2012年03月12日

漢方のお店ごとになぜ違う?「私の体質」

僕が、「あなたは血虚という体質と虚労という体質が混ざった状態ですね」と説明すると・・・

「違うと思います。他の漢方のお店で、お血体質と言われました」

っていう話がよくあります。

これ多分、皆さん、体質は唯一、1つの体質があって、それを僕ら漢方医が分析していると考えていると思っているのではないかなと。

ちょっとわかりにくいかもしれないですが、西洋医学では、例えば不妊症と病院が判断したら、他の病院でも不妊症なんですね。

なぜなら、「不妊症の人とは」という設定が決まっていて、それにあてはまる人は不妊症と決めるからです。


<不妊症の人と判断される設定>

定期的な性生活を送り、とくに避妊などをしていないのに、2年以上妊娠しない場合。


年齢とか体質とか、状況とか関係なくこの設定にはまれば不妊症。

他の病気でも高血圧なら上140mmhg以上、下90mmhg以上とか。

これも体質とか関係ありません。

とにかく、調べてこの状態だったら、無条件に高血圧!

西洋医学では検査して、いくつかその病気の条件にあてはまれば、その病気決定!なんです。

検査の結果で決定する病気は、どの病院で診てもらっても変わりません。

ある病院では高血圧だったけど、違う病院では低血圧というのは検査数値が大幅に変わらない限りあり得ないのです。

多分、そういった感覚が、皆さんにあって、「前の漢方の先生と違う体質だと説明するのはおかしい」と思ってしまうのです。

ところが、漢方は、病気を診断しているのではありません。

体質がどんな具合にアンバランスになっているかをみます。

病院では検査が病気を決定します。

そして検査数値は客観的な情報です。

体質をみるのは、漢方の先生の主観ですので、絶対こうだ!というのは決まっていません。

いわば、漢方の先生の知識や経験で体質の見方は変わります。

言いかえれば、漢方では、よほど知識や経験、体質を考える思考が似ていない限りは、同じ体質になることがないのです。

ある意味、漢方医が好き放題に判断できます。

では、正解はなんなのか??

正解は、その判断した体質に対して選んだ漢方薬で治った時。

結果論的に治った後で、あの漢方薬が「あなたにあっていた」となります。

たまに、「私の選んだ漢方薬で間違いないはずなのに・・・」って上から目線で漢方薬を説明する漢方医がいますが、これは根本的に漢方をわかってません。

もしくは漢方に対しては無知でマニュアルを見て選んでいるだけ。

患者さんのからだに変化がなければ、選んだ漢方薬が間違っているのです。

つまり漢方医が悪い。

ただし、からだが変化してくる時期は体質によってそれぞれなので、よいかどうかを判断するのは漢方医としっかり相談しないといけません。

漢方は体質を分析して、体質を予測します。

あくまで予測なので、体質の説明は漢方の先生によって変わって当たり前なのです。

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【このブログの著者】
まごころ漢方薬店 国際中医師 松村直哉

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2006年05月09日

体質の判断 【食欲】

食欲のあるなしは体質を分析する上で重要な症状です。
胃腸の調子が悪いと食欲がなくなります。
また体力がなくなりすぎても食欲はなくなります。

ひらめき漢方では食欲がなくなってくると病気のステージが一段階進んだと考えます。

風邪の初期は、熱が出てもまだ食欲があり、この初期の時期を太陽病とよ
びます。
この時期には、この時期にあう漢方薬があり、有名な葛根湯などがこの時期に
用いる薬としてあてはまります。

