古代中国の陰陽二元論をもとにした判断の方法です。
皆さんもみたことがあるのではないでしょうか?
ちょうど↑にある白黒チョンチョンのマークが陰陽を表すマークです。
この陰陽、実はよく使われています。
「あの子は陽気な性格だ」とか「あそこは陰気な場所だ」とか・・

陽には陰があり、陰には陽がある。
例えば良いことの裏には同じくらい悪い事も存在します。
得をすることの裏には同じくらい損をする事も存在します。
熱いが陽であれば寒いは陰
男は陽で女は陰
昼は陽で夜は陰
動き回るは陽でじっとしているは陰といろいろとあります。
大雑把にはなりますが、活動的で積極的、熱性が陽 非活動的で消極的、寒性が陰となります。
漢方では、病院のような検査器械がないので、いろいろな判断基準を使って
その方の現在の体質を探っていきます。
その判断基準(ものさし)の1つがこの陰陽です。
それでは、あなたは、陰証タイプか陽証タイプかみていきましょう!!
陰証タイプ
●寒がりで厚着を好む
●電気・布など温めることを好む
●低体温の傾向
●顔色が悪い
●背中、腰、首の周囲を寒がる。
●手足が冷える。
●尿が頻繁
●軟便気味で下痢をよくする。
陽証タイプ
○暑がりで薄着を好む
○冷たいものをよく飲む
○顔が赤い・眼が充血
○体温が高い
○排便に灼熱間を伴う事がある。
○便のにおいが強い
○舌の色が真っ赤
○手足があつい
などです。
『さあ〜あなたは、どっち?』
最適な漢方薬を選ぶにはこれだけでは情報不足で選べませんがこのタイプをみ
わけることによって
○身体の中の悪いものを動かし出してしまう薬を使うのか?(瀉剤といいます)
●不足しているものを補って補助する薬を使うのか?(補剤といいます)
がわかります。そしてこのタイプがわかっていればご自分でも冷たいものを飲
んではいけないのか。逆に熱いお風呂などで身体を温めすぎてはいけないのか?
がわかってきます。
おぼえていけば誰でも判断できるものさしですね。
漢方の判断基準は、この他にもいろいろとあります。
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気功とかの考え方に 近いのかもしれませんが、
病院という場所は、「陰」であるなあ、と思います。
自分自身を「陽」に保っていないと 患者様の「陰」の気に引っ張られてしまう、ということがあります。
私たちは、道具を使うこともありますが あくまでも基本は 自分自身の「手」を使って 治療します。(「手当」と いいますからね。)
この人は 体幹の緊張が高いな、屈曲傾向が強いな、
努力性の動きのために緊張が偏っているな、など感じながら 抑制したり 促通したりしていくのです。
だから、余計に直接影響されやすいのかな、という結論です。
そして、仕事をはじめてから 自分の体質が変わってきたなあとも思います。
この記事を読んで、陰証と陽証、どちらにもあてはまるような気がします。
多くの人は、どちらの要素も持っていると思うんですが、そういった場合はどのように判断するのかな、と思いました。
自分の体質を知り、予兆があれば 早めに対策できれば
体の弱い私には すごくありがたいことだなあ、と思います。
多くの人は、どちらの要素も持っていると思うんですが、そういった場合はどのように判断するのかな、』←するどい質問です!!
さすが実際に病気と関わっておられるだけありますね。 陰証と陽証がはっきりとわかれば、誰でもかんたんに処方ができ病気を予防することができます。 陰証と陽証はかなり大きく大雑把な判断となり、大概どちらも混じった状態でかつ季節やそのときの精神状態などによっても微妙に変わってきます。実はこの他に体質の判断基準として表裏、虚実、寒熱、燥湿、内外などがあり、各項目にどれくらいの偏りがあるかをみて総合的に判断していきます。
また今度この他の判断基準(ものさし)について書いてみますね。