もともと、軽くは花粉症を持っているので「あ〜、花粉症状ひどくなっちゃったな」って思いました。
今年はもともと、花粉症をもっている方々もひどいようです。
僕も3月頃から3種類の漢方薬を使い分けて花粉症状を抑えていました。
僕はひどい花粉症状じゃないです。
そして日によって症状が微妙に変わります。
1つは目の症状はかゆみ。
もう一つは鼻水。
日によっては、その日の体質と状況に応じて1日で3種類の漢方薬を飲み変えることもあります。
でも大体、使い分ける条件は「雨の時」「晴れてる時」「ものすごく晴れて気温が高くなっている時」
この3つの状況で漢方薬を使い分けると割合、症状を感じずに快適にすごせてます。
ちなみに小青竜湯だけで全花粉症の症状が抑えることができるなんて幻想ですから。
多分、あれって漢方やる時に東洋医学的な体質をみれない先生が編み出した苦し紛れのマニュアル処方なんでしょうね。
そんな先生たちには残念な情報かもしれませんが、花粉症といえども体質や天気などの状況に合わさないといけないと思うんですよね。
そんな感じで、3月辺りから、いろいろと毎日飲み変えていたのですが、一昨日の鼻水ダラダラは何を飲んでもダメでした。
こんなことは初めて。
いつも効いてた、どの漢方薬も全く効きません。
鼻水はダラダラダラダラ出たまま。
いつもなら飲んで30分もすれば鼻水が止まるはずなのに。
そして、その2日前からなぜか身体もダルイ・・・
症状は水鼻の鼻水ダラダラのみですが、もしやと思い、風邪の初期と想定してグルッと180度違う、風邪で使う漢方薬に変更しました。
そしたらピタッと鼻水が止まりました。
どうも風邪にかかりかけだったようです。
今年は一度も風邪にならなかったので、最近、「風邪をひいたかも?」って思わないクセがついていました。
それで、鼻水→春=花粉症と思い込んでいたのですね。
今回、効果があった処方は花粉症では、まず使わない処方なんです。
この治療経験で漢方の治療の大原則を思い出しました。
漢方薬を処方している先生で、この「大原則」を知らなくて勘違いしているセリフがあります。
「この漢方薬で効くはずなんだけどな〜なぜだろう・・・」
これ、漢方の理論ではあり得ません。
なぜなら、漢方薬と体質が合っていたかどうかは、飲んだあとにしかわからないからです。
更に狙っていた治療方針と良い変化と効果が一致したかどうか。
ある漢方薬を処方して良くならなかったのは、単に体質と漢方薬が合っていなかったのです。
要するに処方した先生の腕が悪いだけ。
悲しいけどそれだけ。
さっきのセリフは医者お得意の責任転嫁ですね。
細かくみていけば始めの体質診断が検討違いだったかもしれないし、体質の診断はあってるけど、合わせる漢方薬の選択を間違っていたかもしれない。
「漢方薬と体質が合っていた!」というのは3つの条件を全てクリアすることが必要です。
@判断した東洋医学的な体質が合っているか?
A判断した東洋医学的な体質に対して選んだ漢方薬が合っているか?
Bどれくらいの期間で変化が現れるか?
(漢方薬の効果が現れる時期は人それぞれ体質によって違います。2週間とか1ヶ月は便宜上であって効果が現れる期間は人それぞれです)
漢方薬はどれかが欠けていたら、治療効果がありません。
だから「この漢方薬で効くはずなんだけどな〜なぜだろう・・・」なんてセリフは漢方ではあり得ないのです。
ただ、病院などは東洋医学的な体質判断すらしない(できない?)から、最初から漢方治療なんてしてないのですね。
逆にこのセリフを言ってくれたら「僕、漢方って医学的な理論は何も知らないんですよ。マニュアル見てテキトーに選んだだけだから」って言ってるようなものだから、わかりやすいと言えばわかりやすいですね。
自分が処方した漢方薬で思ったように治らない場合は、さっきの@とAもしくは両方を外してしまったか、Bのまだ効果が現れる期間でないかどうかです。
ここでの効果が現れる期間は3ヶ月とか6ヶ月とかではないですよ。
大体、どんな体質でも最長2カ月、同じ漢方薬を飲み続けて何も効果がなければ処方した先生が思いっきり外していると考えたほうがいいです。
それこそ腕が悪いだけ。
そんなわけで漢方薬を飲んだ後に何かしらの効果があった時に初めて「その漢方薬はあなたの体質に合っていた!」となります。
だから、逆に今回の件は、自分では花粉症の鼻水ダラダラと考えていましたが、風邪で使う漢方薬でピタッと治ったということは、結果的には、花粉症の鼻水ではなく風邪の初期の鼻水だったということがわかります。
漢方っておもしろいでしょ。
西洋医学のように上から目線で自分が選んだ処方(どうせマニュアル)は合っているはず。と反漢方的な理論で考えるよりも、自分の治療の腕を真摯に受け止め、いろいろと考えて挑戦したほうが、いろいろとおもしろいし発見もあるのですね。