2016年01月06日

慢性病では自分に100%合う漢方薬は存在しない

新年なので「お屠蘇は東洋医学では・・・」と書いてしまいたいところですが、そんな、どこにでもありそうなコピペを書いてもしょうがないので、平常通りでいきたいと思います。

今回は、うちの患者さんからよくある質問に対しての答えを書きたいと思います。

漢方薬は体質に合わせるものです。
このあたりは、一般的にもだんだん浸透していますね。

実はこの「漢方薬と体質合わせる」というものは、非常に深い意味があります。

大半の病院や漢方薬局の現状は、一般的には某漢方薬メーカーさんからもらったマニュアルに従って「病名(西洋医学)」に合わせて漢方薬を処方しています。

ちなみに本来、漢方薬と西洋医学の病名は何の関係もございません。
先生方が簡単に漢方薬を処方しやすいようにするため、西洋医学の病名と漢方薬を結びつけているだけです。

ちょっと漢方理論をかじっていたとしても「体質」の意味を取り違えているのか、「症状」をいくつかあてはめて「この漢方薬が合っているんじゃないか」と「漢方薬を合わせて?います」

症状は確かに、あなたの体質に、つながるものですが、症状はあなたの体質を形づくる情報の1つでしかないのですね。
全身のいろいろな症状や生活環境、ストレス、過去の既往歴、血縁の方の病気など、いろいろな、あなたの情報を教えていただいて、その情報を東洋医学理論で加工したのが、漢方で言うところの「体質」となります。

「風邪」に葛根湯とか、不妊症に「当帰芍薬散」などの単純な世界ではないのです。

病院ですら、体質のことを誤解しているようなので、世間ではもっと誤解されている感じがあります。

一般的には自分の体質に合う漢方薬がどこかに存在していて、それを見つければ後は、何ヶ月か続ければ症状がドンドン治っていく。
そんなイメージがあるようです。

しかし、これは間違いではないのですが、現実は少し違います。

ここで先ほどの病院などの漢方薬の選び方に戻りますが「風邪」とか「頭痛」とか単一の症状だと確かに、その状態にピッタリと合う漢方薬はあります。
基本的に単純な症状で急性病な感じですね。

ところが慢性病になってくると漢方では1つ、1つの病気や症状に漢方薬を1つずつあてはめていくものではなく、病気、症状、状況、状態をすべて総合的に考え体質を診断して、原則は1つの漢方薬を選びます。1つの漢方薬を合わせるといってもいいでしょうか。

この時に漢方の場合は、全身の症状をお聞きしていますので、すべての症状にあてはまる漢方薬なんてものは存在しません。
体質は個人の顔のように皆違うからです。
単一の1つの症状だと漢方薬を合わせやすいのは、1つの症状だけが治るかどうかを見ていればいいのですが慢性病はそうはいきません。

だから、漢方では転方というものがあります。
要するに漢方薬を一定期間で変更していくことです。

この時に僕なんかは最初から100%ピッタリの漢方薬が現実には、なかなか存在しないことを知っているので、どの部分から治していかないといけないかを考えます。
身体と病気のパズルみたいなものですね。

漢方薬は新薬と違って、1つの漢方薬がいろいろな方向性の効果を持っていますので、その方向性のうちのどれが特に有効に効いていくのかは結果が出るまで、わからないのです。
なぜなら、漢方薬の効果の方向性は、あなたの体質との相性で決定されるからです。
ですので、漢方薬を飲まれる前に体質を分析し、何から治すべきか、何から治していけば最短になるか、治療方針を考えます。

そして、実際に漢方薬を飲んでもらいます。
そして、その結果を細かく教えてもらいます。
「あの症状はこうなった」「この症状はああなった」と事細かに。

この時に現実では、アトピーの方が湿疹がましになってきて、食欲は増したけど頭痛が出てきたなど、良くなった部分と悪くなった部分が、ちぐはぐに出てくることが多いです。現実は。

くどいようですが、1つの症状だけに注目していれば、例えば頭痛なら、その頭痛がなくなったかどうか、0か1ですが、漢方は全身の症状をお聞きして診断しますので、皮肉な話ですが、詳しくお聞きして本格的に漢方理論で治療しようとすればするほど、漢方薬を飲んだ結果、矛盾した症状が現れてくるのですね。

普通の反応はこういう状態が多いのですが良くなった部分と悪くなった部分がいろいろあると、その漢方薬は果たして体質と合っているのでしょうか?合っていないのでしょうか?

長年の経験から僕が出した答えは、慢性病に関しては、元から100%ぴったりと体質に合う漢方薬なんて、まずないということです。
おそらく、そんなものを探していたら永遠に病気は治りません。

ですから、漢方薬と体質と合っているかどうかの条件は、一般の考えとは異なります。

漢方薬と体質が合っているかどうかの条件は、
@事前に体質を元に立てた治療方針の方向性に進んでいるかどうか。
A今の漢方薬で全身、全く変化がないか、どんどん悪くなっていないかどうか。

あなたが一番、悩んでいる症状が治るのは絶対条件ですが、漢方は新薬のように、その症状を一時的に緩和したり、なくしたりと一時的にしのぐことが目的ではありません。
その症状と繋がっている根本的な問題を引きずり出さないといけないのですね。
そのためには、その時、その時に悩んでいる症状がなくなったどうかだけでなく、他の全身の症状の変化とのバランスをみていく必要があります。

漢方治療の大原則は、一時的な症状の抑制ではなく、全身のバランスを整えて結果、細かな症状をなくしていくことですから。

自分が悩んでいる症状が治っているから、その漢方薬が自分に合っている場合もありますが、他の部分の他の症状が出てきていたらバランスを崩しているわけです。

ただし、急性の病気の場合は、症状が少なく体質も複雑になっていないので、体質と漢方薬をピッタリと合わせることができますよ。
病態によって、まちまちではありますが、僕の経験では2ヶ月位前から始まった病気や症状なら、状態も単純なので、漢方薬と体質がピッタリと合い、すぐに治ります。
これより前から病気が続いていると、そうはいかなくなりますね。

後、100%合っていないと治らないのではありません。
ある漢方薬で40%、次の漢方薬で20%と漢方薬を変更している途中も治療になっているのが漢方です。

ちゃんとした漢方の治療をしたい場合は、自分の気になる症状だけが消えるかどうかでは考えないほうが結果的には早く治ると思います。


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2015年12月22日

病気の原因は残念ながら1つではない!

このブログでも何度か触れていますが、患者さんからよく「私の病気の原因は何ですか?」と聞かれます。

この時、質問されている患者さんはどうも「病気になるのは何か1つの決定的な原因がある」と考えておられるようです。

ところが、さっきなったばかりの急性の病気や怪我じゃない限り、まず、その病気の原因が1つなんてことはありえません。残念ながら慢性病は何十も何百も細かな原因が過去から積み重なって今の病的状態があるわけです。

西洋医学は病気の原因を突き止めて、その原因を取り除くことが基本的な治療の考え方にあります。
もともと、怪我に対する外科手術的治療や菌が原因の病気の治療から発展しているので、レントゲンで怪我の状態を確かめて手術したり菌を殺してしまえば、どちらも原因が1つとはっきりとしているので、1つの原因を取り除けば、その他、いろいろな症状は全て治る可能性があります。

病気の原因が1つだけと思い込んでしまうのは、多分、西洋医学のこういった感覚を自分の慢性病などにもあてはめてしまうのだと思います。

「病気の原因が1つ」なんて怪我や菌くらいなので、逆に言えば、病気のほとんどの原因は何十も何百もあると考えたほうが可能性が高いわけです。

病院で治らないのは、何十も何百もある原因を追求しないで、1つの症状とか原因を追いかけるトンチンカンなことになってるから、治らないわけです。

結局、やってることは原因から派生した結果である、いろいろな症状に対してその時だけ対応しているだけですね。

漢方は1つの原因を追求するのかというと漢方は治療の基本として1つの原因を追求しません。
漢方では「どこの臓器が悪いのか?」などの体の中の1つの原因を探そうとはしないのです。

漢方の場合は、さいしょっから原因ではなく体質を見ますので、身体の問題、全部を聞き出していきます。
「原因は無数にたくさんある」という前提から治療にはいっていくのですね。

漢方の場合は「原因→治療方法を探す」という流れになりません。
今、現在の状態を素直に見ます。

説明のためにごく単純な例にしてしまえば、
「下半身が特に冷えている」という現状の体質を分析し、単純に「下半身を温める漢方薬」を合わせるわけです。
「冷えていたものを温めれば治る」
実に単純な分析と治療方法です。

この時に「下半身が特に冷えている」原因を探します。
探すのはたった1つの原因じゃないですよ。

西洋医学なら「末梢血管の流れが悪いから」と身体の中の1つの原因にしようとしますが、漢方の場合は、考えられるだけ原因を探します。

その時に漢方は身体の中の要素のアンバランスを原因として探します。
「どこの要素とどこの要素とどこの要素の連携が悪いのか?」
1つの原因に絞りこもうとするわけではないので、医者は多分、漢方は非常にやりにくいと思います。

医者が病名や症状だけをあてはめてマニュアルだけで漢方薬を処方しているのは、漢方のこういった全身から見たアンバランス感を探すという感覚が西洋医学と正反対だからじゃないかと思います。

気・血・水のバランス。
肝の臓、心の臓、脾の臓、肺の臓、腎の臓のバランス。
体内のバランスだけでなく、最近の天候が原因の1つなのか?
最近の食事や睡眠、ストレスなどの生活環境が影響したのか?
本当に慢性的なものなのか?
ある症状は今だけの症状なのか?

西洋医学はその人の体内だけを見ますが、漢方の場合は、身体だけでなく、その人まるごとを見て、なぜその病気になっているのかを「考える」のですね。

漢方は「体質に合わせる」と言ってる位ですから、マニュアルなんて通じないのです。
毎回、その人に対して、その人の治療方法を考える必要があります。

不妊治療の病院で不妊には当帰芍薬散がいいとか、ネットで子宮筋腫には桂枝茯苓丸がいいとか、アトピーには消風散がいいとか。

不妊症とか、子宮筋腫、アトピーというのはあなたの体質ではなく、ただのその他大勢の似た感じの状態の人をひとくくりにした病名なのです。

そんな漢方薬の使い方は要するにあてずっぽうです。
もちろん、漢方薬自体は効果がありますので、たまたま治ることもありますが、漢方薬は変化を与える薬なので、逆に身体が悪くなることもあります。

あなたは、東洋医学的にどんな体質なのか?
適当に「病名という誰でもない体質」で漢方薬を選んでもそれは漢方ではないです。
治ったのはラッキーだっただけ。
漢方の治療を最大限、使うのであれば、身体の複数の原因、生活環境の複数の原因、あなたの食事や睡眠、ストレスなどの複数の原因。

これらを全て抜き出して総合的に考えれば、漢方は最大の効果を発揮してくれますよ。


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2015年11月18日

漢方薬の効き具合は漢方医の腕にかかっている

東京での漢方相談会、終了しました。次回は1月の予定です。
毎回、たくさんの方にお越しいただき、ありがたい限りです。

以前から都内だけでなく千葉県や神奈川県からお越しいただいていたのですが、最近は岩手や盛岡、長野からもお越しいただいていて本当にありがたいです。

さて、うちに漢方相談に来られる方には「以前に何度か漢方薬を飲んだことがある」という方が多いです。
多い方だと何年間かで10種類以上の漢方薬を歴代飲まれている方もいらっしゃいます。

いろいろと漢方薬を飲んでみたけど、ダメだったのでうちに来ていただいたりして、非常にありがたいのですが僕的には1つ不思議なことがあったんです。

それは今まで漢方薬でうまくいかなかったのに、なんでまたうちみたいな漢方一筋みたいなところに来ようと思ったのか?

最初はみなさん、病院のお薬が嫌で漢方に治療を求められます。
これはわかる。

薬を飲んだら症状が治まって薬の効果が切れたら症状が再発して・・・
と繰り返す対症療法なんて普通は誰でも嫌ですよね。おまけに添加物なんて目じゃない人工化合物だし。
病院の薬がおかしくないと思ってるのって、ひょっとしたら当の医者だけかもしれないですね。

だったら、根本的に治りそうな漢方薬に。
そうなりますね。

そして、一般的なパターンだと病院で漢方薬を処方してもらいます。
でも、病院の漢方薬の処方は本来の漢方治療の方法とは全く違って、ただマニュアル的に漢方薬を処方しているだけ。いくら医学的に素人の方だって「漢方って体質に合わせて治療するんじゃないの?」と不思議に思いますよね。

病院の漢方薬だったら、処方してもらっても実質、治療すら始まっていないような感じなので、もっとちゃんとしたところを探そうと思いますよね。

「病院の漢方はどうもおかしい」と感じたので今度は専門っぽい漢方薬局に行きます。
そうしたら、病院では「東洋医学の問診はとらないわ」「話すら聞かないわ」だったのが、東洋医学っぽい問診票もあり、話もじっくり聞いてくれます。
でも、ここでも落とし穴。

説明が気・血・水がどうたらこうたらとか、五行論がどうたらこうたらとか。
一方的な説明はガンガンしてくるんだけど、肝心の「私の体質は?」という問いに対しはザックリと「瘀血タイプですよ」と朝の占いレベル。
そして出されるのは漢方薬だけでなくサプリメントっぽい商品いくつか。

一般的には漢方と言っても、こんな感じの病院や漢方薬局が多いので「もっとちゃんとした漢方の治療をしているところを探そう!」ってなるのはわかります。

しかし、うちに来る何人かの方は、過去の漢方治療した経緯をお聞きしていると「東洋医学的な体質判断をしてちゃんと処方してるじゃん!」ってところで飲まれていたりするのですよ。

そんな状況で何年か、何種類かの漢方薬を飲んできて、よくならなかったら、僕なんかは「なんだ漢方薬ってダメじゃん!」って漢方自体に裏切られた気分になると思うのです。
でも、またまた漢方治療としてうちに相談に来られるのですね。