このとき食欲がなくなってくると病気のステージは、太陽病から少陽病という
ステージにすすんだ(更に悪くなった)と考えます。


この時期には残念ながら葛根湯を飲んでも効きません。
少陽病といわれるステージにはこの時期にあう漢方薬があります。

ひらめきこの病気のステージの進み具合をみていく1つの指標として”食欲”があるの
です。


また食欲からは、その方が実証とよばれるタイプなのか。
虚証とよばれるタイプなのか。を判断することもできます。


たくさん食べることができたり、下痢をすることがほとんどなかったり、食い
だめができる方は実証タイプだといえます。

反対に1回の食事でたくさん食べることができなかったり、よく下痢になったり、吐き気がしたり、食べて少したつとお腹がすいてくる方は虚証タイプだといえます。

実証と虚証はそれぞれ身体にあう漢方薬の種類も異なってきますので食欲を1つの指標にして判断します。

ちなみに食事をしたあとすぐに眠気に襲われたり、だるくなる方は消化器がよ
わっている証拠
当然、漢方薬をあわせる場合、消化器を強める生薬をいれることが必要です。

ついでに漢方では、食欲はあるがいざ食べようとすると食べることができないのともともと食欲がないタイプはわけて考えます。

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2006年03月15日

体質チェック 三陰三陽 その2

前回の続きです。
三陰病の始まりは、太陰病です。
病気は身体の中に入り込み、病気に抵抗する体力も落ちはじめ熱の症状よりも寒の症状(冷え症や下痢)が中心となってきます。
雪
代表的な症状は、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、お腹が痛いなどです。

次の段階は少陰病
病気に対して身体の抵抗力も体力も少なくなって、完全にエネルギー不足になっている状態です。
代表的な症状は、水様性の下痢、消化不良の下痢、手足の強い冷え、オシッコの量が増えるなどがあります。

どの段階でも病気を治すことができずにくると最後の段階
けっ陰病(けっちんびょう)になります。

この段階では、ほとんど体力がない状態で症状も冷える、食べることができないなどネガティブな症状ばかりになります。この段階は、命におも関わってくるほど重大です。

なぜ病気の段階をチェックしていくのかというと
それぞれの段階で使える漢方薬というのがあるからです。


漢方には、西洋医学のような科学検査はありませんが、こういったいろいろな体質をチェックする、ものさしを使ってどのお薬が一番身体にあっているのかを探していきます。

先日、ご自身で漢方薬を選んで飲んでみたという方のコメントがありました。
「”〜”の漢方薬は、冷え性と月経不順に効くと書いてあり、飲んでみました。この漢方薬は私の身体にあっているのでしょうか?」という質問です。
最近はそういった感じで飲まれる方もいらっしゃるみたいですが、それはいわゆる薬方と呼ばれる、その漢方薬にあう症状を元に選ぶ方法で【薬方】で選ぶのも1つの方法ですがこれだけで決定するわけではありません。
又その薬方でも上のような症状だけですと16種類位は候補の漢方薬として考えられます。

だからといって16種類の漢方薬を順番に飲んでいくわけにはいかないので、
今回の【三陰三陽】だけでなく先ほどの【薬方】【陰陽】【表裏】【虚実】【寒熱】【燥湿】などの体質チェックも行って候補の16種類の中かから更に絞り込んでいきます。

ひらめきこれは、方法は違えど病院で問診をとり、更にいろいろな検査をして病気の原因をつきとめベストな治療を施すのに似ていますね。
漢方の場合は、いろいろなチェック方法を使って体質を見極めて治療薬と養生の方法を探します。


漢方薬の箱などにはカンタンな説明にするためにこんな症状のある方に合います。といった感じで書いてありますが伝統的漢方薬の選び方は、勉強しても勉強してもムズカシーです。ふらふら


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2006年03月13日

体質チェック 三陰三陽 その1

漢方には、独特の体質を判断する方法があります。
それが三陰三陽exclamation「さんいんさんよー」と呼びます。

何じゃそりゃ?って感じですねあせあせ(飛び散る汗)

