ちなみに西洋医学では、思春期のニキビは、ホルモンの過剰分泌と菌が原因とされているのですが、「大人ニキビの原因はわからない」となっています。
「原因はわからないけれど、チョコレートとニキビの悪化は関係ない!」って何でわかるのでしょうね。
自分の感情論でしょうか???
うちでは、ニキビとかアトピーで悩んでいる人にはチョコレートは厳禁にしています。
というのも東洋医学的にはチョコレートの中身のカカオは「昇」とう性質をもっていて「血や熱」を体の上部へ押し上げる性質を持っています。
血などが「昇」の作用で上がると同時に熱などを運び、行き場を失った熱は湿疹の形となって現れます。
またニキビ、アトピーなどの方は「肝熱」という状態の方が多く、肝の臓に「昇」の作用が加わると血や気などが、体上部により上がりやすくなり、湿疹をひどくします。
その他、チョコレートは脂肪が多く、胃もたれや胸焼けを起こすので胃腸を痛めたりします。
体質にもよりますが、漢方薬で治療する際も顔などにニキビや湿疹がある場合は、上焦(体上部)の血や熱を「降」という降ろす作用をもった漢方薬によって湿疹を治めます。
まかり間違っても、よくわかんないけど、桂枝茯苓丸加ヨク苡仁や十味敗毒湯が「なんとなく」治すわけではありません。
自分のニキビの漢方的な原因(証)を見極めて、最適な漢方薬を選びましょう!
西洋医学はなぜか、身体の中の臓器はバラバラに存在していると考えていますので「胃腸の調子がニキビやアトピーとどう関係あるんだ」と思うのでしょう。
視野の狭い考えって怖いですよね。
逆に臓器をバラバラにしても、それぞれの臓器は生きてるのか?って話ですよ。
ニキビやアトピーの方にチョコレートがよくない理由というのは東洋医学に見ればこういったことがあるのですが、それよりも長年、ニキビやアトピーで悩んでいる方なら自覚があるんじゃないかと思います。
「チョコレートを食べればニキビやアトピーはひどくなる」と。
だから、テレビのドヤ顔の女医は、言葉が足りないと思うのです。
「西洋医学ではチョコレートとニとキビは関係無いとしか言いようがありません。本当はどうか知りませんが」と言わないといけません。
僕は今回の自分の指の怪我で1つの病院の在り方を理解しました。
今までも、思い返してみれば物心ついてから「病院に治してもらった」という記憶がありません。
今回も指が40℃位にしか曲がらなくなって、その時に専門医から「これ、もう治らないです」って言われました。
患者が相談に来て「あっ!それ治らないです」って言って成り立つ医者ってうらやましい仕事だなと思いました。
だって「治らない」ってド素人でも言えますよね。
それで荒稼ぎするのだから。
ちなみに手指の専門家に「治らない」と保証してもらった指の拘縮は、2週間経って80%は治ってきています。
病院やリハビリは関係ないですよ。病院は「見て」はくれましたが治療には何の役にも立ってません。
(診てくれたわけではなく、”見た”だけ)
鍼と漢方薬と整体で治してます。
僕なりにわかったことは、西洋医学と東洋医学はどちらも「医学」という言葉がついてて「治療」を目的としていますが「治療」に関しては全く考えが違うということです。
西洋医学が考える「治療」とは見た目、表面、その場が取り繕えたら「治療」が成功です。
だから、ニキビやアトピーの人の治療でステロイドを使うじゃないですか。
ステロイドは炎症を抑えるので、塗れば見た目に湿疹がなくなり、表面上治ったかのように見え、その場は「治った」ことになります。
残念なのは「その場」でしか効かないこと。
ステロイドの効果の時間が切れれば見事に元のアトピー状態です。
やり直し、問題の先送りですよ。
でも、残念ながら、これが西洋医学の「治療」です。
だから、東洋医学の肝の臓の熱や胃腸に関係あるチョコレートなんて関係ないわけですよ。
全身で、どんな状態だろうが要は患部にステロイド塗ればいいだけだから。
だから、全国のどの皮膚科もバカのひとつ覚えのように治療は、ほぼステロイドのみです。
東洋医学が考える「治療」とは根治です。
最終的には漢方薬すら頼らないでも治っている状態を目指します。
西洋医学とは逆に見た目をシャッと変えることができません。
かゆみがステロイドのようにすぐに止まるわけでもないので、その場だけを取り繕うことができません。
しかも漢方の場合は漢方薬だけで治るとは考えていません。
漢方では自分の体質に沿って治るように生活方法を変えていくことも「治療」です。
だから、チョコレートなんかも控えていかないといけないのです。
東洋医学では人間の身体は全てつながっていると考えますので。(当たり前ですが)
「エッでも病院でも漢方薬を処方しているじゃないですか?」
残念ながら、ほとんどの病院は漢方の「治療」の概念を理解せずに漢方薬を処方しています。
要は、治療の理念も漢方の医学理論も体質の診断方法も何も知らず、マニュアルをみて処方しているだけ。
いわば、素人がマニュアル見て、漢方薬を渡しているだけです。
医者お得意の表面的且つその場を取り繕うような西洋医学バリバリのマニュアル思考で漢方薬を処方しています。
要するに病院の薬がたまたま漢方薬だったというだけで、東洋医学に則った「治療」ではありません。
病院が嫌いなので、ディスってるように聞こえるかもしれませんが、要は世間は西洋医学と東洋医学の違いに対する理解が違うのかもしれないということです。
西洋医学と東洋医学はどちらが上でも下でもなく、西洋医学はとりあえず、その場をしのいだり取り繕う治療です。
だから、緊急手術が必要だとか、とりあえず症状を抑えないと危ないという時に役立つ治療です。
逆に慢性病は治せないし、病院に通って治すようなところじゃありません。
東洋医学は逆に緊急手術が必要な状態の人を1ヶ月じっくり漢方薬で様子をみてみましょう。
なんてやってたら死んじゃいます。
西洋医学で初期の緊急状態を抜け出したら、そこからは、じっくりと体質をみて元通りになるように治していくのです。
ドヤ顔の女医の話は視野の狭い西洋医学側での話であって「医学」全体的な話ではありません。
東洋医学ではチョコレートを食べないほうがいいのは、常識レベルです。
医者や一般的には西洋、東洋(漢方)2つの医学の認識や使い方が間違っているように思います。
実は本来の漢方を誤解させている問題があります。
それは東洋医学に関しては本当に東洋医学の「治療」の概念を理解して「治療」できる人が、ほぼいないのです。
だから、2つの医学を選ぶたって、なかなか出会うことがないと思います。
大体は、西洋医学のその場をしのぐ発想で漢方薬をマニュアル処方しているだけなので。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