当初は不思議だったのですが、そんな経験をされている方々のお話をお聞きするうちにあることがわかりました。

それは、きちんと漢方理論と手順にのっとって、ちゃんとしているところも1つ大問題があるようです。

それは初回はどこの先生も「あなたの証(体質)はこうでああで」と自信たっぷりに説明してくれるそうなのですが、問題は2回目。
2回目の相談時に、より悪くなっていたり、なーんにも変化がなかった時に結局、「なんとなく今の処方を続けるか」「漢方薬を変更しても、なぜそれに変更したいと考えたか?」という説明がなかったりと2回目の相談で途端に「実は自信がなかった」ということが露呈するようなんです。

その時に患者さんたちは「漢方って先生によって腕の差が相当あるんだ」となんとなく直感的に感じとれるのかな。
「だったら、腕のありそうな漢方の先生を探そう」ってことで再び漢方にトライ!ということになるようです。

これはもっともなことです。
医学となると、おぼえることが多く医者や薬剤師で勘違いしている人がいますが、漢方治療は「人よりも漢方の知識があれば→腕がいい」とはなりません。
「ものすごい本をたくさん読んで知ってる」「古典の難しいことも知ってる」これらが、漢方の腕があることにはなりません。

ものすごく勉強しようがしまいがどっちでもいいのです。
なぜなら、いろいろ知ってるから治せるわけじゃないので。

漢方は一人一人の体質や状況に合わせて治療しますので、杓子定規の知識なんて大して役に立ちません。
必要なのは、その都度、その人のために考える問題解決の知恵。
もちろん、漢方の場合は、最低限度知っておかないといけない知識は膨大ですが、残念ながら漢方の場合、知識が腕にはつながらないのです。

そういう意味では音楽やスポーツに似ています。
世界一、楽譜を知っていても、結局、感動させるような演奏ができなかったら、ただの音楽をよく知ってるだけの人。
スポーツも一緒ですね。そのスポーツの知識をどれだけ知っていてもパフォーマンスを発揮できなければ、結果が伴いません。スポーツを知ってる鈍臭い人なのです。

通常の勉強と違って漢方はまずは結果。知識は二の次。
極端に言えばビートルズのように楽譜の知識がなくたって人を感動させられればそれでいいのです。

「僕は腕がある」なんて傲慢なことを思っているのではありません。僕はそう思って日々、漢方に取り組んでいます。それだけ。


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2015年09月02日

漢方の問診の重要性

漢方では四診という4つの診断方法を使って体質を判断し、あなたの体質にあった漢方薬を選びます。

4つの診断方法とは望診、聞診、切診、問診です。

望診とは見て診断すること。

患者さんの体格や顔色、舌の状態などを見て体質を判断します。

舌の診断は漢方ならではの舌診と呼ばれるものですが、よほどひどい舌の状態でない限りは慢性病の体質は現れません。

また微妙な差をみたところで、現実には、そこから漢方薬を選ぶことはできません。

僕がやってる日本漢方では、急性症状が優先して現れると言われています。

例えば、不妊症で体質調整していこうとする人が今日、たまたま便秘だったりすると便秘の状態が舌に出ますので、慢性の体質と急性の体質をごっちゃに考えないで見ていく必要があります。

たまに舌だけで◯◯体質と判断する先生がいますが、舌や脈の状態から漢方薬を選んでいる人のほとんどはハッタリです。

舌は急性の状態が出やすいので、パターンで体質を決めつけるのは非常に危険です。

聞診は、患者さんの声の大きさや臭いで体質を判断するものです。

体力などの減少とともに声は小さくなったりします。

また、肝臓病だったりすると独特の口臭があったりします。

切診は腹診とか脈診など触って体質を判断するものです。

お腹を触って状態を確かめたり、脈診は脈を見て判断します。

切診もパターン化させて、ちょっと触って「あなたは◯◯体質です」と診断するところがあります。

切診の難儀なところは、冷静に考えたら、その方の健康だった本当の基準がわからないところです。

教科書ではお腹が柔らかければ虚している(弱っている)とかなんとか体質的なことを表していることが書かれているのですが、その人の健康だった状態(基準)がわからないから、本当のところどうなのかよくわからないのです。

つまり、今、診ている状態が果たして健康な状態でそれでも固いとか、病気の状態だから固いのか?などがわからないのです。

僕は、最近は仕事が忙しいので腹筋をしたり、できなかったりをしていますが、やはり腹筋した日とその次の日は、お腹は締まっているのですが、1週間位サボっているとブヨブヨになります。

これが、慢性的な不調と関係あるのかというと、全く関係ありません。

ただ単に腹筋したら締まるし、しなかったら柔らかいだけ。

人それぞれ基準がわからないから切診を元に漢方薬を選ぼうとすると難しいというか不可能ですね。

腹筋をしたかどうかを聞けば、お腹の締り具合を判断できそうに見えますが、患者さんが腹筋をした度合いもよくわかりません。

脈診も先ほどの舌診と同じように急性症状が優先的に現れやすいです。

したがって慢性的なアトピーの人が風邪をひけば風邪の時に出る脈の方が優先されます。

風邪かどうかを聞けばいいかもしれませんが、本人すら判断できないような急性の何か(例えば腸炎の初期とか)にかかっている可能性もあるので、これも慢性の治療を考えていく場合は、ごっちゃになる場合があります。

治療に使用する各漢方薬には舌診、腹診、脈診がどんな条件だったら、その漢方薬を使うかということが書かれています。

しかし、どれも非常に少ない条件しか書いてなくって、圧倒的に多いのは問診から得られる現在の症状や過去の病気などのことです。

問診をとらないで舌診、腹診、脈診だけで漢方薬を決める人もいますが、僕は危険だと思います。

あなたに合った漢方薬を選ぶ上でもっとも考えないといけない条件は問診から得る割合が高いと思うので舌診、腹診、脈診だけで漢方薬を選ぶのは、なんかその先生のひとりよがりの思い込み診断のようが気がします。

ということで、うちでは問診を重視するのですが、実は漢方においての体質を判断する問診は「こんなものを使わなくちゃいけない」と決まっていません。

各漢方の先生方が各々で自分にとって使いやすい問診票をつくります。

僕も自分自信が患者さんの体質を知る為に必要な問診をつくりました。

うちでは、下記のURLにあるようなものを使用しています。
http://kanpoui.net/contact/index.html

自分のところの問診票を作る際に最も多いパターンが漢方薬の製造メーカーさんから貰ったものをそのまま使うか、少し変形させて使うパターンです。

自分でつくっていないから「ここの設問ってどう答えたらいいですか?」と聞いても、歯切れの悪い答えしか返ってきません。

なぜなら自分で作ったものじゃないからです。

病院の場合はもっとひどく、病院の漢方は東洋医学的な体質をみないでマニュアルをみて漢方薬を処方していることが多いので、通常の病院で書く問診票(今まで薬を飲んでアレルギーを起こしたことがありますか?みたいなの)とは別に漢方薬を選ぶための問診がありません。

漢方専門の問診票が必要なことを知らない患者さんもいるかもしれないです。

もしかしたら漢方薬を処方している当の医者も漢方専門の問診が必要なことを知らないで漢方薬を処方しているのかもしれません。

設問数も多いものから少ないものまであります。

「えっそれだけしか聞かないの?」とかがあったり、うちみたいに「そんなに聞くの?」っていうものもあります。

どちらも正解、不正解がありません。

その漢方の先生が何が聞きたいか?です。

ただ、設問数が少ないのはダメじゃないかと思います。

なぜなら、漢方は西洋医学の病名を決定するものではなく体質を考えるための問診だからです。

体質は本当に人それぞれなので、問診の設問が少ないということは、あまりいろいろな人の体質に振り分けて考えられないということにつながるからです。

設問数が少なくなると、ある程度、ABCのパターンになっちゃうので、処方する漢方薬もABCマニュアルになっちゃいますね。

それは体質に合わせた漢方薬ではないですね。

設問数が多くて、やたら意味不明なものを聞いているものもあります。

例えば「気滞、陽上亢症状がありますか?」などの漢方の専門用語で聞いてくる問診。

「そんなの自分で判断できたらここに来てねーよ!」みたいな。

他にも「お腹がゴロゴロ、チャプチャプ鳴りますか?」とか。

これも現実には「そんな状態になったことねー」って感じですよね。

あと「下痢はありますか?」とか「泥状便はありますか?」など現実で考えたら「表現変えてるだけですよね?」みたいな、やたら設問が被っていたり。

こういったものは、どこかの本の問診をまんまパクったりしているので、聞いている先生事態も意味がわかってなかったりします。

うちも設問は多いですが、そういった状態にはならないように自分自身で考えて配慮しています。

うちの問診票の項目もかなり多いですが、これでもこの問診票からは汎用的な症状しかつかめません。

うちでは今の問診票を元にさらに個人の方、独自の症状や感覚を確認していきます。

本当は、もっと設問を少なくして、書きやすいようにしたいのですが、今の問診票が7年間いろいろと改良してきた僕の中のベストなんですね。

なにせ漢方薬は何百種類もありますので、体質だって何百種類もあります。

それを問診で振り分けるのですから、自ずと知っておきたい項目が増えてしまいます。

なので、うちに相談される方は申し訳ないですが、がんばって入力してくださいね。

ということで、長々とうちの問診票はなぜ長いのかの言い訳とさせていただきます。

●にきびや蕁麻疹など、漢方相談ご希望の方は、こちらのまごころ漢方の「無料漢方相談」から送信してください。

※全国(北海道、青森、千葉、東京都、埼玉、神奈川、長野、静岡、岐阜、名古屋、京都、奈良、大阪、兵庫、広島、福岡、大分、鹿児島など)からネット、メール、電話、LINEやメッセンジャーなどのテレビ電話などのオンライン相談を受付中です!

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【このブログの著者】
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2015年08月12日

家庭菜園からもわかる漢方治療の極意

最近、家庭菜園にハマっています。

最初はイチゴだけだったのですが、スイカ、オクラ、トマト、枝豆、トウモロコシと増えていきました。

やりはじめると人間の身体も野菜や果物も一緒なんだなといろいろと勉強になります。

土の問題、水の問題、害虫、肥料。

単純なようで周りの天候などの環境にも左右され、野菜たちもいろいろな問題を抱えます。

人間の身体で例えれば、土と肥料は僕らがいつも食べている食べ物。

水はそのまま野菜も人間も必要なものですね。

植物は排泄がないですが、人間はこれにもっともやっかいな排泄が加わります。

実は最初のイチゴは失敗しちゃってシドニアの騎士に出てくるガウナのようなボコボコの気持ち悪いものができるようになりました。

(後のものは、昔なつかしい美味しい味の野菜が収穫できています)

イチゴがおかしな形になった原因は

土に肥料をやりすぎ、そこに雑草やら虫やらが住み着いて、気が付いたら歪な気持ち悪い形のイチゴができるようになりました。

半分は食べるため、もう半分は漢方の勉強のために栽培しているので、今のところ、食べずにどうなっていくのかを見守っています。

でも、もうどうしようもない感じです。

これ、人間だったら、栄養が豊富だけれど、偏ったものをバカバカと食べた感じですよね。

ボコボコの歪な形のイチゴなんか見てたら、人間の体内のガンってこんな感じでボコボコ増えていくのかなーと。

漢方の治療原則は「自然との調和をとって健康な身体に調整するための薬」です。

逆に西洋医学の病院の薬は身体を調整するのではなく、「身体の状態を無理やり変えて症状を一時的に抑るための薬」

無理やり変えていることを「治している」と表現しているのですね。

病院の薬は頭痛があったら、痛み物質を薬の力で遮断して痛みを感じなくしたり、炎症があったら、薬の力で炎症を無理やり、しずめてかゆみをなかったことにしたりと、薬が外側から無理やり不快な症状をなかったことにします。

さっきのイチゴで言えば、歪なガウナなのようなイチゴを切りとってしまうのですね。

で、その気持ち悪い形のイチゴを取ると全体的に見た目はスッキリします。

治った感じ。

変な実がなくなったその時のイチゴの状態を見ると茎や葉は見た目はおかしな感じがどこにもないので「あーこれで次は綺麗なイチゴが出来てくるんじゃないか」と思えるようもになります。

そして、数日後はキッチリと気持ち悪い形のイチゴがまた出てくるわけですよ。

それをまた取ると、スッキリはしますが、またダメなイチゴが出て・・・

西洋医学の治療は、後は延々とこれの繰り返しです。

みなさん、自分の症状や体で実感してますよね。

表面上は一瞬、スッキリはしますが、数日後には結局、何にも変わっていないことを思い知らされます。

漢方の治療の考え方も、よりおいしい野菜や果物を育てていくのと定義や理論は同じなんです。

これ、相談でよくある説明するためのこじつけ理論ではなく、本当に、漢方の治療の考え方は、本質的には自然の調和を取り入れているのです。

「大宇宙は小宇宙であり小宇宙は大宇宙」

それに「陰陽」という東洋医学の法則です。

僕の家庭菜園はある種、逆に漢方相談の知恵を家庭菜園に生かしている感じです。

患者さんを治す時のように逐一様子をみて、日が当たり過ぎていたら日照時間が長くない位置に移動させたり、土の乾き具合で灌水の状態を決めたり。

人間の身体も単純にみれば、水と空気と食べ物を取り入れて、自身を成長させ、植物のトゲや香りで害虫を寄せ付けないような免疫をつくり外的などから守り、人間はこの後、いらなくなったものを排泄をするのです。

プラス人間は自律神経の活動のリズムとホルモンの分泌が加わります。

漢方的に見ると意外と単純なんですね。

治療をするというのは、これのどこの部分でバランスが崩れ、どの部分のバランスを整えれば、元の総合的な生命活動バランスへ戻っていくかを分析するのです。

だから、病院がやっている漢方のような、「症状をあてはめて、患者さんが悩んでいる症状を漢方薬で直接、取り除こうとするような処方の方法」は東洋医学の本当の理念からしたら、的外れなわけです。

そんなやり方は、歪な形のイチゴを切り取るのに病院の薬を使うか、漢方薬を使うかの違いしかなく、対処的にダメなイチゴを取り除くなら、病院の薬のほうが切れのいいハサミのようなものだから、そちらでいいわけです。

症状や病名などをあてはめて、合ってそうな漢方薬を必死で探すのではなく、漢方薬を使って漢方治療をするのであれば、「根本的な方向性をどこにもっていくのか?」その治療戦略と方針が「漢方」なのですね。

次に出来てくるイチゴを歪な形のイチゴにしないように「今、何をしなければいけないのか?」

漢方の治療はハサミでちょん切って、ダメなイチゴをなかったことにすることではありません。

漢方薬を選ぶ際には体質を見ます。

その人の体質を知るにはその人の病気や症状がその人の体質を分析するヒントにはなります。

しかし、病名や症状はあくまでヒントの1つです。

病名や症状をそのままあてはめていって、「はい、この漢方薬がいいですよ」ってバカみたいな方法が漢方ではありません。

その人がもっている病気や症状の原因はイチゴなら、イチゴ自体(症状)が問題なのではなく「肥料のやり方のバランスが悪い」とか「変な色の葉を放置している」とか「土に雑草が生えている」などです。

でも治療するのに必要なのは、それだけではありません。

体質を丸ごと見ていこうと思ったら、イチゴの鉢の中の問題(人の体)だけでなく、どんな環境にいるのか?どんな環境にいたのか?なども重要です。

イチゴに対して日照時間や土の質、水の問題とか周囲の害虫などの生育環境などです。

だから、漢方治療では病気や症状だけでなく、今、どんな環境で生活していて、どんな環境だった時から病気や症状がはじまったのか?

