2015年06月02日

肋骨が骨折したような痛みの以外な正体

友達の奥さんが急遽、お店に来られました。

どうも、肋骨辺りに痛みがあり、咳払いをしたり、笑ったりするだけで痛みが走るとのこと。

折しもその時、僕は指の怪我で何件かの病院に行っていたので、整形でいいところがないか、聞きたいといった相談でした。

僕は整形外科医ではありませんが、とりあえず、一応、問診をとってみました。

そうして、いろいろお聞きしていると、どうも痛みの原因が骨ではない感じ。

痛みの位置は肋骨辺りなのですが、肋骨よりも、もう少し下で、身体の奥側が痛いとのことなのです。

痛みの感じだけをお聞きしていると肋骨なのですが、どうもおかしい。

で、いつから痛くなったのかをお聞きしました。

そうしたら2日前に急に痛くなったとのこと。

最初はベタですが、

「肋骨周辺をどこかにぶつけたか?」

「無理にひねったりしたか?」

「何か荷物などを変な姿勢で持ち上げたか?」

などなど、いろいろと状況を把握するために聞いていくと、外科的傷害の要素は全くありません。

疲労骨折はあるかもしれませんが、普段からある程度、体質を知っている方なので、それもなさそう。

漢方的に体全体の状態を調べていくと不正出血が止まらないとのこと。

それも結構な出血。

めまいなどの症状も出ています。

いろいろ聞いているうちに普段と違うことと言えば、休みの日にヨモギ蒸しを受けたとのことです。

女性は冷え性が多いからジャンジャン温めて治しましょう!的なアレ。

「あっこれだ!痛みの正体見つけた!」と思いました。

この時に肋骨の痛みと不正出血とめまいが、つながりました。

奥さんの普段の体質は瘀血とよばれる血の巡りが悪い状態です。

瘀血の中でもさらに詳しくみると下焦の瘀血

下焦の瘀血とは下半身の血の巡りが悪くなりやすい状態です。

下焦の瘀血は月経やホルモンとも関わってきますので不正出血にもつながります。

ヨモギ蒸しは体を温めてくれるものですが、漢方的に見れば、強い熱を入れることになります。

実は「温める」といっても漢方では何段階もあります。

一般では冷えは「女性は冷え性」と一言で片付けますが、体質によって冷える場所冷えている度合いが違います。

漢方ではその冷えている場所や冷えの度合い、その他の症状との組み合わせで、それぞれ治療方法が変わってくるのです。

今回の場合は、血熱といって温めすぎて血の巡りが滞ったのだと思います。

そして滞ったのが子宮、卵巣付近(漢方は解剖学的に治療しませんので「付近」となります)

ここで、「ごく単純」に考えれば、漢方で駆瘀血とよばれる血の巡りを整える漢方薬を使用しますが、不正出血とめまいを忘れてはいけません。

単純に血の巡りだけを整えると、不正出血がひどくなる可能性があり、そうなると、めまいもひどくなるかもしれません。

そこで、基本となる漢方薬を「血を補う補血とそれに血の巡りを促す駆瘀血が混ざった漢方薬」を選び、そこに少しだけ補助的に「全身の血と気の巡りを整える部分」を強化する漢方薬を合わせます。

これによって不正出血しないように全身の巡りを活性化させます。

結果、漢方薬2服目から肋骨周辺の痛みはどんどん取れていきました。

3日目位には痛みもかなりマシになり、不正出血も止まってきました。

7日目位にはめまいもなくなってきました。

あっと言う間に肋骨周辺の痛みはとれて、笑ってもなんともなくなったのですね。

ちなみに初期に一応、がんや血液の検査をされたのですが異常ナシでした。

結果的に肋骨の問題でもなかったので病院に頼っていたら、病院お得意の検査で異常のない謎の痛みで済まされ、病院の伝家の宝刀、「心療内科行き」だったかもしれません。

以前にも冷え性を治す酵素風呂でベーチェットの人がひどくなったことがあります。

ヨモギ蒸しや酵素風呂自体が悪いわけではないですが「体質」を考えないでするのはおすすめできません。

また、これらをしているお店は西洋医学の基礎生理学や病態生理学も知らないし、当然、東洋医学的に体質を見ることもできませんので、「私の体質は専門的に分析しても絶対に冷え!」と確信でもない限り、僕は行かないほうが無難ではないかなと思います。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気を治す方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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