2015年06月16日

大阪の漢方の名医のトンデモ漢方治療(色診断)

漢方というと東洋の怪しい治療と考える人もいるようです。

これが、一般の患者さんならしかたがないのですが、実際に漢方治療の看板を上げている医者や薬剤師にこういう先生が結構、いることが漢方業界の大きな問題だったりします。

僕は患者さんが初めて来られた時に、以前はどんな漢方治療を受けていたかを詳しく聞きます。

理由の1つは、以前に飲まれた漢方薬でどんな変化があったかを探り、そこから体質を分析するためです。

もう一つの理由は漢方治療をしている先生の中には一定数、怪しい治療をする先生がいるので、その話を楽しみのために聞きます。

すみません、楽しみではなく勉強のためですね。

大半の漢方内科はツムラなどの漢方メーカーからもらったマニュアルや見て、病名に当てはめて漢方薬を選ぶか、漢方メーカーの勉強会で漢方で高名っぽい先生から聞いた漢方薬をマニュアル的に選んで処方しています。

どちらにしろ「ある病名にはこの漢方薬」という素人でもできるマニュアル方法です。

漢方薬局の方は、もうちょっとマシで、これに自分で買ってきた漢方専門っぽい本を読みながら、病名だけで漢方薬を選ばずに症状も、2、3個、ちょこっと聞いたりして、病名と症状をあてはめて漢方薬を選びます。

結局、これも病名と症状を当てはめるマニュアルだったりします。

そして、この漢方薬にプラスして漢方風サプリメントをくっつけて売ります。

大体の病院や薬局がやっている漢方ってこんな感じなので、話を聞いたって対して面白みはないのですが、たまに面白い方法をしている病院や薬局があります。

この間、患者さんからお聞きしたのは大阪にあるとある漢方の専門病院。

これがどんな方法で漢方薬を選ぶかというと、よくある「病名マニュアル」ではないのです。

症状をあてはめるでもない。

では何かというとその人の好きな色で漢方薬を選びます!

スゲーっ!聞いたことない斬新さっ!

それぞれの色に漢方薬が割り当てられていて、患者さんに色を選んでもらい該当する漢方薬を飲んでもらうみたいな。

最初、冗談で言ってるのかと思いました。

だって、医者ですよ。医者!

僕は健康な時も病気の時も好きな色は青とオレンジです。

体調が良かろうが、悪かろうが好きな色は一緒!

つまり、この色診断?からいけば僕は健康な時も病気の時も飲む漢方薬は同じだということ。

漢方薬を飲む意味なしッ!

ちなみに色と心理からいけば、青とオレンジが好きな心理は理論的に分析しにくいと思いますよ。

でも、僕は心理学問的にどうであれ感覚的に好きなんです。

色からの漢方診断って、体質に合わせないといけない漢方理論を根底から覆しているような。

でも、待てよ。漢方には古来より五色という法則があります。

例えば「肝の臓なら青色」といった感じに。

「肝臓が悪い人は顔が青黒く見える」とかそんな感じですね。

五色は好きな色を選んだりする理論ではないですが、これだったら、漢方薬を選ぶこととは何の関係もないけど、漢方薬を選ぶこととは何の関係もないけど(一応、2回言っときます)全くの的外れではないかな。

そうだったのか!と思って、色診断の漢方薬の対応表を見せてもらったら・・・

「五色と何の関係もねーーー!!」

漢方理論との関係なんもナシっっ!!

完全なその先生のトンデモ漢方理論!

基本の漢方理論を無視してでも通す何か新しい漢方薬と色の関係を発見したのでしょうか。

僕には異次元すぎてついていけません。

最初、色と漢方薬を合わせるという方法を聞いた時「保険適応の漢方薬だけでも200処方以上あるんだから、それを1つ1つ対応させていったら、赤とか青とか基本の単色じゃ無理じゃん」と思いました。

200色以上に合わせようと思ったらRGBカラーの「BF914F」とか、カラー番号管理しないといけなくなるし、「そもそもグラデーションのような微妙な色彩の違いを患者さんが見分けることができるのか?」と思っていたのですが、5色くらいにざっくりと分けてあって、1色の中にいろいろな漢方薬が含まれています。

えーっ!同じ色のグループの中に数種類ある漢方薬はどうやって見分けるの?

結局、問診を分析して、そこからちゃんと選んでるんでしょ?と思ってたら、もっと凄まじい事実が・・・

そこでは、問診は通常の西洋医学の問診でしか聞かないような簡素な問診しかとらないそうです。

「名前」「住所」「今なにかの病気で病院に通院していますか?」「お薬を飲んでアレルギー反応が出たことありますか?」みたいな普通の西洋医学の病院で最初に記入するアレですよ。

1分くらいで書き終わる問診。

その問診の最後に好きな色のことを聞いているだけ。

東洋医学的に体質を分析するための問診を一切とっていないわけですから、本気で色だけで漢方薬を選んでいるようです。

なんか、えーとっ・・・占い?

ちょこちょこ、医者や薬剤師という賢い人はずの人が、こういうことを真面目にやったりするから、漢方って不可思議な治療だと思われるんじゃないかと僕は思います。

もちろん、色と漢方薬の関係があるのかもしれませんが、正当に古典から勉強し「証」東洋医学的体質を立てて漢方薬を選んでいる僕は、こんな選び方は見た事も聞いたこともありません

いろいろな漢方の治療方法はその先生の個性でいいと思いますが、1つだけ間違っているんじゃないかと思うのは、「なぜ、東洋医学的な体質を分析するたmの問診を患者さんに記入してもらわないのか?」

どれだけ個性的な漢方治療の方法であろうとこれだけは、これだけは最低限度の基本だと思います。

僕は漢方は西洋医学のような科学的ではないと思いますが、非常に理論的な医学だと考えています。

西洋医学の1分で書ける問診表しかとっていないのは、東洋医学的な「証」(体質を構成する要素)をきっと分析できないのでしょうね。

証を分析できないのは、ここのトンデモ先生じゃなくても医者の9割はできないと思いますが。

そして、この話にはまだオチがありまして、この医者、日本の漢方の名医の何人かに数えられる人らしいです。

僕はこれを聞いて、ひょっとして、その名医達って芸人のようなオモシロ漢方をする先生ばかりを集めた本なのかな。と思いました。

まだ、こんなオモシロ漢方医が何人もいるのかな。

とはいえ、雑誌にのっている漢方の名医なんて、何のアテにもなりませんが。

今度、「患者のフリして行ってみようかな」と考えています。

処方してもらってから「僕の証はなんですか?」って聞いたら、おもしろいブログネタを提供してくれそうです。

行ってみたら、またご報告しますね。

「ねー難しいからできないのはわかりますが、漢方の先生方、売るだけを目的にしないで、普通に東洋医学的な証を分析して漢方治療できるよう勉強しましょうよ」

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方ってなんだろう? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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