かんったんっに言うと
◆今病気がどの段階にあるのか
◆その病気の性質はどんななのか

を知ることができる漢方的体質チェック方法です。

西洋医学では、リウマチやガンなどは、今何期にあるか、レベルが何になるのかとわけていますがあんな感じです。

現在の症状がどの段階にあるかで当然、使う漢方薬も変わってきます。
段階は、全部で6段階あります。

三陰というのは、陰証と呼ばれる状態が中心となる体質のことです。雪
三陽というのは、陽証と呼ばれる状態が中心となる体質のことです。晴れ

三陰三陽では、通常、病気は陽証から始まっていき除々に陰証にむかって進んでいきます。つまり陰証になるほど病は重いという考え方です。

ですから順番からいくと三陽三陰ですね。
三陽の初め、病気の始まりは太陽病です。

太陽病とは、身体の表面に病があり、症状は頭痛、発熱、悪寒が代表的な症状です。表面に病気がありますから筋肉痛や肩こりなども太陽病の症状となります。

次にその太陽病の段階で病気が治らないと次の段階に進んでいきます。
次の段階は少陽病となります。

少陽病は、病気が身体の表面からやや中へと侵入していった状態をいいます。
代表的な症状は、吐き気、口が苦い、食欲がない、みぞおちあたりがつかえた感じがするなどで喉の症状や胸の症状関係はこの少陽病であることが多いです。

次の段階に進むと陽明病となります。
完全に身体の中に病気が侵入し身体は熱をもった状態となります。
代表的な症状は、便秘です。その他、汗がだらだらと出るのもこの病態期の特徴です。

次回は陰証が中心となる三陰病です。


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2006年02月04日

体質の判断 微熱や熱 その2

西洋医学では、”熱がある”とは、体温が高いということですが漢方では、少
し違います。

漢方では、熱はその性質によって何種類からにわかれます。
単純に 体温が高い⇒熱がある ではありません。ダッシュ(走り出すさま)

漢方での”発熱”は、身体の表面に実際に熱感があり、熱っぽい感じのあるも
のをいいます。

”微熱”とは、熱が身体の中のほうに隠れていて身体の表面には目立って症状が少ないことをいいます。

微熱の微とは、幽微という意味で微熱は裏証といって病が身体の奥へ中へ進んだことを示します。

朝方は、平熱なのに日中からだんだんと熱が上がってくるパターンがあります。漢方では、こういった熱を”往来寒熱”と呼びます。

悪寒を伴わず、全身から熱が出ているような感じがあり、頭から手足まで汗が出ているような体質の熱を”潮熱”と呼びます。
こういったパターンの場合、胆のうの調子が悪かったり、肝臓の調子が悪いことが多いです。がく〜(落胆した顔)

その他、焼けるような、いきおいのある熱を”身熱”
手や足だけがほてって熱い”手足煩熱”

オシッコの量が減って熱が出る”オ熱”があります。

また漢方では、オ血(ごく単純にいうと血行不良)による原因不明の微熱が続くこともあり、この場合、熱をとるために熱のクスリを使わないでオ血をとっていくような漢方薬を用いると思ったよりすごい効果を示すこともあります。

微熱の場合は先ほど書いたように裏証です。
漢方の場合、「症状は激しくないがずっと続いている」というような裏証の体質の方が治るのにお時間がかかります。

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2006年02月02日

体質の判断 【微熱や熱】 その1

熱が続く原因は、いろいろあります。
ウィルスによる炎症、風邪のときの熱は、典型的な熱症状の原因です。

その他、肝炎・扁桃炎・副鼻腔炎・慢性腎炎・胆嚢炎・関節炎なども微熱が続
いたりする原因となります。

胆石でも微熱が何日も何日も続くことがあります。
西洋医学的には、熱は、ごくかんたんにいうと免疫を上げようとした結果とし
て出てきた症状です。


一方漢方では、必ず体温が上がることが熱があるといいません。exclamation
えっ?
体温上がってないのに熱がある・・・あせあせ(飛び散る汗)

ここが漢方の不思議なところ!

漢方では、実際に体温が上がっていることも熱があると言いますし、”のぼせ
る”とか”ほてる”というのも熱があると判断します。
また、新陳代謝が活発になりすぎている状態も熱がある”熱症状”と捉えます。


ひらめき一般的には、「新陳代謝が活発なのは、元気でいいこと!」みたいに思われま
すが東洋医学の健康の基準は、「なに事もほどほど」
「がんばりすぎも後でつかれますよー」ってことなんです。


漢方独特の判断の仕方によっては、実際に体温が上がって熱がでていても患者
さん自身は、熱の症状がなく、逆に「冷える!」「寒い!」など寒冷の症状が
あれば、寒アリと判断し、熱を冷ますお薬でなく、熱を与えるお薬で
熱を冷ま
すこともあります。
ダッシュ(走り出すさま)

