そのまとめです。
前月の4/12にスケートパークで事故してしまって左指先を剥離骨折?をしました。
「?」がついているのは、合計で5件の病院に行き、5人の医者と話して、診断は二転三転したので、剥離骨折(仮)なのです。
そう、結局、なんだったのかわかりません。
実は、友人の医者をいれると6人なのですが、友人は、自分で決めつけないで、一緒に状態や原因を考えてくれたので、診断が二転三転した、賢いと勘違いしているヤブ医者に入れていません。
今回の自分の怪我では、いろいろなことが勉強になりました。
僕のこの話しは整形外科的なことだけでなく不妊症やアトピーなどの病院に通う際にも役立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
治療の流れを説明します。
@ 4/13に近くの老人ホーム兼病院みたいな、外来を片手間でやってる病院でレントゲンを撮ってもらう。
骨にヒビが入っている可能性があるので「骨が折れているか1週間後にもう一度見てみましょう」とのこと。
A 1週間後に同じ病院に行ったが、なぜかレントゲンも撮らず「骨が折れているかも・・・」といった話しはなかったかのように診察。
レントゲンを確認のために撮ってほしいと言ったが「必要ない」と言われた。
この病院の医者は医学知識以前に普通に記憶がアレなので、他の病院へ。
結局、この時点では医者が勝手に診察を変えたので病名は何なのか不明。
診断名は「骨のヒビかも?」
B 友人の医師がメールなどで個人的に相談にのってくれた。
友人は直接、患部を見ていないが、この時点で2〜3週間したら固定具を外して動かしていったほうがいいというアドバイスをもらった。
C 2週間経過しているので、早速、関節を動かしていこうと思い、いつもお世話になっている整体へ。
しかし整体の先生は、もし骨折の可能性があるのであれば、一応、病院で診てもらったほうがいいとのこと。
B 4/27に近くの整形外科へ。
そうしたら、今度は診断は剥離骨折とのこと。
今から骨が吸収するまで3週間かかるといって、さらに強い固定具で固定された。
関節を動かそうと思っていたが、剥離骨折だと関節を動かすと骨のかけらが、他の組織を傷つけるかもしれないと言われたので、動かすことができなくなった。
後で考えたら、ここのヤブ診断のせいで、筋肉の拘縮が進んだと考えられる。
この時はヤブだと思っていないので、母親が母子CM関節症の亜脱臼的な感じだったので、母親にも同じ病院に行くように勧めた。
診断名は「剥離骨折」
C 母親の診断は「歳で軟骨がすり減ってる」というテンプレ診断。
この整形外科はうちの店の近くなのだけど、うちに来る患者さんに聞いていると「老人に痛み止めを打つだけのヤブ医者」で有名らしい。
母親の診断を聞いて、この時点で危ないと思い違う病院に行くことに。
D 5/12にリウマチの手術なども手掛ける病院へ。
そこでの診断は、指の捻挫とのこと。
ただこの時点で受傷より4週間経過しているので、ヒビや剥離骨折は治ったのかもしれない。
ただ、怪我した時の様子などから、経過は細かく報告している。
それに前の病院の診断だと、骨を吸収するまでにまだ1週間、必要なはず。
ということで、迷走診断は3つ目。
診断名は指の捻挫。
E すぐに固定具を外したが筋肉の拘縮が残り、人差し指が曲がらずグーができない状態に。
F 相談にのってくれていた友人の医師に診てもらった。
この時点では剥離骨折や骨片が残っているなどの問題はなし。
初めてエコーまで見て確かめてくれた。
そして、堺市の某手指の専門の総合病院を紹介してくれた。
G 手指の専門の先生から開口一番「拘縮は治らないと言われる」一応、リハビリを始める。
診断名は「不治の怪我」ww
H リハビリに3回位、通ってわかったことは、完全に形だけ。
状況を深く考えて、治療プランを考える気もなし。
教えられた可でも不可でもないテンプレ作業を繰り返すだけ。
I 鍼の先生の紹介で鍼のこともわかる病院でみてもらう。
怪我をしたのは1ヶ月前で、この病院は6つ目ということを事前に説明しているにも関わらず、開口一番、言ったことは、「なぜ、こんなになるまで放っておいたの?」
人の話を聞いていないのか、もしかして日本語が理解できないのか?(医者は純の日本人)
なぜか指を無理やり曲げられ、その時にパキッ!と音が鳴り、その後から指が盛大に腫れる。
レントゲンは、5箇所の病院全部で撮影し、骨が折れていないことはわかっているので、MRIを希望したが、なぜか、全くの無視!
