昔々もお金も地位、権力も得た秦の始皇帝が求めたのは不老不死の仙薬でした。
そして、今、世界的な大企業であるGoogleも不老不死の研究を始めています。
今も昔もお金、地位、権力を得ると残りは不老不死なんですね。
先日、攻殻機動隊というアニメ映画を観に行ったきっかけで不老不死ってなんだろう?といろいろと考えてみました。
ついでに今まで見たいろいろな映画を織り交ぜて不老不死を考えてみました。
攻殻機動隊のアニメの世界の設定では、義体といって全身サイボーグに自分の脳だけを移植して生きていきます。
サイボーグなので、人間の身体のように歳をとりません。
病気にもなりません。
これは、ある種、不老不死です。
しかし、このアニメが人気なのはリアルに近い社会派アニメであるところ。
サイボーグは歳をとりませんが、機械部分はメンテナンスが必要なんですね。
だから、メンテナンスができなければ、命は終わってしまいます。
例えれば、古いiPhoneは、古いiPhoneはバージョンアップできないので、ポンコツの機械になってしまうのです。
つまり、常に新しい機種のサイボーグを買わないとまともに動かない。
リアルですね。
修理やバージョンアップに莫大なお金がかかります。
お金がなければ、自分の命が続きませんね。
次にトランセンデンスという映画のケースを考えてみました。
ある博士の脳の中身である記憶や経験、感情をまるごとパソコンやネットワークに移し替えてしまうお話です。
肉体的には死にますので不老不死ではないですが、自分の脳はネットワークの中で生き続けますのである種の不老不死です。
しかし、これも問題があります。
高速でいろいろなネットの中の知識にアクセスし、肉体的な感覚を持たない知の集合体みたいになると、おそらく、自分の感情などの個を保てなくなるかもしれない問題。
この辺の問題は「トランセンデンス」だけでなく「攻殻機動隊」、「her」という映画の中でもテーマとして取り上げられています。
よかったら観てください。こういった視点から見るとまたおもしろいですよ。
自分の「個」が保てなくなると自分自身でも他人でもあるわけだから不老不死ではないですね。
溶けてなくなっちゃいます。
これらは、すべて、肉体は失っている状態です。
寿命よりも長い時間を生き残れる可能性がありますが、肉体はないので死んでいるといえば死んじゃってます。
次にインターステラーって宇宙もの映画で考えてみました。
相対性理論が関連してきます。
「光速に近い速さで運動する物体は限りなく時間の進みがないことになる」という理論と「地球のような重力場の発生する惑星上では、重力の無い宇宙空間に比べて時間がゆっくり進むことになる」という理論。
インターステラーの内容から見ていくと宇宙空間や他の星に行くと、地球とは違う時間の進み方でこの状態は歳をとらないともいえるのです。いわゆるウラシマ効果です。
しかし、地球でみんなと一緒に暮らせないという問題が生じます。
この辺りはインターステラーでも語られています。
冷凍睡眠はどうでしょうか?
今のところ人体を冷凍すると水分が凍結した際に起こる体積膨張によって細胞を破壊してしまうため、生命を保ったまま人間を冷凍ができません。
卵子の冷凍保存などが行われていますが、実は科学的には空想科学の領域なんですね。
不妊治療では当たり前のようにしていますが、病院がやってるのに根拠のない空想科学的なところがすごいでしょ。
冷凍睡眠は例えば可能だったとしても結局、眠ったまま時間をすごすので、結局、皆さんが思っているような不老不死ではないですよね。
いつもの活動をしているままで、寿命なく生きて行く。
それが求めている不老不死だと思います。
となると細胞が時間とともに朽ちていかなければ、不老不死は実現するはずです。
でも、この朽ちない細胞って実は現代にも存在します。
なんだと思います?
答えはがん細胞。
増殖し続けて死にません。
でも、皮肉なことに、がんになったら寿命が長くなるどころか、短くなってしまいます。
なぜか?
それは一部の細胞だけが強くなり、他の体内の臓器に負担をかけてしまうからです。
要するにバランスが悪いのです。
では、肉体全部が一斉にがん細胞になれば不老不死になれるのか?
おそらく無理です。
まず、膨大なエネルギーが必要です。
強い細胞は大量のエネルギーを必要とします。
そこをクリアーできたとしても、身体全体のバランスをどうするか?
西洋医学や科学では人間の身体をバラバラに細胞単位でみますが、人間の身体は様々な代謝のリズムをもった細胞がつながった集合体なのです。
右足を捻挫して2週間ほど、かばって歩くだけで左足もやられたりします。
人間の身体は、常にバランスをとっていないと、次々に悪いところが広がっていき身体全体がおかしくなっていきます。
このバランスをどうするかがキーポイント。
今の西洋医学や科学の発想では、この先、将来も、がん細胞のような細胞をコントロールできないのではないかと思います。
それに老いの原因は、細胞だけの問題じゃなく、「単に使い痛み」なんですよ。
おそらく、同じペースで修復できても、時間が経つほど、生活のクセなどにより、結局、体のそこかしこのバランスが崩れます。
漢方治療のおもしろいところは、常に全身のバランスをとって治療していくところ。
アトピーのある皮膚や胃の痛みだけなど、一部だけをなんと治そうとする治療ではないのです。
皮膚上のアトピーを治すために皮膚だけをステロイドでどうにかしようとしたり、胃だけを薬でなんとかしようとしたって、他の臓器や組織のバランスが崩れるのです。
不老不死は。まずはアトピーやがんなどを根治できる方法が成功しないと、夢のまた夢でしょう。
まずはいろいろな病気が治せるようになることでしょうか。
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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉
シーバックソーンオイルとも呼ばれパルミトレイン酸を多く含む不飽和脂肪酸で黄色ブドウ球菌を減少されるようです。シーベリーの果実は食べる美容液とのこと本当ですかね。
嘘か?本当か?よりも自分の体質に合っている働きをしてくれるか?ですね。