熱を与えて熱を冷ます・・・漢方って不思議です。(って思ってるの僕だけ)

こういったケースの場合、単純に
体温上がってる→熱を冷ますお薬=副作用みたいな症状
となるのです。

これは、副作用ではなく、体質に合ってない!!だけです。

また続き書きます。


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2005年12月26日

漢方的体質診断方法! 【燥湿】

今回はひっさびさの漢方的体質の見方のお話です。

東洋医学には、みなさんが実際に毎日感じている症状から今の体質を判断でき
ます。

体質を判断できれば飲む漢方薬はおのずと決まってきます。
最近は、この病気にこの漢方薬みたいな風潮がありますが、漢方は2000年以上
も前からありますので現在の病院で診断しているような


「病名がこれならこのお薬」なんて簡単な処方は、ありません。
だったらあれだけ種類いりませんよね。


もちろん検査の器具もありませんので漢方の達人であるお医者さんが実際に患
者さんとお話しながら咳は乾いた感じなのかな? すぐにのぼせてしまうのか
な? 細いけど体力はありそうだな・・なんてたくさんの質問をして、「よし
っこんな体質だろう目」と推測します。


体質がわかれば飲むお薬は決まり!ですね。

代表的な体質判断は八綱と呼ばれ前回までの
  陰陽
  虚実
  表裏
  寒熱
8つをそれぞれ組み合わせて1つのお薬にしぼっていきます。

今回は、その八綱には含まれないのですが咳やアトピーなどの皮膚病の方をみ
ていくときに重要な燥湿です。


燥はその名の通り、体がどれくらい乾燥しているかをみていきます。

代表的な症状は・・
皮膚の乾燥・肌が荒れやすい・温まると皮膚がかゆい・フケがよく出る・唇が
乾いたりひび割れやすい・ドライアイ・ウサギのようなコロコロ便・ネバッと
した痰・乾いた胸に響くような咳・しゃがれ声などです。


燥を治療するお薬は身体を潤す役割のある生薬を用います。
潤すというのは、生薬の性質のことで食べ物でいえばミカンなどがそうです。

湿は元々、身体に水のたまりやすい方に起こります。
オシッコが出にくい人や夕方になるとむくむ人はご注意です!!

湿の代表的な症状は・・
ドロッとしない膿・関節の痛み・傷が治りにくい・潰瘍になりやすい・ゴホゴ
ホと喉にからむ咳・濁った尿などです。


湿をよくするのは、身体の中のよけいな水を外にジョバーっと出すお薬が必要
なんですね。

実際の臨床では、もちろん
「あなたは乾燥タイプ!」ってはっきりとしている人なんかいません。


それを他の判断基準(八綱)もあわせて考えていくのです。

漢方は単純なようで難しく難しいようで単純!なんですよ〜

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2005年11月11日

漢方!体質診断の方法【寒熱】

漢方の診断シリーズ 今回は寒熱です。

これは、寒いと感じる症状と熱いと感じる症状から現在の体質を判断していき
ます。

漢方薬の中には、冷えた身体を温めたり、逆に体内にもった熱を冷ましたりす
る効果をもっているものがあります。


現在の体質が冷えていると判断したら身体を温める漢方薬を飲んでもらい、熱
をもっていると判断したら身体を冷やす漢方薬を飲んでもらうことが効果的な
んです。わーい(嬉しい顔)

単純に『寒がりで足が冷えていて、肩こりが強いexclamation』などの訴えなら問題ないの
ですが相談をしていて難しいのは、アトピー湿疹なんかで足はすんごく冷えて
いるけど顏から胸にかけては、熱い!
と感じている人
こういったケースは、漢方相談の中でよくあります。

ひらめきなので前回に書いた表裏や虚実なども織り合わせて更に寒の症状は表にあるの
か? 裏にあるのか? 熱の症状は表にあるのか?はたまた裏にあるのか?虚
証なのか? 実証なのか? 真の熱又は寒なのか? 仮の熱又は寒なのか?を
考え、『最終的にはどういう体質なのか?』を考えていきます。

漢方!体質診断の方法【虚実】はコチラ

漢方!体質診断の方法【表裏】はコチラ


ここで間違って、寒の体質の方に熱の効果の漢方薬を飲ませたり、熱の体質の
方に寒の効果の漢方薬を飲ませたりすると副作用ような症状が出たり、『いつ
までたってもよくならんわ!』てなことになってしまいます。

ではではタイプ別チェーック!

