胃のあたりの痛みからはいろいろな可能性が考えられます。
胃の周辺には肝臓や胆嚢、すい臓や食道などがあります。
つまり胃のあたりの痛みやもたれは、かならずしも胃が問題ではありません。
実は、痛みを感じている場所はかならずしも実際の位置ではなく胃のあたりが
痛くても問題は、胃ではなく胆嚢などが問題!!なんてこともあります。

これは、内臓の痛みなどを感じる知覚神経が脊椎の第5〜第9神経に集められ感
じることになるからで神経に集められると本当に悪い臓器がどこなのかはっき
り区別するのは難しいからです。
胃のあたりが痛い場合は、なんなんだろうと不安にならずに
まずそれが胃なのか? 胆嚢なのか? はたまたすい臓?なのかを区別するこ
とが大切です。これは、病院のエコー検査などですぐにわかります。
原因が胃なのかどうかをはっきりさせるのは、胃カメラでみるのが一番近道

胃炎であれば胃壁が炎症を起こしています。
胃粘膜が萎縮して血管が透けていれば慢性の胃炎が考えられ胃潰瘍や十二指腸
潰瘍なども一目瞭然です。
胃炎の症状としてはみぞおちあたりの痛み・胃部膨満感・悪心・嘔吐・空腹の
ときに痛むなどがあり、原因はストレスやアルコール、抗炎症剤やステロイド
剤、ピロリ菌による感染などが原因で病院での治療はその原因を取り除くこと
が考えられるがそれと同時に対処的に胃粘膜を保護するお薬が治療となります。
ピロリ菌が原因だとわかった場合は、抗生物質を飲めば短い期間ですぐによく
なりますよ。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合は、症状としては、みぞおちあたりの痛み・悪心
・嘔吐・空腹の時の痛み・胸焼けなどで・・・
やはり症状だけだと胃炎なのか潰瘍なのかはわかりません。
原因はいろいろで胃炎とよく似ています。
治療は胃酸の分泌を抑えるものとなり、4〜6週間ほど飲めば治癒しますがその
後、再発することが多くH2ブロッカーをある程度飲み続ける必要があります。
病院でもらったお薬を飲んでいても一向によくならない
または症状を繰り返すようであれば漢方薬の登場です。
東洋医学では、胃などの消化器を脾とよんでかなり重要な臓器としてみていま
す。消化器は、僕らのエネルギーのもととなる食べ物や飲み物を消化し吸収す
る臓器なのでここがやられてしまうとエネルギー不足で疲れやすくなり、長引
くとやせてきて体力がなくなってくると他の病気にもなりやすくなります。

漢方的胃痛の考え方は次回に続きます。
胃痛、胃もたれ、吐き気は漢方の得意技!!その2はコチラ
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