どんな食べ物を食べていて、睡眠などはどんな状況で、精神的な状態はどんななのか?を知って初めて「病気の問題の本質」「その人の体質」が見えてきます。

そして、体質が見えて初めて、なにがしかの漢方薬を選ぶことができます。

こうやって見れば、その患者さんの病名や2、3の症状をチョコチョコ聞いただけで漢方薬を処方している医者などは、もはや漢方がもっている本質的な東洋医学理論をバカにしてるといっても過言ではないのではないかと思います。

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2015年07月17日

病院の治療が好きな人が漢方治療には向いていない理由

ビジネス系の良記事を読んでいて「あー漢方の治療もこれに通ずるな」と思いました。

松下幸之助「面接で”運が悪い”と答えた人は、どんなに学歴や面接が良くても、即不採用。」
ぜひ、読んでみて!

運の良い人、悪い人のことがいろいろと書かれているのですが、記事の中で、運が良いと言われている経営者 藤田さんの言葉が印象的です。

記事中では「ビジネスは、洗面器から最後まで顔を上げなかったものが勝つ」とおっしゃられていました。

要するに運が良いとか、悪い以前に0.1%でも勝つ為の確率を上げる努力をしておかなくてはいけないということです。

漢方の治療って、実は西洋医学の治療とは全く違います。

西洋医学の治療は、基本的に前もってガイドラインがあって、ある程度、そのガイドラインに沿って治療を進めていきます。

あらかじめ、パターンが決まっていて検査やらなんやらして、そのパターンにはめこんで、そのパターンに沿ってマニュアル的に投薬したりして治療する感じですね。

いつも一緒の診断。

いつも一緒の処方箋。

みなさん、なんとなく思い当たるんじゃないですか?

治療の姿勢も医者が治療してあげる的な医者から患者さんに与える感じの一方的なイメージです。

だから、患者さんも受動的、ただ、ひたすら薬を貰いにいったり、医者にすがるだけですね。

漢方治療であろうと西洋医学の治療であろうと本来なら、病気というのは一人一人、原因が違うので、治療では薬の投薬だけでなく、どんな風に生活するべきかなどのアドバイスも必要なはずですが、実際の医療現場の医者は、ほぼ一方通行に診断して、原因に対して薬以外で、どう対処すべきかのアドバイスなんて一切ありません。

あったとしてら、歩いたほうがいいとか、野菜を食べたほうがいいとか、近所の健康テレビ番組が好きなおばちゃんが言いそうなレベルの低い一般論

医者は漢方薬も東洋医学の理論で理解できないので、診断、治療は西洋医学と全く同じ方法でマニュアルをみて処方しています。

あるパターンを決めて、そのパターンに近い病気や症状だったら、葛根湯とか、そういった感じですね。

マニュアルがなかったら治療ができないのですね。

西洋医学の場合は医者も患者も言わば、一方通行な感じなのです。

医者は薬を渡す→患者は黙って薬を貰う。みたいな。

本来の漢方治療はそうではありません。

漢方治療の場合は、漢方医と患者さんが一緒のような立場で、その人にとっての独自の治療を考えていきます。

西洋医学のお薬は、人体に対して強制的な効果があるので、極端に言えば、痛みやかゆみなどをなかったことにしてくれます。

効果が切れればきっちり再発しますが。

症状がピタッとなくなるので、効いているのがわかりやすいのです。

しかし、漢方薬は違います。

よく誤解されるのが、3ヶ月ほど長期で飲んでジワジワ効いてくるとか、初回に自分に合った漢方薬をしつこく飲み続ければ治るとか。

これ、全部デタラメ!です。

漢方薬は3ヶ月経ってからジワジワ効いてくるものではありません。

かといって、効いてきたら症状がピタッとなくなるものでもありません。

体質と漢方薬が合っていれば、症状が少しずつ少しずつ良くなっていきます。

また、体質と漢方薬が合っているかどうかは漢方に詳しそうな先生なら知ってるんじゃないかと思っている人がいますが、そうではありません。

その時のその人の証(体質)を分析し、なるべくその体質に見合った最適な漢方薬を選びますが、漢方薬と体質が合っているかどうかは、飲まれた後の結果次第です。

僕は東洋医学をかなり勉強していると勝手に思っていますが、だからといって、毎回、絶対に体質とそれに合った漢方薬を選べるわけではありません。

もちろん、合っている可能性が高いものを選びますが、結果は飲んだ後にしかないのです。

つまり、漢方医は、体質診断と合わせる漢方薬の精度が高いというだけで、マニュアルを覚えていて、その漢方薬を出せると言う意味ではないのです。

漢方治療の場合は「あなたは◯◯の病気だから、この◯◯の漢方薬を飲んだら治るよ」と、西洋医学のように上から下に与えるものでなく、先生も患者さんも一緒に経過を観察しながら、漢方薬をその都度、調整して治療していきます。

さっきの運の話ではないですが、少しずつ勝てる確率(治る確率)を積み重ねていくのです。

運の良さというのは、みんな同じ確率だそうです。

ただ、運の良い人は、たくさんの人に話しかけたり、いろいろチャンスのあるところに自ら出かけたり・・・ラッキーに遭遇する確率を上げているのです。

漢方も同じ、中には劇的に治る人もいますが、逆に30年以上の身体中カサカサ血まみれ湿疹だらけのアトピーの人が、うちで何年か治療して今はむしろ、健康な人よりも白くて潤いのある美肌になっていたりします。

これは漢方薬が劇的な効果があるのではなく、漢方薬や肌をよくしていこうとする生活養生などが、少しずつ、少しずつ完治に至る確率を上げていき、ついには漢方薬を飲まなくても完治した肌を手に入れることができたのです。

漢方薬と日々の治ろうとする努力の積み重ねが完治という成功につながったのです。

西洋医学が好きな人は、多分、漢方治療には向いていません。

西洋医学の治療は華々しくわかりやすいので、いかにもすぐに治りそうなイメージがあります。

しかし、悲しいかな実際は効果は一瞬で再発するのは当たり前、誰もが同じ治療方法です。

漢方での治療は地味です。

ジワジワ少しずつ、変わっていきます。

時には状態が戻ってしまったりすることもあります。

西洋医学のように華々しくないですから。

少しずつ確率が上がっていって遂には完治!そんな感じです。

西洋医学の治療はすぐに効いて、効果も誰にでもわかりやすいですが、根本的に治すことができません。

東洋医学の治療はすぐには効きません。

効果も誰にでもわかりやすいものではありません。

時には全く効いていないように感じることもあります。

しかし最後には根本的に治ります。

「即効いて、効果がわかりやすく根本的に治る!」そんな治療が理想かもしれませんが、そんなものは幻想です。

リスクとリターンは等価なのです。

世の中の治療は上の2つのどちらか。これを踏まえて自分の治療を選んでみてください。

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2015年05月15日

病気の原因を1つに絞ろうとすると絶対に治らない!

「不妊症の原因は黄体ホルモンが少ないのが原因!」

「アトピーの原因は腸の免疫!」

など、世間では病気の原因を1つに絞ろうとする傾向があります。

健康雑誌にも「◯◯の原因は◯◯だった!」など、→遂に原因を解明した!みたいな言葉が溢れています。

病気や症状、何かトラブルの原因が何か1つのことだけが原因だったらいいですよね。それはそれは簡単で。

でも現実はそんなに甘くない。

病院でも皆さん自身が無意識に「原因はなんですか?」と、何か1つの究極の原因を聞き出そうとします。

原因をたった1つに絞ろうとする癖。

これって多分、西洋医学の影響だと思います。

西洋医学の最も西洋医学らしい治療は外科的治療や抗菌剤など。

外科的なものは、レントゲンなどを撮れば、その原因がわかります。

原因も1つに絞れます。

そして、その原因に対して手術などの方策を立てていくわけです。

膀胱炎やヘルペスなど、によっていろいろな症状が出ている場合も、原因は一目瞭然、その菌、そのものをやっつけるだけで、他の様々な症状はなくなります。

ところが、原因がはっきりしているのってこれくらい。

ウィルス、菌、怪我。

これ以外の無数にある病気は西洋医学的でも本当のところは原因不明なんです。

では、その他の病気の原因は何か?

要は1つじゃないんです。

そして、無数にあるし、人によって違うのです。

だから医学の教科書にアトピーの原因とかなんとかって書いてあったって治療には、何の役にも立ちません。

山本さんのアトピーと小林さんのアトピーは原因の種類が違うし、原因の数も違います。

たった1つの原因だけで、その病気になったわけじゃないのです。

なのでサプリなどの宣伝によくある、「◯◯の症状は4つのタイプの原因が関係している」などの説明は意味がありません!

細かくみていけば無数

だから本当にその病気を治したかったら原因を1つに絞らないほうが克服できるのです。

そう、初めから、ありとあらゆる、たくさんの原因が絡みあっていると考えればいいし、それが現実です。

「どんな種類なのか?」「どれだけあるのか?」「どれとどれが絡み合っているのか?」って感じで分析するのです。

西洋医学の薬は基本は1つの有効成分が1つの組織や細胞に効いていきます。

西洋医学は薬の構造上からなのか病気の原因を1つに絞ろうとしますが、病気の原因が実際に1つなのではなくて、逆に1つの事にしか対応できないのです。

だから、逆算して、原因が1つかのように誤魔化しています。

アトピーで処方されるステロイドは炎症を抑えますが、皮膚が炎症していることが原因ではなく、現在の「皮膚のまんまの状態」を説明しているだけ。

原因は食事や睡眠、ストレスなどの各ジャンルに渡ってたくさんあります。

アトピーを根本から治そうと思ったらアトピーの原因を1つにして、それを見つけ出そうとしても意味がありません。

漢方は西洋医学とは違いますので、病気になった1つの原因を探し出そうとはしません。

アトピーになる原因

不妊症の原因

めちゃくちゃあるわけです。

それを全身の状態や生活のことを聞きながら、その人独自の原因を探していきます。

これは原因を1つに絞るためではないですよ。

あえて何個も原因を出しいくのです。

漢方は体質を分析し、その体質に合った漢方薬を選びます。

(大半の病院や漢方のお店は体質が見れないので、1つの病気や1つの症状に合わせるという意味不明な方法をとりますが)

その時に「証」という東洋医学的な体質の状態を探し出していきます。

例えば、血の巡りが悪い「瘀血証」

消化器が弱っている「脾虚証」

水の巡りが悪い「水毒証」など。

体質は証で証は原因ともいえます。

この時に原因を1つに絞りたがる医者や漢方の体質が見れない先生は、「あなたは瘀血証である」と1つの原因に絞ろうとしますが、基本、皆さんの体質は、複数の「証」で成り立っています。

つまり「瘀血証と脾虚証と水毒証の3つが重なり合っているのがあなたの体質」

本当に簡略にして例えてしまうと性格を分析するのに血液型を用いる感じですね。

その時に「あなたはA型」としてしまうのではなく「あなたはA型45%、B型15%、O型25%、AB型25%の性格ですね」と分析するような感じ。

漢方の場合の「証」はA型、B型・・・などよりももっといろいろなタイプがありますが。

「あなたの病気の原因は瘀血という血の巡りの悪さから来ています」

こんな簡単な1つの原因だけで体質は成り立っていません。

漢方薬は処方によりますが、大体8種類以上の生薬で構成されています。

そして、その生薬1つ1つもそれぞれ働きが違います。

これらがチームを組んで身体のいろいろな証を治療してくれます。

だから、葛根湯は風邪という1つの病気に対応するものじゃないのです。

「太陽病の実証」「表の寒証」「表の実証」「脾胃の熱証」という複数の原因を持っている人に合うものなのです。

これらの証を合わせることが漢方医の仕事ですね。

パズルみたいな感じ。当然、この形に合わなければ他の漢方薬を探さないといけません。

「風邪に葛根湯」なんて素人でもできる方法で選ぶのではありません。

病気や症状の原因は人それぞれ、複数です。

全部の問題を出し切って、それを総合的にまとめて診断した結果が「あなたの体質」です。

1つの病名や1つの原因だけで漢方薬を選んでいるところには注意しましょう。

間違いなくニセモノ漢方医です。

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2015年03月10日

漢方薬は伝統的な診断をするほど効果が高まる!?