寒証タイプ
●人より寒がり(こりゃあたり前ですね・・・)
●口があまり渇いたと感じない
●水分をあまり、とりたがらない
●飲み物は冷たいものより温かいものを好む
●手足が冷える
●顏色は青白い
●オシッコが透明に近い
●軟便で下痢しやすい
●舌が少し濡れた感じ

熱証タイプ
○人より熱がり(特に上半身)
○喉が渇く
○口内炎がよくできる
○水分をほしがる
○飲み物は冷たいものを好む
○顏色は赤い
○のぼせやすい
○オシッコが茶色〜赤
○便が硬い又は便秘気味
○舌が乾燥した感じ

これは全体的な寒熱のチェックです。
実際の漢方相談でお薬を出す場合は、この寒熱が身体の上部なのか?中間なの
か?下部なのか?も合わせて考えていきますよ。



                                
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2005年10月27日

漢方!体質診断の方法【表裏】

漢方には、いろいろな診断方法があります。
その中の1つ表裏 (『ひょうり』と呼びます)を紹介

これは、何をみていくものさしでしょう。
表裏は、痛みやできもの、ようするに病気が今どの場所、どの位置にあるのか
をみていくのに役立ちます!!


では表の場所とは、どこかと言うと・・・

表の場所とは、痛み、できもののできる場所があごから上または筋肉に関係す
る症状 手足の位置で感じる症状、皮膚や骨に感じる症状
となります。

例えば、風邪の前に感じる寒けや熱が高くなることも病気が表の場所にあると
判断します。その他、頭痛や顔にできるにきび、肩こりや背のこわばりなども
、表の症状として漢方的にかっこよく言うと表証と呼びます。(かっこよくないか)

裏の場所とは、痛みやできもののできる場所があごから下、または、お腹など
に症状
がある場合を言います。

例えば、みぞおちの痛み、動悸、便秘などは病気が裏の場所にあると判断しま
す。これも漢方的にかっこよく言うと裏証と呼びます。

なぜ症状をこんな風にわけて、みていかないといけないかと言うと・・・

表証と裏証では飲むお薬が変わってくるんです!!

表証のお薬と裏証のお薬は正反対の働きのお薬なのでこの表裏の診断を見間違
うと逆によくならなかったりします。
これが漢方では副作用と感じることになります。


ですから漢方薬での副作用とは、この表裏などの診断を間違えてお薬を選び間
違えていることも1つの原因ですね。

あなたの湿疹はどこにできていますか?
表の位置でできていれば飲むお薬は表証のお薬ですよ。

逆に動悸や便秘であれば裏証のお薬が必要ですよ。

漢方を処方している先生の中には、選んでいるお薬が表証に使うお薬なのか?
裏証に使うお薬なのか?へたをすると現在の症状が表証なのか?裏証なのか?
すらわかっていない方もいらっしゃいます。


これでは、飲んでもなかなかよくなりません。

ちなみに表証の場合のお薬は、裏証に比べて改善がはやいですよ。

あなたの今のお薬は 表証のお薬? 裏証のお薬?



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ひらめきその他の記事を『読んだり調べたり』目次はコチラひらめき

posted by 華陀 at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 漢方的 体質チェック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月12日

漢方!体質診断の方法【虚実】

前回お話した陰陽の続きで〜す。
あなたは陰陽どっちのタイプ?はコチラ

漢方では、自分の体質を知るのにいろいろな方法があります。
漢方は、大昔からあるので機械を使う検査の方法はありません。

漢方相談ではこの身体に出ている悪い信号をいかにみつけだすかが重要です。眼鏡

前回、お話した陰陽はかなりざっくりとした体質の見方で実際のお薬を選ぶに
は、実用的ではありません。

陰陽のお話はコチラ

陰陽以外にもいろいろな見方(ものさし)があります。
陰陽以外にも虚実・表裏・寒熱・燥湿がありますよ。

今日はそのうちの1つ虚実
一般的には病気で症状があまり出ない方は病気に強い健康な方・・・
と思われがちですが

漢方ではちがいまーす。 思い当たる方いませんか?