後で細胞顕微外科医(神経を1本1本つなげる手術をする)の師匠に聞いたら、MRIをみて、微妙な診断ができる医者なんて、ほぼいないとのことで納得。
今回、自分の職業上の勉強にもなると思い、あえて短期間で複数の病院に行ってみました。
最初の2つの病院は、簡単に言えば超低レベルな病院。
後は、すでに剥離骨折?から拘縮という状態に変わっていたので、良い病院かどうかはわかりません。
ただ、「どこも怪我当初の状態から、どんな経過を辿ったか」を報告しましたが、そもそも最初のところから聞く気がなく、経緯を探っていこうとはせず、今の状態だけみて、どのパターンの診断にはめ込んだらいいのかを考えているのが、ありありとわかりました。
友人の医者は最初から2、3週間から指を動かすべきとアドバイスしてくれていたので、皮肉な話しですが、実際に見ていなかった友人の方針が間違っていなかったのです。
友人以外の病院の医師が、たかだか指1本の怪我で、こんなにグダグダになるとは思っていなかったので、タイミングの問題もあり、すぐに友人のところに行かなかったのですね(言い訳じみてますが)
医者の治療に対する低レベルな能力はわかっているつもりでしたが、予想をはるかに下回る低レベルっぷりでした。
いろいろな教訓を学んだのですが、1つは病院を選ぶ際は、老人の医者はやめたほうがいいです。
治療方法の知識も古臭く、やってる治療は明らかにルーティンワークです。
また年寄りの患者で溢れかえっている病院では、まず治してもらえるとは思わないほうがいいです。
「老人を回して食っていこう」と態度を隠してもいません。
後、老人の患者がリハビリで通っていることが多いところも、治療の腕はないです。
「なぁなぁ」で仕事をしてます。
行くだけ無駄です。
病院は皮膚科とか内科とか分かれていますが、その中でも更に細かい専門の先生を目指して診てもらったほうがいいです。
今回の僕の場合だったら「手指専門」
その専門もスポーツで怪我したのであれば、「スポーツ医学を専門」としていると、なお良いと思います。
なぜなら、以前に小指を骨折した時もそうだったのですが、普通の病院は「元に戻す」ことは考えていません。
それどころか、病院なんか行っても行かなくても、治る結果が一緒です。
どういうことかというと、今回の指の怪我も若干の時間差はあっても、結局、病院に行かずに放っておいても治ります。
人間には自然治癒力がありますから。
今回も固定して自前の自然治癒力で治ったわけです。
そして、関節が曲がらなくなった。
前半の病院は治療として何の役にも立っていません。
ここで病院が治療に役立つとしたら、2件目の病院が、「そろそろ関節を動かす必要があるかもしれない」という計画を僕に伝えることです。
患部の状態から、今後の治療をどうコーディネートするか。
関節を動かしはじめることを計画するためには、エコーもMRIなど複合的にみて、「動かしたほうがいいか、もうちょっと安静にしたほうがいいのか」を詳細に考えなければいけなかったのです。
しかし、前半の病院は、ただ固定しただけ。
これは治療じゃありません。
患部の状態に対処するだけなら、それはただのやさしいお母さん。
医者でも専門家でもないです。
僕なりに調べた治療方法は、最初の診断の時点で、レントゲン、MRI、エコーと複合的に本当にどうなっているのかを精査すること。
そして、その時の状態の中で一番最短で関節を動かせる期間を割り出し、どう動かせばいいのかを考えること。
たった、この2点です。
でも、前半の一番重要なステージでの2件の病院は、文字通り、ただ見ただけ。
患部の固定なんて別に医者でなくとも誰でも知ってますから。
人間の体は放っていても、それなりには治るのですから、医者最短で最良の結果を得ることのできるコーディネートをデザインするべきです。
痛み止めと湿布を出すだけならアホでもできます。
そして、今回の中で一番、意味がなかったのは、調剤薬局から貰った薬。
肝心の痛みにも効いているのかよくわからないし、患部の治療には本質的には何の役にも経っていません。
なので、外科や整形外科以外は、検査機関としては必要でしょうが、手術をしない場合は、治療機関としては必要ないと思います。
そして、最終的に専門の医者には「治らない」宣言されているので、今、友人の鍼灸師に治療をお願いしています。
実は僕、漢方家のクセに今まで鍼灸に懐疑的でしたが、まだ1回の治療で病院リハビリなんか目じゃないくらい効果が出てます。
拘縮という普通じゃな治らないと言われている治療は、何で治るのか?
後日に、このあたりのお話をしたいと思います。
追記:結局、漢方薬と鍼のみで完全に治りました。
治るまでは病院の治療や病院の薬は一切、使っていません。
身をもって、病院の無駄さを証明できました。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