先日、こんな記事がありました。

夫を癌で亡くした女性医師による、がん研究への提言「動物実験はムダ。人間の細胞を使うべき」

記事の中では人間に使う薬をつくるのに、ネズミで研究開発せずに人間の細胞を使うべきという主張をされています。

この中の女医さんは記事中で、

(記事から引用)
「ガンに対してより有効な薬が開発できないのは、あまりにも動物実験をベースに薬を開発してきたせいだ」と発言しました。
それ以来、嫌がらせのメールがかなり届いています。
(引用ここまで)

病院のお薬はネズミの実験によってつくられています。

この女医さんが言ってることは至極もっともですよね。

嫌がらせのメールが来るのがよくわかりません。

人を治す医療のためではなく、誰かが自分の利益を守るために嫌がらせをしているのでしょうか?

医学的な専門知識がなくとも、ネズミと人間を一緒の設定で考えていること自体がよくわかりません。

全医療者が「ネズミに効いたことを人間にも効くって考えること自体がおかしいんじゃない!」って言ってもいいと思うのですが、それをすると西洋医学が外科以外なくっちゃいますね。

別に専門知識がなくてもみんな思うと思います。

「なんで、ネズミと人間が一緒なのか?」

実際にこの記事の中でネズミに効いていた薬は人間には全くダメだったようです。

当たり前と言えば当たり前ですよね。

そもそも、最初になんで姿形も生活も何もかもがあまりに違うネズミで実験したものでも人間にOKだと考えたのでしょうか?

論理からいくと、薬の実験をする前に、まず「人間とネズミは一緒である」という証明が必要な気がします。

だって、単純に「人間とネズミは別のものである」という前提になったら、ネズミの実験って薬と関係ない、ただの趣味ですよね。

だって人間に関係ないんだから。

西洋医学のパンドラの匣を開けた医師だな。と記事を読み進めていたのですが、最後の方に「ネズミではなく人の細胞で研究をやらなければいけない」と書いてあったのですが、僕はそれは違うんじゃないかと思います。

「ガンは自分の細胞とガン細胞の間だけで起こっていることではなく、ガン細胞の周囲の環境も関係している」とこの医師は語っています。

そして、そのガンの土壌である周囲の環境は、次々に変化していくらしいのです。

だったら、いくらネズミでなく人を実験に使ったとしても、細胞だけの実験じゃダメですよね。

周囲の環境がガン細胞と関わっているなら、その周囲の環境をつくりだしている身体全体も一緒に実験する必要があるのではないでしょうか。

結局、その人の細胞はその人かもしれませんが、細胞1つが全部その人ではなく、細胞が積み重なってできた体内環境まるごとがその人です。

人の細胞だけで実験しちゃうと「ネズミ」が「部品的な細胞」に取って代わるだけのような気もします。

結局は、人間に必要な薬は人間で実験しないと意味がないんですね。

当たり前と言えば当たり前ですが・・・

ちなみに漢方は何千年と人を使った壮大な人体実験によって成り立っています。

どこかの製薬会社が何百億円、使ってつくったわけではありません。

その膨大な経験から得たデータを東洋医学理論にまとめ、東洋医学的な体質の診断方法やそれにあった漢方薬を選ぶ方法があるわけです。

病院などでは、西洋医学の病名をあてはめてマニュアル的に漢方薬を選んでいるところが多いです。

つまり東洋医学理論を全く使わずに最終的に使用する薬が単に病院の薬から漢方薬に取って代わっているだけの状態。

科学が進んでいるんだから、科学を元にそうやっていくべきだと主張する人もいますが、それだと折角の何千年の実験データをフイにして使わないということです。

しかし2千年たって今度は西洋医学が人間で実験して薬をつくるべきだと考えられているのです。

現場の医師がネズミではなく人間の実験でないと、ネズミでは意味がないと言ってます。

なので、僕は漢方は2千年の人体実験の経験を生かす伝統的な方法で診断すればするほど、治療精度は上がっていくのだと実感しています。

また、伝統的な体質の診断の方法や漢方薬の選び方法を学ぼうと思ったら、幸いなことに何千冊と漢方の書物が残されています。

なのに、なぜ、膨大で貴重な2千年の臨床データを捨て東洋医学的な体質を診断もせずに漢方薬を処方するのか・・・漢方薬をなんとももったいない無駄な使い方をしていると思います。

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2015年02月06日

病院は、なぜ病名で漢方薬を処方するのか?

僕は昔っから漢方に関して素朴な疑問があります。

それは医者の漢方に対する考え方です。

僕には西洋医学の師匠がいます。

外国人の外科医です。

その師匠に漢方に対する考え方をお聞かせいただき、その時はおかしいと思わなかったので、厳密には日本の医者の漢方に対する考え方に対する疑問です。

現在、漢方薬を扱っているほとんどの病院や薬局は、病名漢方といって、西洋医学の病名や理論に元にしてマニュアル的に東洋医学の漢方薬を処方しています。

この処方の方法が実は異常で、西洋医学と漢方の医学理論である東洋医学は理論が全く違います。

「人を治す」という大きな目標や「医学」という広いジャンルとして似ているだけです。

似て非なるもの。

歴史、発展した場所、病気に対する考え方、薬に使う素材、診断の方法、薬の使い方、等々、残念ながら何一つ、共通点がありません。

あるとすれば、臓器の働きの考え方と名称に”やや”似ているところがあるくらい。

それも”やや”似ているくらいで、ほぼ別物

僕の疑問は「なぜ、そんなに違いのある医学を自分の知ってる西洋医学の理論とメーカーのつくったマニュアルだけで治せると思っているのか?」

これが昔からすごく疑問です。

なぜなら、医者もバカではないですよね。

何か自分が全くわからないものを新たに学ぶ時は、誰でも基礎から学ぶものです。

その時によほどのバカでなければ「西洋医学と東洋医学は似て非なるもの」と気づくと思うのです。

この時に漢方薬局の先生の中には、漢方が西洋医学と違うものだと気づいたけれど、しかし、さりとて漢方の理論は、理解できないので、西洋医学の理論にこじつけて考え、処方しはじめます。

そのうち、それを繰り返していると、そのクイックな方法に流されて、そのまま、漢方もサプリメントもごちゃまぜに考えるようになります。

でも、本音を聞くと、自分のやっていることは本当の漢方の治療方法じゃないと自覚があるようです。

(この話は事実の話でこうやって告白している店が今も表向きには漢方相談をしています)

これは、いいことではないけれど、まだ気持ちはわかります。

所詮は勉強や研究だけでお金をもらえるわけではないですから、漢方もサプリメントも抱き合わせで適当に売って、しのげるならそうしてしまうでしょう。

しかし、医者は、これのどっちなのかよくわかりません。

漢方薬を扱う段になって勉強し始めた時に西洋医学と東洋医学は全く違うということに気づくはずなのですが、それに気づいていないのでしょうか?

気づいていたら、西洋医学の病名に当てはめて、そこから症状を当てはめて・・・なんて処方は、非常におかしな方法だと気づくはずです。

だって、例えるなら、野球とサッカーくらい違います。

どっちも球技(医学)だけど、ルールもなにもかも違うのです。

いくらプロ野球選手だったからといって、自分の野球理論やルールでサッカーはできないのです。

結局、サッカーは別物のとスポーツとして、一から勉強、練習するしかありません。

でも、今行われているのは、プロ野球選手(医者)が野球ルール(病名)でサッカー(漢方薬)をしようとしているように見えます。

まともにできるわけがありません。

うまいヘタ以前にゲームにすらなりません。

バカじゃないはずなのに、こんな基本的なことに気づかずにやっているのか?

もしくは先ほどの薬局と一緒で全く違うこともわかっているけど、漢方独特の理論を一から勉強する時間もないし理解もできないから、なんとなく漢方メーカーなんかが考えた病名や症状だけでマニュアル的に処方する方に流されておこうという感じなのでしょうか?

「西洋医学的なエビデンスが伴うようになってきたから」という考えもあるかもしれません。

これを主張するなら、西洋医学と東洋医学は「似て非なるもの」ということに気づけなかったということですね。

また、西洋医学的なエビデンスが信用できるにしても、漢方の基本的な診断方法や処方方法はプロとして習得していないとおかしいですね。

どちらにしても、患者さんは迷惑極まりないですね。

「東洋医学のことがわからないんじゃないか」というような実例的な情報もあります。

ある大手の不妊治療クリニックが患者さんに当帰芍薬散を処方しています。

そのクリニックは手引書みたいな本を出版しているのですが、その本の Q&A に「サプリメントと漢方薬について」とありました。

これの何がおかしいのか?

漢方は東洋医学なので、サプリメントと一緒じゃないのです。

この本の書き方から見えるのは、「漢方薬をサプリメントと同じように考えている」ということがわかります。

西洋医学・漢方・サプリメント という線引きができていないのでしょう。

なぜ、漢方(サッカー)の基本ルールである東洋医学的な体質判断(サッカーボール)を使わないで「不妊症に当帰芍薬散」とか病名や症状(野球のボール)で漢方(サッカー)をやろうとするのでしょうか?

昔からすごく疑問です・・・。

ちなみに師匠は「僕は専門で勉強していないからわからないけど、漢方はイメージを構築して治療していくものだよね」と言っておられました。

イメージ治療。

確かに治療方針は、漢方を処方する先生自身がイメージし、そこに誘導していくので、そうなのかもしれません。

それに自分がよくわからないものを無理して、いっちょ噛みしないプロフェッショナルな姿勢も師匠らしいです。

師匠の答えにはなんか納得でした。さすが師匠!

東洋医学的な根拠や方針なく、漢方薬を病名や症状で処方している医者に知り合いはいないので、質問する機会がありません。

今度、どこかの病院で患者として漢方薬を処方してもらって「なんで、東洋医学的な体質判断しないのか?」「なんで”漢方”の処方根拠が病名とか症状とか西洋医学の理論なのか?」患者の立場から、いろいろと質問ぶつけてみようと思います。

患者の権利として。

おもしろい答えだったら、またこのブログで報告しますね。

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2014年12月25日

漢方の問診には高度なコミュ力が必要!

漢方は自覚症状が体質を判断する際の決め手になります。

これに対して西洋医学は、他覚症状を重要視します。

自覚症状は患者さん自身が自分の体の状態について主張していること。

他覚症状は、血液検査や触診や検温計で測った体温など自分以外の検査などで自分の体の状態を確認すること。

漢方が「自覚症状をメインに治療する」というのを特徴的に現しているのが「熱がある」という状態

本人が「熱を感じる」と主張すれば、「じゃあ、体温を測ってみて」と西洋医学ではなりますね。

体温を測ってみたら「36.5℃」の平熱。

だったら「熱はないよ」というのが西洋医学。

漢方の場合は、実際の熱を重要視しません。

患者さんが「熱を感じる」と主張したとします。

実際に熱を測ってみたら「36.5℃」の平熱。

体温計の温度からいけば、熱を下げる必要がないですが、漢方では熱を冷ます漢方薬も候補として考えていきます。(漢方薬は1つの症状で決定するのではないので、熱だけの症状だけではあくまで治療候補の1つとして考えます)

自覚症状と他覚症状にはそれぞれ、利点と欠点があります。

自覚症状は相手の感じていることを細かに知ることができます。

逆に孤独で誰かにかまってもらいたい傾向がある人などは、心理的に症状を大げさに言う傾向があったりするので問診をとっている側としては惑わされます。

この場合、漢方ではこれが体質判断の致命傷となります。

漢方では自覚症状が体質を判断する基準になるので、ここがブレてると全部が嘘の情報になりかねません。

他覚症状は、自覚症状のような、その人の主観が入ってきませんので、心理的な影響のブレが入る余地が少ないです。

逆に他覚症状でわかる範囲は、あくまで「検査などでとれる範囲のもの限定」になってきますので、本当のところはどう感じているか、病気が実際にはどう進行しているかがわかりずらいことがあります。

血液検査で何も異常がなかったのに、その後、すぐに病気になった話などめずらしくありません。

どちらも利点と欠点がありますが、どちらにしても漢方では自覚症状を元に体質を分析していきますので、欠点があるからといって、他覚症状を中心に体質分析はできません。

前から、この自覚症状について、患者さんから、すごく変なことを聞きました。

どうも、鍼灸の先生に多いように思います。

それは「肩こり」「冷え」ですね。

自覚症状の最たるものですね。

これらの症状には具体的な数値や異常状態の基準が、ないので他覚症状からの観察というわけにはいきません。

感覚的な問題ですね。

ところが鍼灸や漢方を処方している病院などの治療を経験している方に「手足は冷えますか?」と聞くと「私は手足の冷えを感じませんが先生には手足の冷えがあると言われた」とか「私は肩こりを感じかことがないですが、先生に肩こりが強いと言われた」という答えが返ってきます。

「???」

これって「自覚症状」でもなく「他覚症状」でもありません。

自覚症状としたら「その人自身は感じていない」と言っている。

他覚症状としたら「その症状を測る客観的な指標がない」いわば、その先生の思い込みかもしれない。

ただ、こういう状況のことをよく聞くのが、決まって、鍼灸とマニュアルで漢方薬を処方する病院に多いように思います。

もちろん、自覚症状だからと言って、こちら側としては相手の言うなりに聞く必要はありません。

孤独でかまってもらいたい傾向の方は自覚症状を大げさに言う傾向があるし、逆にプライドの高い男性などは、明らかに病気でも「僕は何も問題なく健康だ!」と言ったりします。

かといって、自分の経験のみを押し付けるのもどうかなと思います。

「経験を積んでるんだから、間違いない!」と思われる先生もいるかもしれないですが、僕が違和感をおぼえるのは、鍼灸や病院で「冷えてるって言われました」って言っておられる時の患者さんの言い方が、明らかに不満というか、なんかおかしいと納得していない感じ。

納得させるのが問診の目的ではないですが、納得させられないということは、おそらく筋の通った説明ができていないということで、筋の通った説明をきちんとできないのは「誰かの」もしくは「本」からの受け売り的な中途半端な説明しかできてないから、患者さんは決めつけられたようで不満なのではないでしょうか?

