2015年07月14日

食生活の乱れを治すための方法

漢方薬は現在の体のアンバランスな体質を調整するものです。

例えばアトピーに対しての漢方薬は、ステロイドのように湿疹のかゆみを止める成分があるわけではないので、漢方薬を飲んだからといって、かゆみが止まるわけではありません。

そのアトピーの人が熱がこもる体質で、その熱の影響で湿疹が出ているのであれば、熱をしずめる漢方薬で体質を整えれば、結果的に余分な熱がなくなり、かゆみがとれるだけです。

この熱がこもる体質の人に血の巡りを整える漢方薬を飲んでもらった場合は、血の巡りで湿疹が余計に活性化し、ひどくなるかもしれません。

漢方薬は直接、かゆみを止めたり、ホルモンを増やしたり、下痢を止めたりするものではなく、その人の体質の調整をバックアップしてあげるものです。

だから、受動的に漢方薬だけを飲んでいれば大丈夫!
というわけではないのですね。

病院や漢方のお店の中には、漢方薬を病院の薬と違って、副作用のない自然な薬というイメージしかなく薬の効き方も病院の薬と同じように「何かの成分が効く」的に勘違いしている人もいます。

こういう勘違いの人たちは、漢方薬も病院の薬と同じように病気や症状をあてはめてマニュアルで処方しようとするのですね。

残念でデタラメな漢方薬の選び方です。

だから、こういった処方の方法をとっているところでは、お薬を飲むこと以外で身体が良くなることは教えてくれません。

ちょっと話が飛びましたが、漢方薬はそれ自体で、飲んでれば勝手に治してくれるというものではないのです。

自分自身の自然治癒力を高めるものなので、当然、普段の生活の方法も治療と関係してきます。

とくに食事などは毎日のことなので、食生活を整えるのは漢方では「できそうならやったほうがいい」というものではなく「治療の一部」です。

アトピーの方に食事指導などをさせていただいていると、いろいろなお菓子や食べ物を「我慢しなくちゃいけないのですね」と言われることがありますが、僕は身体に良くなさそうな食べ物を我慢するのではなく、価値観を変える努力をしてほしいとお願いしています。

例えば、外食なら「チェーン店には行かないほうがいい」とお話しします。

なぜか?

もちろん、材料の質が悪いかもしれないとか、いろいろな問題があります。

理論的にはチェーン系の仕入れは個人店に比べれば、おそらく新鮮でなかったり、出来合いの添加物だらけのパッケージの材料が多かったりと、いろいろな問題がありますが、価値観を変えるために知ってほしいのは、「料理のことなんか何も知らないアルバイトが、その料理を作っている」ということです。

食に対する価値観を変えてもらいたいのは、こういう部分もあります。

わざわざ、列に並んで学生などの料理になんか全く興味のないど素人のアルバイトの作ったものを食べるのです。

僕も高校生の頃にチェーン系の飲食店の厨房で働いていましたが、今から振り返れば半分は遊びみたいなノリでやってました。

言われたことをやってればいいので、お客さんに美味しいものを出してあげようなんて、崇高な精神はこれっぽっちもなかったです。

そもそも、仕入れている材料が全部、パッケージになってるものですから、料理もクソもないのですが。

どうせ、お金を出して何か食べるのに素人の作ったものを並んでまで食べるのって悲しすぎません?

どうしても時間がなく、手間をはぶきたい、身体に悪いのもわかってるけど、シャッと食べないといけないという状況であれば、時には利用してもいいと思うのですが、「わざわざ、家族みんなで料理の素人の学生のアルバイトのつくったものを楽しみで食べにいく」って、冷静に考えたら虚しいですよ。

やっぱり、お金を出すからには、プロのサービスを期待したいです。

僕も漢方治療を学ぶために修行しました。

来る日も来る日も漢方相談と漢方の勉強をさせていただいて、今、プロとしてさせてもらっています。

やっぱり何かのサービスを買うのなら、モノは二の次で、宣伝や売り方のうまい企業ではなく、最低限、こだわりのある本物のプロから買いたいですよね。

うちにも時々、回転寿司のチェーン系のノリで立ち話だけで「なんか治る漢方薬、ちょーだい」みたいな人が来ますが、そういった方は丁重にお断りさせていただいています。

こういう話になると個人のお店って高いじゃん!

ってなりますが、そんなことはないです。

探せば、安くて美味しい店はあなたの近くにあるのです。

ただ、探す手間が邪魔くさかったり、入りづらかったりなんですね。

チェーン系は誰にでもわかりやすいですから。

うちでは、まず、外食のチェーン系で食べるのはやめよう!ってアドバイスしています。

もし、食事にお金を出すのなら料理と関係ないアルバイトが作っているところではなく料理のプロにお金を出しましょうと。

スーパーの食材なども同じです。

添加物は食べ物をおいしくする目的ではないです。

食べ物系の企業の流通と在庫の問題を解決するために開発されただけで、要は企業の利益のためだけなんです。

それをごまかすために身体にいいかのような宣伝をしているのです。

「でも、添加物って身体にそれほど害がないっていうんじゃない?」

一部分の実験で害があるとかないとかよりも、僕は単純に企業の都合でつくった人工物を身体にわざわざ入れる必要がないんじゃないかなと思うのです。

今まで食べていた、カップラーメンやお菓子、チェーン系の安価な食べ物。

これらは食べたいのを我慢するものではなく、最初からなかった異常な食べ物として考えましょう。

要は、「我慢」ではなく「異常な食べ物」をやめるだけ。

人工の食べ物なんか必要ないので、何かの病気で悩んでいる人は、普通の食べ物を食べる意識を持てば、我慢するとか、ストレスになるなどにはならないかもしれませんよ。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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posted by 華陀 at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康生活!食べ物のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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