漢方では虚証と実証というタイプに別れます。目

■虚証とは体力が少なく病気に打ち勝つ力が弱いことをさします。
 つまりいかにも弱〜い感じが虚証  

■実証とは体力が多く病気に打ち勝つ力が強すぎることをさします。
 つまりいかにも強い!感じが実証 

それではチェック!チェ〜ック
虚証タイプはこんな方
●人より疲れやすい
●寝汗が多い
●汗をすぐかく
●筋肉に力をいれても軟らかい
●胃腸の状態がよくなく食欲が少ない

実証タイプはこんな方
○人より疲れにくい
○汗をかかない
○筋肉に力を入れると硬くしっかりしている
○食欲がある
○便秘がち

なぜ虚証タイプか実証タイプに分けるか?
それは、強い作用の漢方薬が飲めるのか。弱い作用の漢方薬でないと飲めない
かを判断するためです。


例えば虚証のタイプに実証に使うような強い漢方薬を使うと症状が強くでたり
ひどくなったりすることがあります。もうやだ〜(悲しい顔)

漢方薬の副作用の1つは、この虚証の体力のないタイプに実証のような体力の
あるタイプに使うような薬を飲んでもらったことで起こります。

つまり漢方薬自体の副作用ではなく漢方薬を選んだ人のミスなんですね。

漢方薬を選ぶときは虚証か実証かをみきわめるのは重要ですよ。



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2005年10月05日

あなたは陰陽どっちのタイプ?

漢方薬を選ぶ際、まずどんなタイプなのか大まかにみていく方法があります。
古代中国の陰陽二元論をもとにした判断の方法です。

皆さんもみたことがあるのではないでしょうか?
ちょうどにある白黒チョンチョンのマークが陰陽を表すマークです。

この陰陽、実はよく使われています。
「あの子は陽気な性格だ」とか「あそこは陰気な場所だ」とか・・かわいい

陽には陰があり、陰には陽がある。
例えば良いことの裏には同じくらい悪い事も存在します。
得をすることの裏には同じくらい損をする事も存在します。

熱いが陽であれば寒いは陰
男は陽で女は陰
昼は陽で夜は陰
動き回るは陽でじっとしているは陰といろいろとあります。

大雑把にはなりますが、活動的で積極的、熱性が陽 非活動的で消極的、寒性が陰となります。

漢方では、病院のような検査器械がないので、いろいろな判断基準を使って
その方の現在の体質を探っていきます。
その判断基準(ものさし)の1つがこの陰陽です。

それでは、あなたは、陰証タイプか陽証タイプかみていきましょう!!

陰証タイプ     
●寒がりで厚着を好む
●電気・布など温めることを好む
●低体温の傾向         
●顔色が悪い    
●背中、腰、首の周囲を寒がる。
●手足が冷える。       
●尿が頻繁     
●軟便気味で下痢をよくする。      

陽証タイプ
○暑がりで薄着を好む
○冷たいものをよく飲む
○顔が赤い・眼が充血
○体温が高い
○排便に灼熱間を伴う事がある。
○便のにおいが強い
○舌の色が真っ赤
○手足があつい

などです。
『さあ〜あなたは、どっち?』

最適な漢方薬を選ぶにはこれだけでは情報不足で選べませんがこのタイプをみ
わけることによって

○身体の中の悪いものを動かし出してしまう薬を使うのか?(瀉剤といいます)
●不足しているものを補って補助する薬を使うのか?(補剤といいます)


がわかります。そしてこのタイプがわかっていればご自分でも冷たいものを飲
んではいけないのか。逆に熱いお風呂などで身体を温めすぎてはいけないのか?
がわかってきます。

おぼえていけば誰でも判断できるものさしですね。

漢方の判断基準は、この他にもいろいろとあります。
漢方!体質診断の方法【虚実】はコチラ

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