患者さんの不満な状態を抱えたズレたコミュニケーションは自覚症状を治療のための情報としている東洋医学(漢方)では致命傷です。

自覚症状は、こちらから決めつけるではなく、より確かな情報として扱えるように患者さんと、とことん話し合う必要があると思います。

「じゃあ、おまえんとこはどうしてるの?」

うちでは、自覚症状も他覚症状もどっちも合わせて考えます。

患者さん自身が主張しておられることも、病院の検査などのことも。

さらに、手足の冷えなら、いろいろな場面や冷えの度合い、他の症状との兼ね合いなどなど「手足が冷えるかどうか」の2択ではなく、どんな時に、どう冷えるのかをいろいろな角度から聞きます。

「冷え、聞くだけでしつこいよ!」と思われているかもしれません。

漢方薬を選ぶ際の問診で「手足の冷えがあるか?ないか?」だけで聞く、素人まる出しの先生がいますが、冬の寒い時期に女性に「冷えますか?」なんて聞けば、十中八九は「冷えます!」と答えると思います。

それを真に受けて、じゃあ身体、温めたほうがいいから、当帰芍薬散とか真附湯とか処方してたら、低レベルの極みですね。

残念ながら、2千年間続いている医学はそんな甘くないと思います。

ある意味、漢方では自覚症状と他覚症状、そして自分の思い込みや決めつけとの戦いです。

どの情報(自覚症状など)をどのように治療で必要とするか?

ここが漢方の最も難しいところかもしれません。

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2014年12月19日

抗うつ薬が効かない原因はネズミの実験を元にしているから

病院が治療で使っている薬は、製造する際に、初めはマウスなどの実験動物を使って、効果などの有効性やら副作用などの毒性を調べます。

病院の薬は基本的に自然のものではなく、人工化合物で、あくまで机上の理論から始まりますので、最初は本当に人間の身体にいいのかどうかわからないわけです。

ひょっとしたら、とんでもない毒薬の可能性もあります。

だからこそ、慎重にマウス(ネズミ)などで試験をするわけですね。

人間に使う治療薬なのになんでネズミ?と思われるかもしれません。

だって、ネズミと人間は似ても似つかないですものね。

でも、最初から人間で、まだよくわからない薬というか化学化合物の薬で試験しちゃうと、人間自身がバン!バン!死んじゃうかもしれないのです。

そんなことしようと思ったら、どっかの孤島で極秘でやるしかありません。

いや、孤島でもやっちゃダメですけどね。

最初はマウス(ネズミ)でいろいろ実験します。

が、最終的には人間の病気や症状の治療のために行いますよね。

となると、「人間特有の症状や病気に対しての実験を行う」ということになります。

そこで、いつも素朴に不思議に思うのが「自閉症の人の薬になるかもしれない効果や成分を”ネズミ”の実験で発見した!」とか「うつの人に著効を示す成分を”ネズミ”の実験で発見した!」というもの。

自閉症、腸と脳のつながり明らかに

ネズミと人間は、明らかに身体の構造が違うのに「人間」に使う薬を調べるために体の構造が違う「ネズミ」を使って調べているだけでも「なんだそれ?」とすごく違和感を感じていたのですが、身体の構造どころか、精神やコミュニケーションの問題が関わってくる自閉症やうつもネズミで実験している。

自然治療を信念としている漢方家の僕は、これには驚きました!

だって、ネズミって喋らないですよね。

社会構成だって、人間と全然違うはずです。

それで、どうやって、自閉症やうつに効果があったと判断するのか???

例えば、うつなんて、誰かの「言葉」や「言い方」に傷ついたことがきっかけだった。なんてこともあるわけです。

僕なりに、考えてみてわかったのは、さては、これは西洋医学の実験をする人の中には「ネズミと話せる人間が存在する」それしか考えられません。

現に上記の自閉症の記事の文中で、

記事から引用
”自閉症は、コミュニケーション及び社会相互交渉の障害、反復的な行動という3つの基本的特徴を有する一連の疾患を指す。 ”
記事引用ここまで。

と自分たちでと定義しています。

はっきりと「コミュニケーション及び社会相互交渉の障害」と書かれています。

これらの状態は、本人(ネズミさん)といろいろコミュニケーションをとらないとわからないことです。

だから、ネズミと直接、話さないと、実験がうまくいったかどうかなんて判断できないのですよ。

仮にネズミと話さないで判断できると言い張るのあれば、それは「人間が勝手に思い込んでいるだけ」じゃないでしょうか。

病院の薬でも最近は、サプリメントでもエビデンスのデータとして使われるマウス系の実験って「こんなファンタジーなデータだったんだ!」と驚きました。

「ネズミと喋れる」なんて、ディズニーの世界です!

直接、話す以外でネズミの精神的、社会的なものをどうやって理解するのか?

誰か知っている人がいたら教えてください。

ちなみに漢方は言い方がちょっとアレですが、2千年に渡る人体実験によって成り立っています。

漢方薬には「血液をサラサラする」とか「女性ホルモンを活性化する」などの西洋医学的効果などはなく、あなた独自の症状の原因を調整することが、その効果です。

具体的には「あなたの独自の原因=漢方薬の効果」となるので「かゆみを抑える効果があるから、アトピーの人には●●という漢方薬が合っています」ではなく「消化器が弱って、体表面にある熱があるから、かゆみが発生しているので、それを調整して、結果的にかゆみを止めるように、もっていく」というのが漢方薬です。

自分にあった漢方薬を選ぶためには、自分の現在の体質や原因がわからないといけない。

しかし、漢方薬の効果は、どうやって解明したのでしょうか?

それは2千年に及ぶ人体実験でわかってきているのです。

人体実験って言い方をすると怖いですが、その時は実験ではなく、患者さんと先生の治療の試行錯誤ですね。

「この漢方薬を飲んだら、すごく良くなった」

「あの漢方薬を飲んだら、よりひどくなった」

そうやって先代の漢方家達が、いろいろな状態の人に漢方薬を飲んでもらい、その結果を聞いて書き留めて、体質の診断の方法論や薬剤の方法論が積み重なって、いろいろな漢方薬の書物になっています。

ちなみに病院で使っている本は、西洋医学的な「頭痛なら五苓散」とか「蕁麻疹なら葛根湯」とか素人丸出しの漢方の書物とはよべなマニュアルです。

それこそ、さっきの西洋医学的な考えからの臨床データ(ひとりひとりの体質なんか無視して認知症に抑肝散が効くみたいな)を参考にしています。

さっきのマウスの実験と言い、医者は本当に、ズレたことが好きですね。

僕ら専門家はそれらの古典などを含めた漢方理論を学んで、より正確に体質を分析し、それに合った漢方薬を選べるよう勉強しているわけです。

いわば、さっきの「病院の薬のマウスの臨床試験」ではなく、「何千年と人間の実際の治療で臨床」をしてきたわけですね。

ちなみに人間は精神的な病気のことでも、話し合えます。

漢方が経験医学と呼ばれるゆえんです。

なんにしても、「ほら、君もこのマウスとしゃべってごらん、話してると、ちょっとウツっぽい傾向があるの分かるよね?」って場面を見てみたい。

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2014年12月17日

抗がん剤の効果から考える漢方薬の効果

がん関連の記事などで、よく近藤医師の「抗癌剤は効かない」というようなものが話題になると「抗がん剤は効かないわけじゃない。

治療のチャンスを逃さないで」
みたいな、正反対の記事を見かけます。

どちらも、それぞれの主張を補完するデータをもってきて「僕が正しい」、「いえ、私が正しい」とやってます。

で、今度は、その補完データのここに不備があるとか、ないとかの互いの揚げ足とり合戦です。

こういうの見ていつも思うのは、西洋医学って常に「治る」か「治らない」かのどっちかの2択で結論づけようとしているように思います。

抗がん剤は「是か非か?」「がんは薬で治るのか?治らないのか?」

なんか、こういう0か1みたいなデジタル的な感覚がいかにも西洋医学っぽいです。

そもそもガン自体、1つの病態として、くくれないと思うし、抗がん剤だって、効果があるか?副作用があるか?の2つじゃないんじゃないかと思うのです。

抗がん剤は効果という利点はあるけど、副作用という欠点もある。

どちらかというと現実は、副作用という欠点の方が多いものだとは思いますが「効果があるから良いとか」「副作用があるから悪い」とか、こういう単純思考って、アナログな僕らの身体にあてはめるには無理がありますよね。

西洋医学ってがんに限らず、全般的に治療の時ってこんな感覚があります。

マニュアルでしか漢方薬を選ぶことができない病院も同じような考えで漢方薬を処方していますが、本来の漢方では「効くか?」「効かないか?」といった単純には考えません。

そもそもが漢方薬は1つの症状や1つの病気ごとに対応していません。

身体全体をみて「今現在、治っている方向に向かって進んでいるのか」を常に考えていきます。

身体全体では、いろいろな症状があります。

「頭痛だけ」とか「冷えだけ」なんて人は滅多にいません。

「えっ私の症状ってそれだけですよ」

それは、自分が気になっている症状であって、全身の状態を細かく聞いていけば、誰でも実は他にも、いろいろと不調があります。

しかし、ほとんどの漢方薬を扱っている先生方は、「全身の状態」を知ろうとせずに、自分の思い込みだけで問診をとったりすることが多いのです。

普段からマニュアル的によく使う漢方薬。

自分が好んで使う漢方薬。

自分が使いやすいと勘違いしている漢方薬。

漢方薬のことが書かれている本から、症状だけを抜き取って、逆算的に相手の症状を聞いていきます。

つまり、自分の知ってる範囲の気になっている症状に絞り込んであなたに聞きます。

患者さんも自分が気になっている症状を主張します。

医者は自分の知っている範囲内の症状を聞くだけ、患者さんも自分の気になっている範囲内の症状を言うだけ。

結果、1つの目立った症状や病気にだけに治療が絞られて、その症状に対して「効いた」とか「効かない」と0か1の2択の話に陥ります。

この感覚は、漢方では一切通じません。

そもそも漢方治療では全身のあらゆる不調を調べます。

そこから体質を分析して、その体質を調整できる方向性の漢方薬を選びますが、そもそも、聞き出した様々な症状が1ヶ月後に全部いっぺんに治ることなんて、まずありません。

「足の冷えはましになって胃の調子もましになったけど、便秘気味で頭痛がするようになった。」とか「効いた」部分と「効かない」部分が混ざり合っているのがよくある現実です。

この場合、「効くのか?」「効かないのか?」での2択で考えると漢方治療の世界では「良くなったのか?」「良くならなかったのか?」が判断ができないのです。

なので、漢方治療で必要なのは「治った」のか「治らない」のかではなく「全体的(体質的)に良い方向に進んでいるのか?」この判断が必要なのですね。

この判断にしたがって、前と同じ漢方薬を飲み続けるのか?はたまた、違う種類の漢方薬に変更しなければいけないのかを毎回、毎回、漢方薬を一定期間飲み終わるたびに考え直さなくてはいけません。

病院に本来の漢方の考えで、漢方治療はやるべきと言っても、しょうがない部分があります。

なぜなら、西洋医学は1つの病気や1つの症状が1つの薬でどうなるかを見ていく治療だからです。

これが西洋医学の「薬の効果」の原則です。

漢方薬は西洋医学とは全く別物の医学なので、例え、西洋医学の病院が漢方薬を処方しているとしても1つの症状や1つの病気に対して、何かの漢方薬で「効くのか?」「効かないのか?」2択で考えるのは、やめたほうがいいと思います。

それは、漢方薬が「商品」として役立つかもしれませんが「治療」としては役立たないと思います。

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2014年11月14日

薬膳と漢方薬の大きな勘違い

東洋医学で薬食同源思想という考えがあり、それが日本に伝わり、医食同源という言葉になったらしいです。

医食同源に代表されるのは薬膳ではないでしょうか。

その薬膳って、「ひょっとしたら日本では誤解されているのではないかな」なんて感じることがあります。

薬食同源思想というのは、薬も食べ物も境界線のない考え方で、食べ物を体質や季節に合わせて、うまくとれば医に勝るという考えです。

最近の薬膳なんかをみていると、たまには「薬膳スープで身体をいたわってあげましょう」みたいな薬膳がサプリメントみたいなノリで書かれている雑誌などをみます。

これって、西洋医学の治療のノリと一緒だよな、違うよな〜なんて思います。

病気になったから、薬を貰って対処する。

しんどくなったときに薬膳スープを飲んで対処する。

そうじゃないんですね。

漢方では、食べ物に食性というものがあると考えます。

西洋風に考えたら食べ物は炭水化物やタンパク質、無機質などに分けられます。

これは、いろいろな食べ物をざっくりとグループ分けする感じですね。

平均や統計の考え方が好きな西洋医学らしい考え方ですね。

ご飯も小麦も炭水化物という一緒のグループ。

しかし、漢方では食べ物1つ1つに食性があると考えるので、ご飯と小麦を一緒のものと考えません。

全くの別の働きをする食べ物なんです。

ちなみにお米の東洋医学的効果は、補中益気で胃腸を丈夫にして、除煩喝で喉の渇きやストレスを解消します。

止痢で下痢を止める働きもあります。

小麦は補益五臓で五臓の機能を高め、散血止痛でうっ血を改善します。

調経絡消腫で気の巡りを整えて炎症によるむくみをなくします。

そして、西洋の栄養学では炭水化物は糖になってエネルギーになるもの。以上。

米も小麦も2つとも同じ扱いです。

どっちを食べても、全く同じものなのでしょうか???

