きます。あと、ネズミもね。

病院の薬には目的の作用に対して、その目的でない作用も存在します。

これが副作用ですね。

病院の薬の副作用って「運が悪ければ出る人もいる」的に捉えられているように思いますが、抗ヒスタミン剤などの眠気は、たまたま運の悪い人に起こる作用ではなく、花粉症の症状を止めると同時にもう一つ存在する、りっぱな効果です。

病院の薬の難儀なところの1つはこの副作用と呼ばれる、もう一つの作用です。

これがリンクの記事にあるように、肉体的に良い作用ではないので、注意したほうがいいとなるわけですね。

次に自然治療の漢方薬を見てみましょう。

漢方を医学として理解できてなさそうな医者は、花粉症には小青竜湯というマニュアル処方が好きですが、小青竜湯は別に漢方薬においての花粉症の薬ではありません。

本来の漢方では病名や症状で漢方薬を選ぶことはありませんので、小青竜湯は、日本漢方的には太陽病、または太陰病の虚実間から虚証に適応し、表の寒証、肺の水毒の証、表の水毒の証。太陰病と捉える場合はこれに脾胃の水毒の証と虚証が加わった体質を持った人に合う処方です。

小青竜湯の合う体質というのは本来はこんな感じです。

ざっくりとみれば風邪などに使いますので、風邪の時の鼻水を応用して安易に小青竜湯と考えたのが多分、今のマニュアル処方です。

マニュアルでやってる先生、すみません。

「花粉症の鼻水=小青竜湯」なんて漢方ってそんな素人臭い誰でもできる低レベルなものではないと思うんです。

漢方薬では花粉症に対して、目のかゆみを止める効果とか、鼻水を止める効果なんてありません。

体質とし見ると水の巡りが悪い水毒の証とよばれる状態で、慢性鼻炎が花粉症に関わる病態です。

この鼻炎体質が実は非常に深くて重い体質です。

症状自体は命に関わるものではないですが、その分、体質的に治そうとと思ったら、かなり時間がかかります。

根本的に花粉に耐える体質はつくれるのですが、この治療は非常に時間がかかります。

今現在の鼻水、目のかゆみをとろうと思ったら体質的に治す目的の漢方薬と今の症状に対して効かせる漢方薬は分けて考えないといけないのです。

ただし今の鼻水や目のかゆみを早く止める漢方薬も、やはりそれなりに体質をごとに選ばないといけません。

さっきの小青竜湯じゃないですが、漢方の現実は「花粉症に小青竜湯出しときゃ、誰にでも効く」というものではないのです。

対処的に効かせいようと思っても、漢方薬はどこまでいっても体質別の「鼻水」「目のかゆみ」に合わせないと効きません。

ここが漢方薬の問題。

短期間の間、飲むもので短期間で効かなくちゃいけないのに体質と漢方薬が合ってなければ効かないのです。

かといって、慢性病治すように様子をみて調整していたら、花粉症の時期はすぎちゃいます。

僕もどれほど、本当に「小青竜湯が誰の花粉症にでも聞いてくれたらなぁ〜」と思ったことか。

小青竜湯は水鼻系の鼻水なら割合、誰にでも効くのですが、とにかく効果の時間が短すぎるのです。

こんな時は僕は新薬の方がいいと思うのです。

理由は効かせるまでの時間や体質を選ばないこと、お金などのコストを考えると短期間なら新薬の方が治療として合っているからです。

逆に新薬をダラダラ飲んで花粉症の体質を治そうと思うのもおかしいと思います。

なぜなら新薬はその時に一定時間、効くだけだから。

飲み続けたって徐々に治るわけではありません。

そういった目的や研究でつくられた薬ではないからです。

ついでに小青竜湯も誰の花粉症体質も治すものではないですよ。

体質的に花粉症を脱出したければ、ちゃんと「証」を分析してもらって漢方薬を選んでもらいましょう。

なので、新薬と漢方薬がどっちが良いとか悪いではないと思います。

要は使い方。

即効でその場だけしのぐなら新薬ほど向いているものはありません。

漢方薬も即効でその場をしのぐような使い方はできますが、体質と合っていなければ合っていなかった人は一切、効かないのです。

病院の薬と漢方薬はうまく使い分けるのが良いかと思います。

●花粉症、副鼻腔炎など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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