例えば、薬やホルモン剤を飲みたくないと思って漢方相談に来ている方でも最悪の事態になれば・・・
「最後は病院にいけば助かる」
みたいな感覚があります。
かくいう、急性病であっても漢方で治療する僕にだって、その感覚はあります。
「最後は西洋医学が助けてくれる」期待というのは、もはや無意識化に刷り込まれた考え方ですね。
でも現実は結局、病院にいったからといって治りません。
病院には、過去に何度も裏切られているし、その度に漢方ってこんなのも治せるんだと感心します。
でもその漢方の感覚はなかなか一般の方にはわかってもらいにくいですね。
病院ってみんなが思っているほどたいしたことできません。と経験上感じています。
それは、僕だけじゃなく、なんとなく、みんな経験したことがあるのではないでしょうか?
特に慢性病の内科関係の病気の方は・・・
今「ブラックジャックによろしく」って漫画が無料で読めます。
漫画フリークの僕は以前からタイトルは知っていたのですが、読んだ事がありませんでした。
しかし、読んで衝撃を受けました。
「こんなに医者の現実を書いてもいいの?」って。
この漫画には、病院の現実的なドロドロした部分や、いかに本当に患者さんのために治療することが難しいかがドラマ仕立てで書かれています。
病院うんぬんと関係なく、いち漫画としてもかなりおもしろい!
この漫画の内容は、かなり綿密な取材を元につくられているそうです。
全部が全部、鵜呑みにはできないですが、「最後は病院にいけば助かる」という神話を見事にぶった切っています。
●治療に熱意がなく、マニュアル治療とルーティンワークに流されてる医者。
●プライドと金儲け、地位のために働いている医者。
●医師免許はとったけど、それほど、知恵に優れていない医者。
漫画の世界は全然、大げさじゃないと思います。現実です。
僕は、漢方の勉強の前に西洋医学の勉強からはじめています。
それも世界微小循環学会に出席などもしていた元細胞顕微外科医に教えてもらいました。
当時は、西洋医学の理論こそ、病を救うと思っていましたが、アカデミックな医学用語と説明だけ立派で現実は・・
「彼女のニキビすら治せない」
「母親のリウマチも治せない」
(のちにどちらも漢方で完治)
「理屈」と「現実の結果」が、かけ離れた医学でした。
その後も「今度こそは、やっぱり病院かな」などと通ったこともありますが、
ことごとく、ことごとく裏切られています。
どこにいっても同じ治療。
ネットでちょっと調べればわかるお粗末な治療。
西洋医学の師匠が言っていたように「今の医者は覚えるほうばっかりじゃなく、もっと想像力を働かしたほうがいい」「もっと1人の患者さんに責任をもったほうがいい」というのもこの漫画を読むとわかるような気がします。
あっちなみに僕は漢方こそ正しいとは思ってません。
うちで患者さんの体質をみるときも西洋医学の生理学部分からみてみたり、現在飲んでいる新薬の作用機序が身体にどんな影響をおよぼしているか(いいも悪いも)を考えたりもします。
それに漢方の診断方法などを混ぜたりして、体質を考えます。
どちらもうまく使うのが、治る早道ではないでしょうか。
「ブラックジャックによろしく」無料
(漫画 on Web http://bit.ly/RbqEPR )
(iPhonアプリはこちら http://itunes.apple.com/jp/app/wu-liaode-quan-juan!burakkujakkuniyoroshiku/id556416566?mt=8&ign-mpt=uo%3D4)