実は、食べ物って、それぞれ違った役割をもっているのです。

漢方薬は何種類かの生薬から構成されていますが、生薬は科学的に作られたものではありません

生薬も野菜みたいに葉っぱや枝や根だったりするのです。

生薬と食べ物に実はそれほど差はありません。

さっきの小麦なんて、生薬では呼び名が「しょうばく」となって甘麦大棗湯という漢方薬の一部になります。

他にもゴマは消風散というお薬の中の一部だったり、食べ物でもあり、生薬でもあるものって結構あるんですよ。

違いがあるとすれば、生薬は食べ物よりも薬性が強いということ。

更に「漢方薬はその生薬を薬になるような絶妙な組み合わせになっている」ということです。

漢方薬の生薬は「薬」で食べものは「食べもの」という明確な境界線はありません。

薬膳は食べ物と生薬が混然一体となったものです。

薬でもないし食べ物でもない感じ。

本来は、病気になったら食べるものではなく、薬膳も漢方薬と同じように、その日の体質に合わせてつくります。

薬膳でみていく体質も漢方薬を選ぶときと同じように考えていくのですね。

漢方薬ほど細かな体質分析はしませんが「●●効果がある薬膳を食べる」のではなく「今日の体質には●●を使った薬膳が良い」とう食べ方が正しい食べ方です。

「●●効果があるから食べる」という考え方は、西洋医学の考え方ですね。

全く体質に合わせてませんね。

あなたの体質がどうであろうと、病院の薬のように、その効果を押し付ける感じです。

サプリメントも西洋医学もどきの理論を使っているので、同じようなものです。

西洋医学の考え方は根本が東洋医学と正反対の考え方なんです。

薬膳で時々、労ってあげるのではなく、日々の体調をみていきながら調整するのです。

「体質をみて調整する」というのは漢方薬も薬膳も食事も漢方から見たら同じです。

なので、漢方相談でその人独自の体質を分析できたら、その体質にあった漢方薬が分かるだけでなく、どんな食べ物が良いのか?

逆にどんな食べ物は良くないのか?もわかります。

日本の場合は、和食というすばらしいものがあるので、体質に合わせて薬膳をつくる必要はないと思います。

昔ながらの考えで和食を食べていれば、それだけで薬膳です。

だから、どちらかというと、体質が分析できたら食べたら良いものを薬膳的に探すよりも「自分の体質では食べてはいけないもの」を避けていれば治療の補助になります。

ちなみに本来の医食同源でいけば、食べ物も漢方薬も性質の考え方は同じですが、生薬を組み合わせて作る漢方薬の薬性は、薬膳よりも強いです。

漢方では「病気は食べ物でも薬膳のように実践していけば治せる」と言われていますが、「漢方薬の何倍も年月がかかる」とは言われています。

また、現実には何年も薬膳的な食事を続けるのも難しいですね。

西洋風の食べ物が常態化していますが、「食べ物は毒にも薬にもなる」ということを意識して食事をされると良いかと思います。

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2014年11月11日

医者の治療の方法は今の時代から取り残されてるように感じる。

こんな記事を読みました。

それほど長くないので、ぜひ、読んでください。

まだ100年前のまま、ガラパゴス化する医学部教育

自宅の周りの病院で、実際に医者の治療を受けていると医者は今の時代から取り残されているように感じます。

上記の記事にも書いてありますが、実際に今の日本の医学部教育は100年前の知識詰め込み型らしいです。

ドイツから訪れた医学教育者が日本の医療教育を見たときに「日本には100年前のドイツの医療教育がある」とおっしゃられたそうです。

この時にパッとイメージしたのが、日本の英語教育ですね。

中高大と10年間、勉強しても実際の現場では、会話はおろか、ほぼ読み書きできないのを思い浮かべました。

時代遅れの勉強理論で、ほとんどの日本の国民が英語を話せない。

一生懸命、勉強したって質や方向性が間違っていたら無意味ということがあります。

僕が病院の治療を受けた時に感じるのは、医師の医療教育が100年前だから時代に取り残されてるんじゃないかと感じているのではありません。

それは、この記事を見るまで知りませんでした。

この記事を知る前から、日本の英語教育の問題と同じような問題を感じていたのですが、何をもって時代に取り残されているように感じるかというと、未だにつめこみ型教育の知識系の人間が優秀だと勘違いしているような感じがあり、仕事っぷりも、それを実践しているようにみえるからです。

要するに、どの病院に行った時もその医者自身の考えではなく、医療書や誰か他の先生、メーカーの資料など他人の知識の受け売りの治療

僕のために先生自身が知恵を絞って考えたように思えない詰め込み型知識治療なんです。

ようするに、今のネットある時代なら、誰でもできそうな、ただのマニュアル治療。

昔は膨大な知識や一般の人間がアクセスできないような専門的な知識を持っていることが賢いとされていました。

しかし、知識なんてものは、今やGoogleで検索すれば0.3秒で、なんでも答えてくれます。

必死で勉強して、わざわざ、知識を脳に詰め込まなくても、膨大な知識は皆さんの携帯から、いつでもアクセスできます。

これからの医療に必要なのは、特別な知識を他の人よりも知っていることではなく、既存の知識というデータベースを自分なりにどうデザインしていくか?

知識に関しては、医者も一般人もある種、今や同じ条件なのです。

極端に言えば、勉強で脳みそに詰め込んだか、iPhoneを使うか位の違いしかありません。

同じだけの知識にアクセスできても、その知識を材料に何かをつくり出せば、それは人それぞれ変わります。

どちらかというと理論的な知識よりも医療にも芸術的なセンスが必要なのではないかと思います。

例えば音楽は、楽譜や音楽理論は誰でも同じだけ知識を詰め込むことができます。

それなりの時間、勉強すれば、誰でも理論的には語れますが、音楽の目的は理論の知識の垂れ流しではありません。

曲を聴かせて感動させること。

逆に自分自身のオリジナル曲で感動させられなければ、プロのミュージシャンではないのです。

音楽での感動を与えることが医療での「治る」ことだと思います。

誰もがイイ曲をつくれるわけではないですが、「感動する曲という結果」を作り出せない場合、それはプロの仕事ではなく趣味なんですね。音楽理論に詳しい、ただの趣味。

歯医者の先生や外科の先生、救急の先生に限っては、すでにこういった分野で活躍しておられると感じます。

マニュアルなんか通じない世界。

自分の知識を現場の患者さん自身の状態や状況に合わせて再度、組み立て直して、自分独自のデザインをされていると思います。

友達の歯科医さんは若いのに知識と知恵と技術が融合していて、感心させられます。

僕の西洋医学の師匠は元外科医ですが、内科系の生理学や病態生理学が、その先生独自の知恵があって、いつも教えてもらっているとワクワクします。

「それ、本の内容、まんまじゃん!」ってことがありません。

ちなみに日本人ではありません。

逆に日本人の医者は、こっちが知らないと決めてかかっているのか、本のまんまの説明をしてきて、ドヤ顏をするので、こっちが恥ずかしくなります。

普段の治療で、こういったことを実感しずらいのは、実際に治療体験しているのが自宅近くの内科系の開業医しかないからだろうと思います。

残念ながら、内科系の医者などは話しをすればするほど「この人、大丈夫か?」と感じます。

僕が漢方家とかではなく、一人の患者として。

ひょっとすると論文を書かせたり、講演させたり、なんかどうでもいい、机上のお勉強をさせれば、すごい先生なのかもしれませんが、少なくとも現場の治療で、この人賢いのだなと感じたことは、ただの一度もありません

先生の名前も1人も覚えていません。

医者自体に興味がないし、興味がわかない。

全部、〇〇医院としてか覚えていません。

みなさんも、そうじゃないですか?

「こんな治療をする先生なんだな」と思ったことが1度もないです。

むしろ「あれだけ勉強しても賢くなれない医大ってある意味すごいな」と感じてました。

それで、記事の初めに貼ったリンクにある「まだ100年前のまま、ガラパゴス化する医学部教育」の記事を読んで納得です。

別に僕の方が賢いと言ってるのではありませんよ。

自分の治療で思い出して調べてみてください。内科系の病院にいって処方された薬。

これだけの情報時代になると病名や症状から何がよい薬なのか、素人でも、すぐに調べられます。0.5秒で。

「今日の治療指針」なんていう本で調べれば、ご丁寧に処方までの手引きまで書いてあります。

そして、そんな知識をたっぷりと仕入れてから病院の治療を受けるとネットで自分が調べた治療と同じなんですよ。

悲しい事に。

薬の効果や使い方は「製薬会社」が研究してわかった知識。

処方の手順は「マニュアル」に書いてある知識。

これでは、どこにも、その先生の知恵が入っていません。

さっきも言いましたが知識だけだったら、Google先生の方が遥かに早いし、いろいろ知ってます。

どれだけ勉強したって、所詮、人間はかないません。

しかも、その先生をみんなポケットに持っているんですよ。

今はそういう時代。

100年前の教育をたっぷりと受けてきているので、なかなか、今の時代の変化に気づきにくいのかもしれませんが、知識だけをマニュアル的に流用する治療は、もう古臭いんじゃないでしょうか。

一人、一人に対して治療デザインしてほしいです。

漢方は2千年前からある古臭い医学ですが、一人一人の体質に合わせないといけません。

1回、1回、その人のために治療をデザインする必要があるのです。

漢方では、あなたの治療法はあなただけのもの。

僕がいつかのブログで「たぶん西洋医学で優秀な先生ほど漢方の腕は悪くなると思う」と言ったのは、漢方は知識に頼ってやるほど、結果が出ないからです。

だから、メーカーからもらったマニュアルで漢方薬を選んでも結果が出ないのです。

ちゃんと、東洋医学的に、その人独自の体質を分析し、その人のためだけの治療法をその都度、受け売りでなく自分自身でデザインしてあげましょう。

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2014年09月05日

漢方の実態。西洋医学の実態。

漢方って実は、昔は「日本漢方」といって、中国の漢方とは違った日本で独自に発展した医学でした。

それが西洋医学(当時は蘭学)が入ってくることによって、今まで漢方が正当医学だったのが、西洋医学が正当な医学となり変わり、漢方はちょっとキワモノ的な医学になっちゃいました。

歴史をみてみると一気に裏表にひっくり返った感じです。

漢方では、病気は目に見えない戦いでしたが、蘭学は解剖学など、目にちゃんと見える医学で、わかりやすかったし、その分「こっちの方がいいじゃんッ!」ってなったのは、よくわかります。

やはり、何かよくわからないモヤモヤした部分を含んでいる漢方よりも、西洋医学のように例え治らなくても、なんか原因が分かった気になれるようなほうがいい感じがしますから。

その後も西洋医学は科学の発展とともに、人間の身体や病気のいろいろなことがわかってきています。

これからも、いろいろと発見されてくるでしょう。

そして漢方はしばらくの間、歴史の影で忘れ去られたかのような位置づけになっていました。

そんな一時は忘れ去られたかのような漢方も最近、病院などでもよく使われるようになってきました。

なぜか?

遠い昔に捨て去ってきた漢方がなぜ、ここに来てまた静かに注目を集めるようになってきたのか?

それは、西洋医学はその場しのぎの対症療法は得意だけど、どの治療も「薬で症状がなくなる→ しばらくしたら再発 → 薬で症状がなくなる」の永遠と、このループの繰り返しであることが一般の人にもバレてきたからではないでしょうか。

今や情報に敏感な人は、西洋医学の治療は「その場を誤摩化すだけ」「根本的には治せない」ということが常識になりつつあるように感じます。
(ただし急性の一時的な治療は西洋医学は良いと思います)

そして、その場のしのぎの治療しかできない病院は、やみくもに漢方薬を処方し始めました・・・

西洋医学の研究では「身体や細胞の構造」や「病気のメカニズム」など身体や病気のことなど、いろいろとわかってきたのですが、肝心の治療はあいかわらずで表面的な症状の治療だけに留まり、根本的な治療は何も進んでいないように思います。

だから「検査でこんな異常値が出ていた」とか「これは●●病ですよ。この病気のメカニズムは・・・」などとは説明されるのですが、結局、治療は昔と対して変わらずに対症療法系の処方の数が増えたくらいな感じ。

その解決策に困って漢方薬が使われはじめたと思うのですが、現状の使い方は悲しいかな結局、西洋医学のノリで漢方薬を使用しているようです。

どういうことかというと、西洋医学での薬はどんな成分が、身体のどこの場所にどんな風に効くのかという理論的な考えがあります。

ちゃんとメカニズムがわかっているのです。

その考えのまま、漢方薬を使うのです。

この漢方薬にはどんな成分があってどんな風に効くのか?と考えて。

もちろん、漢方薬にそんな成分はありません。

ちょっと前まで医者の中には、漢方薬はそういった化学的成分などがハッキリとしていないため、漢方薬は「化学的でないから怪しい」「古臭く発展していない医学」なんて捉え方をしていました。

多分、保険適応でマニュアル的に漢方薬を処方している医者は心の底では、今も、そう思っているかもしれません。

だから、そういった人達は漢方薬を扱う際に漢方薬メーカーに「どんな化学的データや臨床があるのか」といった漢方薬に西洋医学的なデータがあるのかどうかを求めるようです。

でも、漢方薬は古臭いまま科学的な発展をあえてしなかった医学ではないと僕は思っています。

科学的に発展する必要がない医学なのです。

それは漢方と西洋医学は、治療の方向性が全く違うものだからです。

西洋医学は病気の原因をはっきりと見定めようとします。

実際に血液検査から始まり、MRIなどで原因をこの目で実際に探すのです。

でも、いろいろわかってきたから、治ったのか?

急性的な病気や外科的な治療、感染症などに対してはその科学的な研究によって飛躍的に治癒率は上がったと思いますが、慢性病なんて全然、治せてません。

アトピーや高血圧、みんな薬を塗り続けるか飲み続けていますね。

しかも症状は現状維持な感じのまま。

いつ治るかのその目安もわかりません。

要は薬のジャンキーになっただけというお粗末な結果。

その結果からわかることは、慢性病はいくら、原因をこの目でみても、単に見ることができるだけで、治すこととは別物だということ。

「原因が見えたぞ! → だから・・・」といった感じ。

なぜ目でみているのに治せないのか?

それは、慢性病は原因が1つじゃないから。

身体全体の連携がうまくいかずに病気になっているので、原因を目でみて探しても意味がないのです。

それに慢性病は、その人の生活のことも関係しています。

仮に科学が進んで無数の身体の働きがうまくいっていない連携部分を見つけたところで、西洋医学の治療では、全身の原因に対して対処する薬を1つずつ飲んでいかなくてはいけません。

それこそ、大変な種類の薬になります。

しかも、このお薬は薬1つが1つの働きをするもので、薬と薬で連携をとっていく考えはありません。

「身体のバランスを整える」という治療はできないのです。

今の科学はすごいと思います。

僕はパソコンオタクなので、最新のテクノロジーにはいつもワクワクします。

しかしその一方で漢方はいかに伝統的な手法で治療するかを考えるのが重要ではないかと思います。

最新科学の理論よりも、その先生の感覚などのアナログ感が重要だと思います。

知識でっかちでキャラクターのない人が漢方薬を使いこなそうと思ったらキツそう・・・

それが、西洋医学が苦手な慢性病を根本から克服するコツじゃないでしょうか。

結局、人間自身は大昔から、その姿やご飯を食べて寝る。という根本的な生活様式は変わっていないのです。

ですから根本的に治そうと思ったら、昔ながらの根本的な治療方法の方が相性が良いと思います。

ただし、腕が6本あるとか、食事を一切とらないなどの脅威的な進化した人がいるのであれば、最新のテクノロジーから治療を考えたほうがいいのかもしれません。

(急性病や感染症、外科は西洋医学の方がいいんではないかと思います)


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2014年08月13日

漢方の専門家かどうかを見分ける方法

漢方って日本には大昔からある治療方法なのですが、これほどよく知られていない医学もめずらしいと思います。

そのよく知られていない状態に悪ノリして、病院や大学などでも好き放題言ってるように感じた出来事がありました。

漢方ってある種の自然から派生した治療方法なので「この方法が正しい!」とか「この方法が間違っている!」というものはありません。

なにせ2000年前からあった医学ですから。

漢方は先生の数だけ治療方法があるといっても過言ではありませんし、今も新たに新たな治療方法が考えられていると思います。

僕も自分なりの漢方治療の方法を持っています。

かといって、「漢方であれば、どんな風に考えてもいいか」と言えば、そうではありません。

当たり前ですが、治療方法は自分の応用で自由な発想があってもいいと思いますが、漢方の医学理論には、ちゃんとしたものがあります。

ですので、漢方の情報の中でもしっかり勉強した上で主張しているのか、どこかのメーカーの資料や講演会で聞きかじったことをウソかどうかもわかっていないのに主張しているだけなのか。

これは全く意味合いが違います。

患者さんの中からある質問がありました。

「日本漢方と中医学は一緒なんですか?」という質問。

その方はある大学教授に同じ質問をしたところ、日本漢方と中医学は一緒のものと説明されていたらしいです。

大学教授ですよ!

また、病院は中医学という方法で漢方を行っていて、薬局などは日本漢方という治療方法で行っているという、意味不明なウソを言ってる人もいるようです。

そもそも、さっきから言ってる日本漢方とか中医学ってなんでしょうか?

西洋医学は基本的に治療方法や薬の効果の考え方は全世界同じです。

世界標準の医学が、現在の西洋医学ともいえます。

ところが、漢方は「絶対にこの治し方が漢方」というものはないのです。

漢方が治療方法として2千年が経ちますが、その2千年間で治療の方法の考え方の違いでいろいろな派閥が生まれました。

ある派閥は「消化器さえよくしていけば身体は健康になる」と考えたり、ある派閥は「病気は全て毒の影響ではじまっているので、毒さえ抜けば健康になる」と考えたり・・・。

他にも、いろいろな考え方の派閥が生まれました。

本来の伝統的な漢方とはこんな調子だったのです。

「こんな考え方を治療を受ける側の私たちが知って何が関係あるの?」って思いました?

それが関係が大アリなんですよ。

なぜなら、このことに関してしっかりと研究している先生か、全く知らない先生かで、ある程度、漢方の専門家かどうかがわかるからです。

専門家であるかどうかは、あなたの病気が治せるかどうかに関わってきますね。

「あっ!でもこのブログ記事を丸おぼえするかもしれませんね。でも、そこまで詳しく書くつもりはありません。長くなりすぎますから」

そんな伝統的な漢方は室町時代あたりから日本でも医学として活発になってきました。

この中国から伝わった医学が明治時代まで続きました。

これが「日本漢方」ですね。

日本で発展していった漢方も中国の伝統的な漢方のように、いろいろな派閥が生まれました。

中国本土の一番最初の方法と思われるものが一番最良と考える古方派や、古いやり方もいいけど、それだけに固執せずに新しい薬なんかも使ってみたりしようよ。と柔軟な感じの折衷派など、日本でもいろいろな派閥が生まれました。

この派閥が違ってくると使う漢方薬や体質判断の方法なども微妙に変わってくるのですね。

一方、中国ではいろいろな派閥の伝統的な漢方が行われてきましたが1950年に文化大革命を経て毛沢東が国家事業として、それまで各地方でてんでバラバラに行われていた伝統医学を統一された学問として、中西一体の思想の元に統一教科書と中医学院をつくりました。これが中医学です。

ただ、残念ながら、中医学は伝統的な漢方理論と比べると矛盾点も多く、現在も中国では各流派が試行錯誤して漢方理論を研究、調整していて、中医学は教科書漢方と呼ぶものもいます。

この時点で先程の教授が合ってるとか間違ってるじゃなく、単純に勉強不足です。

歴史からみても日本漢方と中医学というジャンルが一緒というのがおかしいのです。

中医学は学問的に統一された教科書漢方です。

西洋医学みたいに体質の診断や漢方薬の効果等が教科書的に画一のルールが決まっているのですね。

でも日本漢方というのは、統一されたことがありません。

伝統的な手法を個々の先生方が研究し、それぞれの治療を実践しているのです。

それが日本漢方です。

いわば、いろいろな考えの漢方の治療方法がある状態です。

ですから中医学と日本漢方が一緒の治療方法というのは、日本漢方の何と比べて一緒なのかがよくわかりません。

1つの決まったルールをもった中医学といろいろなルールをもった日本漢方というジャンルが一緒の治療方法というのは、比較できないのです。

では、中医学や日本漢方ってどんな治療方法を実践しているのでしょうか?

中医学は体質を弁証論治という方法で分析します。

五行論の考え方も使います。

ちなみにちゃんと弁証論治して体質を分析する中医学の先生には日本では未だに会ったことがありません。

日本漢方は、決まったルールがありません。

各先生方の考え方でバラバラ。

ただし基本的には伝統的な手法を駆使して体質を分析します。

「六経弁証」「八綱弁証」「臓腑弁証」「方意」「八法」「標本」などの手法を使います。

どれを使うかなどマニュアルはなく、またマニュアル通りにできません。

統一教科書がないですから。

ただ日本漢方の先生は伝統的な手法全部を使う人が多いです。

ちなみに中医学の弁証論治の中にも六経弁証と臓腑弁証がありますが、捉え方や考え方が全く違います。

教授や医者で日本漢方はダメと言ってる人がいますが、厳密には、どの派閥やどの手法の日本漢方の事を指しているのかまで指摘しないと、勉強不足がバレてしまいます。

先程、病院は中医学の考え方、薬局は日本漢方と言われていましたが、僕が長い間、業界に携わってみてきた感じでは、大半の病院は中医学も日本漢方も分かっていないと思います。

中医学とか、日本漢方とかではなく、ただの漢方素人。

あえて言うなら医者はツムラなどのメーカーから貰ったマニュアルで処方するマニュアル派とでも言うのでしょうか(笑)

参考書をおぼえたら漢方薬で病気を治せると勘違いしている派閥ですね。

薬局でも大半は中医学も日本漢方もほんのちょっとずつかじっているだけで、どちらの知識も治療に役立てるには残念な感じの人が多いように思います。

五行論を使って不思議医学をアピールしながら、漢方薬を販売する派閥と言えばいいでしょうか。

現在の日本は、厳密には、中医学派も日本漢方派もほとんどいないというのが、現状ですね。

残念で寂しいことです。

「この先生大丈夫か?」と思ったら「先生は何派でどんな考えやポリシーで治療しているのですか?」って聞いてみましょう。

漢方を理論的に理解していたら、スラスラと答えられるはずですから。


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2014年07月25日

漢方雑誌の「あなたの体質タイプ」はただの遊びレベル

ネットのニュースで「血液型と性格は無関係」という記事がありました。

あれ、信じてるの日本人だけってご存知でした?

それを読んでいた時に「そういえば、漢方も似たような迷信みたいなものに惑わされているな」と思いました。

「先生!私ってこの本の中の何タイプの体質ですか?」

この質問です!血液型とよく似たもの。

よく聞かれるので1回、詳しく書いてみようと思います。

うちに「週刊朝日MOOK 正しく付き合う漢方」って漢方系の雑誌がおいてあります。

僕はこういうのって、あまり好きじゃないのですが、なぜか、みんな好きみたいです。

うちでは、漢方的な体質を分析して、あなたの現在の体質は東洋医学体には「あーで、こーで」と詳しく説明します。

しかーし、その後、さっきの雑誌をみて「で、この本ので言ったら私の体質は何タイプになりますか?」って質問されます。

体質はさっき説明したのですが・・・そうなんです。

僕がやってる日本漢方という治療の流派はあまりにマニアックで専門的すぎて、多分、何を言ってるのかわかりづらかったと思うのです。

ちゃんと説明できてなくて、すみません。

僕自身、なるべく噛み砕いて、ご説明はしているつもりですが、何せ、日本漢方って診断に出てくる用語ですら、漢方の基礎医学知識がないと理解するのが難しいのです。

だから、全く漢方の基礎知識がないとなると噛み砕いても限度があったりするのですね。

で、打って変わって、その本にはシンプルに「こんな症状の人は(気虚タイプ)とか(お血タイプ)」などと書かれています。血液型と一緒ですね。

「B型=わがまま」みたいな。

ちなみに僕はB型で当たってますけどね。

雑誌に書いてあるのは自分の症状が3、4個あてはまったら「あなたは気虚タイプ」

みたいな感じです。

これは、わかりやすいですね。

さっきまで僕が説明していた体質の説明とは違いシンプルでわかりやすい!

確かに、これで説明すれば、皆さんにも受けがよさそう!

でも、単純でわかりやすいこういった体質分析って違う部分で問題がでてきます。

それは、肝心の「治療」

簡単でわかりやすいということは、分析する体質タイプも少なく、そのタイプに分けていく条件も少ないということです。

例えば「気虚タイプ」という体力や抵抗力が弱い状態の人なんですが「やる気が出ない」があてはまれば → 気虚タイプと簡単に振り分けてみましょう。

これは患者さんもわかりやすいし、処方する先生も超簡単!

そもそも、処方する先生も簡単だということは、専門の先生にお願いする必要があるのか?という根本的な問題も出てきますが。

でも、現実は、そんな単純な要素で体質は構成されていません。

漢方薬自体が「やる気がない」ことだけに対応しているわけではないのです。

それだったら、漢方薬の種類があんなにたくさんいりませんよね。

漢方薬はそれぞれの体質に対応してますが、それだったら、せいぜい10種類位あればいいんじゃないでしょうか?

雑誌にある体質タイプなんて10種類位ですよ。

なのに何千年も経ってるのに漢方薬は現在も何百種類も残っているのです。

病院はマニュアルで処方していることが多いので、当帰芍薬散とか、温経湯とか、抑肝散とか、葛根湯とか、そんなにいろいろな種類の処方をしてませんが、それでもツムラのメーカー自体が提供している漢方薬は138種類(138番)あるのです。

つまり、138タイプの体質があるということですね。

ただし、どんな病気でも毎回その138タイプから考えるわけではありません。

僕が1つの病気のジャンルで候補として考えるのは毎回、平均40種類位。

さっきの雑誌を僕がやってる風に書いたら、40タイプ以上の体質が並んでいて、しかも1つ1つのタイプに事細かに症状のことや、症状はどんな状態なのかなど、書いてあるわけですよ。

ヘタしたら1ページに1つの体質タイプ。しかも、それを一般の人が読んでも、自分がどれにあてはまるのか皆目わからないでしょう。

多分、こんなの誰も読まないですね。

自分の体質タイプを見極めようと思ったら、「漢方を一から勉強しましょうッ!3年位かけて」みたいな、よくわからない雑誌になってしまいます。

ここで、誤解してしまってはいけないのは「自分が漢方を理解すること」と「治ること」は別物だということです。

もちろん、漢方治療に当たって深く理解することは少なからず、治療にも良い影響があると思いますが、患者さん側の理解がいくら深まっても治療成績が上がるわけではないのです。

むしろ、病気を治す目的に必要なのは10種類の体質タイプから簡単に振り分けて漢方薬を選ぶのではなく、20種類、30種類とたくさんの複雑なタイプの可能性から体質を詳細に分析し、漢方薬を選んだ方が治療精度は高まるのです。

だから、さっきの雑誌の「あなたは気虚タイプ」というのはただの「遊び」です。

治療とは何の関係ありません。

なんとなく「自分の体質がわかる」という「遊び」

「すべてのA型の人間は几帳面」と一緒。実際は、そんなわけないですね。

漢方の業界的な話しをすると医者も薬剤師もみんな、真剣に漢方を勉強しようとして、途中で挫折しています。

医者なんて、勉強どころか、漢方薬が効くとも思っていないのに処方しています。

なぜ、途中で挫折したらい、効くことが理解できないかというと、漢方薬は効果で考えるのではなく、体質とのマッチングで考えないといけないから。

「この漢方薬は頭痛を止める効果」で考えてはいけないからなのです。

「その頭痛は現在、どんな体質だから頭痛になっているのか?」

「その体質をどうすれば、元のバランスに戻り、結果的に頭痛は治るのか?」

効果が、どうとかこうとかではないのですね。

効果は結果論。

それを知るためにまずは詳細な体質を分析しなければいけません。

大概の先生は、この「体質分析」で挫けて、雑誌にあるような「病名や簡単な症状だけで体質を決めればいいや!そして簡単処方!」みたいな簡単な世界に逃げこんでしまいます。

実は2千年間残っている医学の深さはハンパじゃないのですね。

僕も今も現在進行形で勉強中です。

多分、一生終わらない・・・

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2014年07月11日

病院(医者)は実は漢方を知らないことが多いのです

漢方治療で一般的にひっじょーうぅに誤解されていることがあると思うので、その誤解を解いておきたいと思います。

これは批判というよりも、「ただの事実」で、患者さんにフェアに考えてもらえたらと思って記事にしました。

病院ブランドに対する誤解です。

病院は病気を治してくれるところです。

いわば、治療のエキスパートですね。

治療機関は他にも薬局やら、整骨院や鍼灸などもありますが、治療の頂点はなんといっても病院です。

本当にどうしようもない病気で困ったら病院ですね。

ここで、おっきな誤解が生まれています。

「漢方も医学だから医者が詳しいんじゃないか」と思っている事。

これ、まったくの誤解です。

確かに西洋医学は超優秀な大学で6年間、医学を学びます。

そして、その後、国家試験に通れば医師になれます。

6年間も医学のことを専門に勉強するのだから、そりゃ、医学のエキスパートになりますよね。

でも、これって、ほぼ西洋医学だけなんです。

漢方のこともチョロっと勉強するらしいですが、漢方の学ぶ時間って6年間で何万時間もある医学の勉強の中のたった6時間(3時間だったかな)もないらしいです。

うちに医者の卵の医大生が患者さんとして来ていたのですが、漢方に興味をもって「もっと勉強したい」と大学の教授にお願いしたら、医大では教えてないから「個人的に勝手にやってくれ」と言われたそうです。

確かに医大側としては漢方で治療できるほどの事は教えていないと思います。

つまり、普通に医師になるための勉強をしたきた医者の場合、漢方に関しては専門家でもなんでもないのです。

漢方は「医師」も何も関係なく、自分で個人的に勉強しなければいけません。

個人の人が本集めて、独学で勉強するのと同じです。

病院は治療のエキスパート。

しかし、漢方薬に関しては、それがほとんどあてはまらないのです。

漢方医学って医師免許のような資格がありません。

僕が持っている国際中医師という中国政府が認定したものはありますが、これだって漢方治療のエキスパートを示すわけではありません。

サイトにはタテマエ的に「国際中医師」とは・・・と、えらそぶって書いていますが、ぶっちゃけ、原付の試験みたいな暗記だけで合格できます。(それでも現役で漢方の店やってて落ちる残念な先生もいますが)

この国際中医師、漢方の知識をひけらかして、自慢するには役立ちますが、実践の治療では1mmも役立ちません。

これも残念ながら持っているからといって治せるわけじゃないのです。

漢方治療の腕って資格や権威が関係ない世界なのです。

存在するのは実力のみ!

どこどこ大学を出たとか、よくありがちな中国のどこどこ大学で学んだとか、西洋医学で役立ちそうな肩書きは一切、意味がありません。

さっきの国際中医師と一緒で、ないよりはあったほうがいいけど、持ってるからって治せません。

ただ、つめこみ記憶で試験に受かっただけ。みたいな。

漢方はどこまでいっても「その人」の漢方治療のセンスがどうなのか?だけです。

でも、まだまだ無条件に病院の方が漢方を知っていると誤解している人が多いようです。

ちなみに医師になるための医大では、ほとんど勉強できないのに、どうやって漢方薬を勉強しているのでしょう。

それはメーカーさんから貰った資料やマニュアルを参考にしたりして、簡単に処方できるマニュアル方法だけ勉強しているのです。

後、そのメーカーなどの勉強会に出席したり。

メーカーの勉強会って言ったってヒドイもんですよ。

僕は修業時代にツムラの勉強会に何度か出席したことがありますが、現役の医者の質問が講師に対して「この病気だったら何の漢方薬を処方したらいいですか?」とかマニュアル治療を知りたがっている質問ばかりでした。

手っ取り早く処方したいんでしょうね。

漢方的な体質の分析とかめんどいですものね。わかります。

多分、バリバリの漢方治療専門でやっていない病院以外は、ちゃんとした勉強も、まともにしたこともないんじゃないかと思います。

つまり、ちょっと漢方の本をかじった人なら、漢方に関しては医者とあなたは変わらないということです。

病院は治療のブランドと思いたいところですが、残念ながら漢方においては、あてはまりません。

素人同然。

あなたは自分と変わらないような実力の人に自分の治療をお願いしたいですか?

僕はツムラの漢方処方のためのマニュアル資料を持っています。

それを患者さんに見せてあげると「あ、ほんとだ!この通りに処方してました」って皆さん、おっしゃられます。

病院の全部が全部、そういうわけではないと思いますが、皆さんが考えているような、漢方を医大でみっちりと基礎から学んでいるわけではないということです。

「医師」ということは関係なく「その人」が独学(師匠につくなども含む)でどれだけ研究したか?も必要な医学なんですね。

なにせ、漢方治療は経験を積むほど、治せるようになる経験医学なので。

だから、本当の漢方治療に取り組んでいるところを探すのは大変かもしれませんが、うちのブログがその参考になれればと思います。

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2014年06月24日

テレビやネットで紹介される健康法の落とし穴

世の中にはいろいろな健康法や身体に良いと言われているものがあります。

ニュースでもアレがいいとか、コレがいいと、連日、何かしらの記事が出てきますね。

「緑黄色野菜は30品目摂ったほうがいい」とか、

「ポリフェノールは実は身体にいいわけではない」とか。

以前まで身体に良いと言われていたものは、次には身体によくないものになっていたり、またまた、身体に良いものになっていたりしています。

睡眠やマラソンなんて、長く寝たほうがいいとか、長く寝ちゃ身体に悪いとか、マラソンや運動も運動すると心臓病のリスクが上がるとか、逆に下がるとか・・・

ネットで世界の情報が入らなかった時は、医療系、健康系の情報というのは特に専門的でマニアックなので、いろいろな情報が入りませんでした。

しかしネットで日々、医療、健康情報が入ってくるようになると、実は正反対の事実が行き交っていることに気づきました。

テレビなんてネットよりも遅い情報なのでネットでも正反対の意見があって、ごちゃごちゃしているのにテレビの健康情報なんて、更にアテになりませんね。

こういった健康情報ってどれが一体、本物なんでしょうか?

はい、実はどれも本物なんです。

ただし「その時は」という文字がつきます。

未来には「その時は本物だった・・・」になるんですね。

こういった健康情報って西洋医学的な見地や科学的な方法から身体を見て、いいとか悪いとかの研究をしています。

そして、科学って日進月歩で進化、発展しているのですね。

検査の方法や実験に使うコンピューターなど。

以前なら見えなかった部分や分析できなかった成分が、新たな技術で調べてみると、実は前と違うことがわかったりするのです。

そうすると「前に身体にいい」とされていたものが、今は「実は身体に悪い」なんて事になってたりします。

科学技術が進む限り、「身体に良い」「身体に悪い」を行ききします。
健康法でもサプリメントでも「理論的かつ科学的になぜ、良いのか?」をまことしやかに説明してくれていたりしますが、次回は「理論的かつ科学的になぜ、悪いのか?」なんてことをまことしやかに説明してくれるのです。

だから、一般論的な健康情報なんて、本当に健康になりたかったら、正直、鵜呑みになんてしないほうがいいです。

特にサプリメントは、そのサプリメントの良さを証明するために、某有名ドコドコ大学で調べた科学的結果を根拠にして「だから効くんです!」「だからいい物なんです!」なんて説明しています。

科学的研究の性質を知れば、ダマすつもりはないでしょうが、大学の研究だからって、現在において本当に良いのかどうかなんてわからないのです。

あなたも今飲んでいるサプリメントの効果が今は逆効果になっていないかを最新情報で調べてみたほうがいいかもしれません。

これは健康法やサプリメントに限らずダイエットや化粧品にも言えますね。

かといって、世の中の健康法や効果などの研究が現時点で全て間違っているわけではありません。

現時点から未来まで、不変の健康法や身体にいいものもあるのです。

では、では、本当に健康になるための健康法や成分のことって、どうすれば知る事ができるのでしょうか?

これも結局は漢方と一緒。

「自分の体質に合っているかどうか」

なんですね。

これを基準に考えます。

科学的に研究されたものは西洋医学と一緒で「人とは違う体質を持ったあなた」に対してではなく「個性のない人間」の機能に対してのものなんです。

だから、いろいろな健康法やサプリメントにある成分などは「最新だから」とか、「テレビで見たから」とか「自分に合っていると自分で勝手に考えたから」では、身体に良いとは限らないのです。

自分の体質を見極めて、自分の身体に合ったものを実践してみる。

そして、その結果を検証するのです。

その結果、よければ続けてみればいいのです。

大事なのはテレビやネットにあったからではなく、実践してみて、自分の体質に合っているかどうかの検証です。

漢方は健康法も体質に合わせてアドバイスします。

漢方でも体質別でない一般論的な健康法がありますが、それは、どんな体質の人にもいいものなので、それって逆に言えば、誰にでもいいものは、自分の体質からは遠いものかもしれません。

だから、そういう健康法は、やらないよりはやったほうがいいというレベルで終わります。

情報に惑わされずに自分の体質にあった健康法を探してみましょう。

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2014年06月17日

漢方薬が効かない体質の正体

何度か漢方薬を試されてきて、どれもことごとくうまくいかなかった方から、よくこんな質問があります。

「わたしは漢方薬が効かない体質でしょうか?」

何度も漢方薬を飲んで効かなければ、誰だってそう思いますよね。

でも、漢方薬が効かない体質なんて人はいません!

「漢方薬が一切効かない」なんて人はいないですが「漢方治療に向いていないタイプ」はあると思います。

でも、いろいろな漢方薬を飲んでも効かない人は、なぜか不思議ですよね。

実際に効いてないんだから。

その正体をお話する前に「漢方薬の効く、効かない」を理解ておかなくてはいけないので、そのことをお話をしておきたいと思います。

漢方薬は体質に合わせて処方します。

その体質は西洋医学の病名とは、一切、関係ありません。

体質は東洋医学の法則に基づいて診断、分析します。

西洋医学のお薬の場合は、薬自体の効果があらかじめ決まっていますが、漢方薬は漢方薬ごとに基本的な効果はありますが、処方する体質によって、同じ種類の漢方薬でも効果が変わるようなイメージをもってください。

つまり、漢方薬の基本的効果は、体質と合っていなければ発揮されないです。

病院の薬は、体質など関係なく効果を発揮しますが、漢方薬の場合は、体質と漢方薬は合っていない場合は、効果を発揮しません。

それどころか体質と合っていない漢方薬は、その基本的効果が副作用のような効果となり、飲まないほうがマシ!なんてことにもなりかねません。

漢方では「体質分析」が「効果」を考えることよりも大事ということですね。

漢方では体質分析などの診断結果は、先生によって変わります。

みられた先生が「その人の体質をどういうタイプとみたか?」です。

だから、2人の漢方の先生に体質分析をお願いしたら、2人とも違う診断になることが多いと思います。

むしろ一致することはめずらしいです。

この時点では、体質の分析が合っているのかは神のみぞ知る状態です。

体質診断といっても、その先生の「予測」なんですね。

その予測の状態に合わせて漢方薬を選びます。

全部が予測なので、合っているかどうかわからないですね。

どうやって体質の診断やその状態に合わせた漢方薬が合っていたとわかるのでしょうか?

それは事前の予測通りに、体の状態が、よくなった時です。

漢方薬は、なにがしかの効果で体質のアンバランスを見つけ出して、それを調整します。

だから体質を分析診断し、漢方薬を選んだ時点で、自動的にどんな症状がどう変わるのかを予測できるのです。

漢方薬の効果がわかるのではないですよ。

その人の体質の「何がよくなってくるのか」が予測できるのです。

だから同じ種類の漢方薬でも飲む人の体質によって、効果が変わってくるのですね。

飲む前の体質も、その体質に合わせる漢方薬も全て先生の予測です。

その先生が「あなたはこの漢方薬が合っています!」なんてことを言い切っても、それは漢方では通用しません。

先生の予測が間違っていたら、合ってないので、よくなりません。

答えは、飲んだ後の結果論でしか確認できません。

ちょっと本題から、かなり外れてしまいましたが、漢方薬が合わないんじゃないかと感じている人は、漢方薬が効かない身体ではなくて、処方した先生の漢方の腕が悪いのです。

最初の体質の分析、診断が悪かったのかもしれないし、体質診断が合っていても、合わせる漢方薬が間違っているのかもしれない。

その両方で体質の診断も選ぶ漢方薬も間違っていたのかもしれない。

漢方薬が合うかどうかまでに、いろいろな障害が待ち受けているのですね。

先生が勝手にえらそうに「あなただったら、この漢方薬で治りますよ」なんて言えば済むような、簡単な世界ではないのです。

漢方治療は、こういったように薬の効果が決まっているわけではなく漢方薬の効果は、体質をどれだけ精度高く診断できるかにかかっています。

だから、ことごとく腕の悪い先生に処方してもらっていたら「ずっと漢方薬が効かない」なんて事態が普通になります。

そうなると「自分は漢方薬が効かないんじゃないか?」ってなりますよね。

また、大半の病院は体質を分析、診断するための問診すらとっていません。

東洋医学的な体質診断すらしていませんので、東洋医学のルールからみれば、体質診断していないので、それに合わせた漢方薬は処方できないはずなんです。

でも、処方している。

それはメーカーからもらった資料やマニュアルで自動的に処方しているからです。

当然、こんな方法の処方は漢方的には治療すらなっていません。

東洋医学的に見たら「あてずっぽう」といってもいいくらいなので、病院で専門的にみてもらっていない人は、漢方薬が効かない身体ではなく、「まともな治療すらやったことない状態」なので、効かない身体かどうかもわからないのですね。

病院の保険適用の漢方薬を飲んでる人は、漢方薬をいろいろと飲んでいても、一度も「漢方治療」が始まっていないのと一緒です。

東洋医学的な体質も説明されず、飲んだ後の調整されるであろう症状などの状態も説明されない漢方薬は先生も患者さんも、単にラッキーを期待するしかありませんね。

それは、漢方薬を合わせているとか、漢方薬で治療しているというレベルの話ではありません。

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